閑古鳥日記。

劇団Studio Life(スタジオライフ)所属俳優 前田倫良さんと、ライフのみの話題を無理矢理続ける日記。

★思いつくままに。『死の泉』雑感。その2.

2008年12月22日 | 【2008-12】死の泉・パサジェルカ
引き続きネタバレで振り返ります。


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・今回の女優3人組。出てきた瞬間に「やっぱり見た目が可愛いのっていいわ!」「3人の年齢が近いという初期設定に初めて気づいた!」と思ったんだけど・・・終わってみると・・・何故にモニカとブリギッテはこんなにキャラクター化されてしまったのか??と疑問。

・今回モニカがちょっとダメだった・・・ごめんよ青木さん。
青木さんのモニカは、「普通の女の子が極限状況でおかしくなる」ではなくて、「元々エキセントリックな人」に見える。
でもモニカが奇矯な人だと、1幕ラストの見え方の重みが少しだけ軽くなるように思える。
あの状況は、本来は「やらなければやられる」程の切迫性は無い。まずはミヒャエルを取り返して、その後どうにでも考えは思いつく。でもフランツにとってはそうせざるをえなかった位に、彼は子どもで、でも実行できる位には大人だ、というアンバランスさが重要なんだと思う。

でも今回は、モニカが明らかにおかしな人に見えてしまった事で、「殺らなければ殺られる」切迫した空気感があった。何するか分からない怖さ。
初演と再演は過剰正当防衛だったのが、今回は普通に正当防衛に見える。

・あと、単純に役者が過剰演技な場合、見ている側が冷める。という問題点があって・・・多分劇場が違ったらまた違っていたのだろうけど、後半のモニカを見ていて現実に戻る瞬間がかなりあった・・・。

・でも、青木さんは本来、今は抑制した演技ができる人になっているんだよ・・・何故に今回スーパーエキセントリックモニカになってるんだろう・・・??

・吉田さんのブリギッテも、もっと普通路線で充分だったのに~。
ワンポイント面白キャラクター的に存在している分、かえってブリギッテの嫌らしさとか、可愛さとか、弱さとかそういう複雑な思いがあまり伝わらずに終わった感が。常に5個位並行で違う感情を同時に抱えて生きる複雑さを表現できるのが吉田さんの美点なのにもったいない。
やっぱり可愛かったけど。

・しかし、吉田ブリギッテに絡まれる山クラウスにちょっとニヤリ。
初代は7年経ってクラウスになってるよ~っ。
山さんのカーンと響くいい声の「痛い~痛いの~っ」が蘇ってた(笑)。

・所でテオの衣装は再演になるたびに地味になっていく気がするのは気のせいでしょうか。

・色々と切ない事の多かった死の泉再々演だが、アラケンを見て「ベストゲルト来たー」っと思った。すごく良かった!
ゲルトは敵対する人々の事を普通に好きで、だけどどちらの人々にもすごく愛される人なんだけど、それがすごく納得。幼さと純粋さと短絡的な所と甘えたっぷりが素晴らしい。
それから、ホテル・ボルティモアの時に感じた彼の「異邦人ぽさ」を久々に感じた。違う世界にぽんと入っている異物感。
彼が逃げ回りつつも困った瞬間にヘルムートの名前を呼んじゃう感覚とか、すごい分かる。何て可愛いんだゲルト。

・でもやっぱり、アラケンは大人エーリヒも見てみたいなあ・・・。

・ヘルムートは自力で何とかしないと一体どんな人なのか全然分からないまま終わってしまう事が改めて分かった・・・。

・仲原さんは直情的な健やかさんなので、ヘルムートの持つ(はずの)色気が大分足りないです(泣)。

・前田さんはとっても大人に見えるので、何でこんな大人が今更スポーツ団とかやってるのかすごく不可解です(泣)。ゲルトに拘る理由も分からん・・・。
・そして何か無駄に裏がありそうなのが怖い(笑)。

・大沼さんが全体的に大きくなっているような気がしたのは気のせいなのでしょうか??

