引き続きネタバレで振り返ります。
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・今回の女優3人組。出てきた瞬間に「やっぱり見た目が可愛いのっていいわ!」「3人の年齢が近いという初期設定に初めて気づいた!」と思ったんだけど・・・終わってみると・・・何故にモニカとブリギッテはこんなにキャラクター化されてしまったのか??と疑問。
・今回モニカがちょっとダメだった・・・ごめんよ青木さん。
青木さんのモニカは、「普通の女の子が極限状況でおかしくなる」ではなくて、「元々エキセントリックな人」に見える。
でもモニカが奇矯な人だと、1幕ラストの見え方の重みが少しだけ軽くなるように思える。
あの状況は、本来は「やらなければやられる」程の切迫性は無い。まずはミヒャエルを取り返して、その後どうにでも考えは思いつく。でもフランツにとってはそうせざるをえなかった位に、彼は子どもで、でも実行できる位には大人だ、というアンバランスさが重要なんだと思う。
でも今回は、モニカが明らかにおかしな人に見えてしまった事で、「殺らなければ殺られる」切迫した空気感があった。何するか分からない怖さ。
初演と再演は過剰正当防衛だったのが、今回は普通に正当防衛に見える。
・あと、単純に役者が過剰演技な場合、見ている側が冷める。という問題点があって・・・多分劇場が違ったらまた違っていたのだろうけど、後半のモニカを見ていて現実に戻る瞬間がかなりあった・・・。
・でも、青木さんは本来、今は抑制した演技ができる人になっているんだよ・・・何故に今回スーパーエキセントリックモニカになってるんだろう・・・??
・吉田さんのブリギッテも、もっと普通路線で充分だったのに~。
ワンポイント面白キャラクター的に存在している分、かえってブリギッテの嫌らしさとか、可愛さとか、弱さとかそういう複雑な思いがあまり伝わらずに終わった感が。常に5個位並行で違う感情を同時に抱えて生きる複雑さを表現できるのが吉田さんの美点なのにもったいない。
やっぱり可愛かったけど。
・しかし、吉田ブリギッテに絡まれる山クラウスにちょっとニヤリ。
初代は7年経ってクラウスになってるよ~っ。
山さんのカーンと響くいい声の「痛い~痛いの~っ」が蘇ってた(笑)。
・所でテオの衣装は再演になるたびに地味になっていく気がするのは気のせいでしょうか。
・色々と切ない事の多かった死の泉再々演だが、アラケンを見て「ベストゲルト来たー」っと思った。すごく良かった!
ゲルトは敵対する人々の事を普通に好きで、だけどどちらの人々にもすごく愛される人なんだけど、それがすごく納得。幼さと純粋さと短絡的な所と甘えたっぷりが素晴らしい。
それから、ホテル・ボルティモアの時に感じた彼の「異邦人ぽさ」を久々に感じた。違う世界にぽんと入っている異物感。
彼が逃げ回りつつも困った瞬間にヘルムートの名前を呼んじゃう感覚とか、すごい分かる。何て可愛いんだゲルト。
・でもやっぱり、アラケンは大人エーリヒも見てみたいなあ・・・。
・ヘルムートは自力で何とかしないと一体どんな人なのか全然分からないまま終わってしまう事が改めて分かった・・・。
・仲原さんは直情的な健やかさんなので、ヘルムートの持つ(はずの)色気が大分足りないです(泣)。
・前田さんはとっても大人に見えるので、何でこんな大人が今更スポーツ団とかやってるのかすごく不可解です(泣)。ゲルトに拘る理由も分からん・・・。
・そして何か無駄に裏がありそうなのが怖い(笑)。
・大沼さんが全体的に大きくなっているような気がしたのは気のせいなのでしょうか??
・実はパンフを買ったのは大沼さんからなのだが、一瞬「誰だこの人は??」と超見つめてしまった位一瞬分からなかった・・・。
・ニコスは別に「天然さん」では無いことに初めて気づく。初演・再演の天然印象は単に役者の印象であった・・・。
青木さんのニコスは「中学卒業後集団就職でやってきた」みたいな子で全員に小突き回されて超愛されてたし、ジーコさんは天使としてぽよーっと存在して殺伐として死の泉世界を癒しオーラで包んでたし、天然枠だと思ってた。
が、篠田さんを見て、普通にたくましく生きる心優しい外国人である事に初めて気づいたのであった・・・。
ニコスは本当にいいヤツだ・・・。和む・・・。
・見る前にリロを曽世さんがやっていると聞いたが、裏で高根さんがやっているとは思えなかった。改めてキャスト表みた所・・・仲原さんしか残ってない事に気づいた。
→予想通り高根リロは無くて仲原リロだった訳ですが、ちょっと関戸さんをぎゅうっと抱きしめちゃう優しい高根リロとかみたかった。
・仲原リロは酒場をてきぱき切り盛りし元気にお姉さんを守り抜く人。皆原作から遠い別キャラなんだけど、でも、仲原さんのリロが一番原作に近い設定で出てきてる感じがした。
・ギュンターの衣装が微妙な気がしたのは気のせい??