・実はパンフを買ったのは大沼さんからなのだが、一瞬「誰だこの人は??」と超見つめてしまった位一瞬分からなかった・・・。

・ニコスは別に「天然さん」では無いことに初めて気づく。初演・再演の天然印象は単に役者の印象であった・・・。
青木さんのニコスは「中学卒業後集団就職でやってきた」みたいな子で全員に小突き回されて超愛されてたし、ジーコさんは天使としてぽよーっと存在して殺伐として死の泉世界を癒しオーラで包んでたし、天然枠だと思ってた。

が、篠田さんを見て、普通にたくましく生きる心優しい外国人である事に初めて気づいたのであった・・・。
ニコスは本当にいいヤツだ・・・。和む・・・。

・見る前にリロを曽世さんがやっていると聞いたが、裏で高根さんがやっているとは思えなかった。改めてキャスト表みた所・・・仲原さんしか残ってない事に気づいた。
→予想通り高根リロは無くて仲原リロだった訳ですが、ちょっと関戸さんをぎゅうっと抱きしめちゃう優しい高根リロとかみたかった。

・仲原リロは酒場をてきぱき切り盛りし元気にお姉さんを守り抜く人。皆原作から遠い別キャラなんだけど、でも、仲原さんのリロが一番原作に近い設定で出てきてる感じがした。

・ギュンターの衣装が微妙な気がしたのは気のせい??
そのネクタイの趣味はどうなの。とか。

・マルガテーテの衣装はすごく可愛い♪

・大人フランツ&エーリヒの衣装はどうなのかなあ・・・ツィゴイネルっぽい感じのイメージなんだろうケド、何でも着こなすオノケンを持ってしてもちょっと微妙な気が。

・全然年を取らないミラクルな人々の中にあって、確実に年齢を重ねる山さんはさすがだと思った。

・レナのラストの「アンタは本当はいくつなんだ!」って子どもっぷりが大好きです。

・グラーフ。藤原さんならインゲで見たかったよ。再演でも同じ事思ったけど。

★思いつくままに。『死の泉』雑感。

2008年12月21日 | 【2008-12】死の泉・パサジェルカ
作品に対する思いと、当時の自分が思っていた事と色々ごちゃごちゃでグダグダだが~ひとまず死の泉についても羅列。
しかもネタバレで行くのでよろしく。


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・ミヒャエル(関戸氏)が出てきた瞬間何故か石川遼君だ。と思ってしまった・・・。
その後は彼の事がもう石川遼君以外の何者にも見えなくなり、彼を目にするたびに「ハニカミ王子来たーっ」と思っていた。今回の衣装がイメージ的に何かそんな感じだったの!

・そんな訳でミヒャエルの衣装はアメリカンな制服?っぽいというか、現代日本の高校生の制服みたいなものになっていました。
関戸さんがタイツだったらどうしようとか思ってたけど普通だったよ。良かったような残念なような。

・2作品4パターンの弊害として、髪型の基本がパサジェルカ囚人。という問題が発生。短髪の人ばっかりだよ!!orものすごい微妙なヅラ。という哀しい事になっていた・・・涙。

・ギュンターはミヒャエルがカストールされてない証拠は見なくていいの??
別に実際に見せなくてもいいけど気にする必要はあるのでは??
だって自分の息子だと思ってるんだし。

・今回のギュンターもマルガレーテを姫抱っこしてくれなかった(泣)。
自力でスタスタ歩いてたよグレーテ・・・涙。

・ギュンターとミヒャエルエピは何故に今回こんなにカットされちゃったんだ~(泣)。

・原作好きとしては、リロの酒場場面がカットされていたのも哀しい(泣)。
・ゲルトがニコスを追って行く、という時の「シュタインヘリング」と言った瞬間のリロの反応が初演と再演では異なっていたので、今回はどうするのかすごい見たかったのに~。
↑ちなみに・・・初演のリロは、いきなり自分の世界に入って彼女の脳内回想シーンが展開(多分)。再演のリロは、その瞬間フランツと目を合わせる。

・原作好きで初演・再演を見ている観客である私は、1幕で奥田ちびフランツ君が「ミヒャエルが笑った♪」と言っている場面でもう涙目・・・(笑)。

・深山さんのミラクル天才子役は本当に本当に本当に凄すぎる。

・奥田さんは、いつも、彼が背負っているものを常に意識させられる役者さん。
今回も、フランツがタデウシュである事を・・・ポーランド人である事を、今までになく常に意識しながら見ていた。

・しかし意外と今回のちびフランツは最初からエーリヒよりもミヒャエルに拘りを見せているような気が。


・グダグダ日記にも書いたが、三上さんのマルガレーテを見て、初代瀧澤さんはグレーテに特別合っていて、二代目岩さんは特別合ってなかった(注:というか私の好みが反映してるのでご理解ください)んだな。と思った。
多分三上さんのマルガレーテが標準というか、普通に演じるとここに落ち着くんだろうと。

・ミカシュンは思っていたよりも全然良かった。彼の強さが岩さんと同じ方向に出てくるのではと危惧していたけれども、三上さんの強さはそのままに、納得できるマルガレーテだった。

・でもやっぱりグレーテって本当訳のわからない人だよ~と改めて思う。
2幕ラストで彼女が取る行動は、正直何故そうなる??と非常に混乱する。
そこを如何に観客に疑問を抱かせずにその場の勢いで引っぱり切るか。

・三上さんのマルガレーテは、常に「その場の勢い」で物事を決めている。先々の事まで見通して、とか、計算高く考えて、ではなくて、「だって今そう思ったんだもん!」という勢い。

・瀧澤グレーテは「しょうもない人」で、岩グレーテは「やさぐれた人」で、三上さんのグレーテは「ダメっ子」なんだなと思った。←マルガレーテは「ダメ」な事が私にとって重要ポイントで、私の好みは「しょうもない人」なんだな~と改めて気づく。

・三上さんは対フランツが結果的にすごい小悪魔で(笑)←本人には全く自覚無し。フランツがマルガレーテを好き(この場合恋愛かどうかは微妙な所だけど)になるのはものすごく理解できる。
お姉さんとして頼りにしている気持ちと、この家の男として彼女を守らなければと思っている気持ち。フランツは彼女に対して沢山の感情が揺らめいている。

・が、三上さんはやっぱり最後までお姉さんなのが私の好み的にちょっと惜しかった・・・。

・今回、1幕ラストの印象がそのまま2幕ラストに繋がるんだ、という事を改めてとても感じたので、この瞬間に「マルガレーテが守って、フランツが守られる」という関係性が逆転して見えて欲しかったんだけど、私の目にはやっぱり最後までフランツを守らねば!と思ってるお姉さんに見えた。

・ところで初演見た方・・・1幕ラストのキスシーンて、初演、座ってましたよね??記憶違い??
初演は、そうする他ないからする、ように見えたと見る前に書いたけど・・・たった今死んだ人との対比、お互いに生きている事を確かめ合っている感覚、それから、お互いにしがみついている感じがすごく印象的だった。この世界に二人だけ取り残された感覚。
マルガレーテは子どものフランツに対して、お兄ちゃんに対する妹のようにぽんと少女になる。でも同時に、自分を守ろうと思って罪を犯した幼いこの子をただもう抱きしめる。

・今回のマルガレーテとフランツは・・・正直「えっここで何故にキス??」とかちょっと思っちゃったのであった。ごめんなさい。
マルガレーテにとってのフランツはどこまでも「弟」なのかなと思えたので。何ていうか、今回の関係性だとキスする場所はおでこというか頭な感じ(←完全に身内な感覚なんだけど)がしてたのでちょっとびっくりした。

★ちょっと脱線。心から有難いと思うこと。

2008年12月21日 | 【2008-12】死の泉・パサジェルカ
見終わった後、名誉会員と色々と話しながら・・・初演の頃に思っていた事、再演の頃に思っていた事を色々と思い出した。

当時、自分のマルガレーテ的ずるさを自分で何とかしたいと思っていたんだよ~(笑)って話を。

何ていうか・・・困難な事が自分に降りかかってきた時に、ちゃんと自分ができる範囲を把握して、ダメな部分について「助けてください」と助力を願う、という正しい態度が取れない自分のずるさについて。
いや、それは誰でも多かれ少なかれそういう部分はあると思うんだけど。