そのネクタイの趣味はどうなの。とか。
・マルガテーテの衣装はすごく可愛い♪
・大人フランツ&エーリヒの衣装はどうなのかなあ・・・ツィゴイネルっぽい感じのイメージなんだろうケド、何でも着こなすオノケンを持ってしてもちょっと微妙な気が。
・全然年を取らないミラクルな人々の中にあって、確実に年齢を重ねる山さんはさすがだと思った。
・レナのラストの「アンタは本当はいくつなんだ!」って子どもっぷりが大好きです。
・グラーフ。藤原さんならインゲで見たかったよ。再演でも同じ事思ったけど。
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・今回の女優3人組。出てきた瞬間に「やっぱり見た目が可愛いのっていいわ!」「3人の年齢が近いという初期設定に初めて気づいた!」と思ったんだけど・・・終わってみると・・・何故にモニカとブリギッテはこんなにキャラクター化されてしまったのか??と疑問。
・今回モニカがちょっとダメだった・・・ごめんよ青木さん。
青木さんのモニカは、「普通の女の子が極限状況でおかしくなる」ではなくて、「元々エキセントリックな人」に見える。
でもモニカが奇矯な人だと、1幕ラストの見え方の重みが少しだけ軽くなるように思える。
あの状況は、本来は「やらなければやられる」程の切迫性は無い。まずはミヒャエルを取り返して、その後どうにでも考えは思いつく。でもフランツにとってはそうせざるをえなかった位に、彼は子どもで、でも実行できる位には大人だ、というアンバランスさが重要なんだと思う。
でも今回は、モニカが明らかにおかしな人に見えてしまった事で、「殺らなければ殺られる」切迫した空気感があった。何するか分からない怖さ。
初演と再演は過剰正当防衛だったのが、今回は普通に正当防衛に見える。
・あと、単純に役者が過剰演技な場合、見ている側が冷める。という問題点があって・・・多分劇場が違ったらまた違っていたのだろうけど、後半のモニカを見ていて現実に戻る瞬間がかなりあった・・・。
・でも、青木さんは本来、今は抑制した演技ができる人になっているんだよ・・・何故に今回スーパーエキセントリックモニカになってるんだろう・・・??
・吉田さんのブリギッテも、もっと普通路線で充分だったのに~。
ワンポイント面白キャラクター的に存在している分、かえってブリギッテの嫌らしさとか、可愛さとか、弱さとかそういう複雑な思いがあまり伝わらずに終わった感が。常に5個位並行で違う感情を同時に抱えて生きる複雑さを表現できるのが吉田さんの美点なのにもったいない。
やっぱり可愛かったけど。
・しかし、吉田ブリギッテに絡まれる山クラウスにちょっとニヤリ。
初代は7年経ってクラウスになってるよ~っ。
山さんのカーンと響くいい声の「痛い~痛いの~っ」が蘇ってた(笑)。
・所でテオの衣装は再演になるたびに地味になっていく気がするのは気のせいでしょうか。
・色々と切ない事の多かった死の泉再々演だが、アラケンを見て「ベストゲルト来たー」っと思った。すごく良かった!
ゲルトは敵対する人々の事を普通に好きで、だけどどちらの人々にもすごく愛される人なんだけど、それがすごく納得。幼さと純粋さと短絡的な所と甘えたっぷりが素晴らしい。
それから、ホテル・ボルティモアの時に感じた彼の「異邦人ぽさ」を久々に感じた。違う世界にぽんと入っている異物感。
彼が逃げ回りつつも困った瞬間にヘルムートの名前を呼んじゃう感覚とか、すごい分かる。何て可愛いんだゲルト。
・でもやっぱり、アラケンは大人エーリヒも見てみたいなあ・・・。
・ヘルムートは自力で何とかしないと一体どんな人なのか全然分からないまま終わってしまう事が改めて分かった・・・。
・仲原さんは直情的な健やかさんなので、ヘルムートの持つ(はずの)色気が大分足りないです(泣)。
・前田さんはとっても大人に見えるので、何でこんな大人が今更スポーツ団とかやってるのかすごく不可解です(泣)。ゲルトに拘る理由も分からん・・・。
・そして何か無駄に裏がありそうなのが怖い(笑)。
・大沼さんが全体的に大きくなっているような気がしたのは気のせいなのでしょうか??
・実はパンフを買ったのは大沼さんからなのだが、一瞬「誰だこの人は??」と超見つめてしまった位一瞬分からなかった・・・。
・ニコスは別に「天然さん」では無いことに初めて気づく。初演・再演の天然印象は単に役者の印象であった・・・。
青木さんのニコスは「中学卒業後集団就職でやってきた」みたいな子で全員に小突き回されて超愛されてたし、ジーコさんは天使としてぽよーっと存在して殺伐として死の泉世界を癒しオーラで包んでたし、天然枠だと思ってた。
が、篠田さんを見て、普通にたくましく生きる心優しい外国人である事に初めて気づいたのであった・・・。
ニコスは本当にいいヤツだ・・・。和む・・・。
・見る前にリロを曽世さんがやっていると聞いたが、裏で高根さんがやっているとは思えなかった。改めてキャスト表みた所・・・仲原さんしか残ってない事に気づいた。
→予想通り高根リロは無くて仲原リロだった訳ですが、ちょっと関戸さんをぎゅうっと抱きしめちゃう優しい高根リロとかみたかった。
・仲原リロは酒場をてきぱき切り盛りし元気にお姉さんを守り抜く人。皆原作から遠い別キャラなんだけど、でも、仲原さんのリロが一番原作に近い設定で出てきてる感じがした。
・ギュンターの衣装が微妙な気がしたのは気のせい??
そのネクタイの趣味はどうなの。とか。
・マルガテーテの衣装はすごく可愛い♪
・大人フランツ&エーリヒの衣装はどうなのかなあ・・・ツィゴイネルっぽい感じのイメージなんだろうケド、何でも着こなすオノケンを持ってしてもちょっと微妙な気が。
・全然年を取らないミラクルな人々の中にあって、確実に年齢を重ねる山さんはさすがだと思った。
・レナのラストの「アンタは本当はいくつなんだ!」って子どもっぷりが大好きです。
・グラーフ。藤原さんならインゲで見たかったよ。再演でも同じ事思ったけど。