困難な事とか、どうしてもやりたくない~と思っている事に関して、何故に周りの方々から手を差し伸べていただけるのかについて、自分で全然自覚なかったのだが・・・あ、私、無意識に「どうしよう?」て顔してるんだ、と。
「助けてください」が言えない代わりに「どうしたの?」と聞いてもらえるような態度を無自覚に取ってるんだ・・・と、初めて『死の泉』を読んだ時に気づいて。

残念ながらマルガレーテ的美貌とかは無いのでステキ異性がわらわら寄ってきたりとか、でもその分同性に嫌われるとかはないケド(笑)。
何ていうか・・・自分の、無自覚に強烈に人に頼っていっちゃう甘えっぷりが本当ダメだ~何とかしないと~っと思ってたのであった。当時。

そんな訳で、マルガレーテ的なダメさを自分が多分に持っていると感じているが故に、私は初演の瀧澤さんが一番大好きで、岩さんに対して拒否モードになって、今回ミカシュンを見て「これが多分一番標準なんだろうな」と思ったのであろう。
どこかに、グレーテは私にとっては自分を見るようで嫌だ。という思いがある・・・。
そういう方結構多いのではないかな~とも思うのだが。

&見方を変えた話で、死の泉擬似ファミリーを見つつ・・・(これは「孤児ミュー」でもすっごい考えた事だけど)「家族や団体における自分の立ち位置」という観点から見ると、どう考えても自分の位置はエーリヒだなと思って、それは自分がどれだけいい大人になっても変わらないんだなと再演当時思ってたのだが・・・やっぱり7年経っても変わってなかったよ・・・という事に今回改めて気づいた・・・ちょっと何ていうかさらに自分のダメっぷりに直面・・・(笑)。


そういったグダグダな話を名誉会員に聞いてもらった直後に、色々と話していて・・・いきなり泣いたのであった。
何か・・・自分のダメさ天井知らず度に何かもうすごいへこむ・・・。

ダメじゃん。ずるさと甘えの話した直後に友人の前で泣くって一番ダメじゃん自分。

・・・思えば、私、ライフ見に来て、直接的には今見た作品の感想ではない所で、普通にお茶しながらとか、普通に道端とか、劇場前とかで、一体何回泣いたんだろう・・・。
ありえない頻度で泣いてるよ・・・どうなの本当に・・・涙。


1週間経つのに未だ色々気持ちはぐるぐるしていてまとまっていないのでこのグダグダ文章っぷりは何だって感じですみませんが・・・本当に、自分のダメさ天井知らず度はひとまず置いておいて、名誉会員よありがとう。と心から思った。

同じ空間を共有して、大好きなものについて語る事のできる友人を得る事ができた事だけでも、私はスタジオライフという劇団に出会って本当によかった、と思う。

初演から9年が経って、その間色々な事があったけど、私はいつも、本当にいつも、あなたにかけてもらった言葉に助けられてきたし、文章にするとなんだかな~ってなるけど(笑)、いつも心が浄化される気持ちになる。

私と同じ時期に、同じ劇団を好きだと思って、様々なことが重なって出会えた事に、あの時に「死の泉」を上演してくれた事に、ライフよありがとう!!と思ってます。

だからこそ、今回の死の泉という作品に対して余計にいろんな事が切なかったんだけど・・・(泣)。
すごくうれしかった事と、どうにもならなかった事と、何かすごくごちゃごちゃ考えていて、今もあんまりまとまってないです・・・。

て事で最後までグダグダですみませぬ。

結論。名誉会員よ本当にいつもありがとう。大好き♪ラブ!!
&今見られる本当に超本気の死の泉が見たかったね・・・(泣)。

★思いつくままに。『パサジェルカ』雑感。

2008年12月19日 | 【2008-12】死の泉・パサジェルカ
後からちゃんと書くけど、ひとまず思った事を羅列。

・舟見マルタが別人になってる!!!!びっくり!!!!
大人度UP。現実感UP。4年経ったから??相手が高根さんに変わったから??

・高根さんて本当に優しいなあと思った。←高根さん本人が優しいかどうかは知らないが。彼の舞台は意外にもいつもとても柔らかな印象を残す。
リーザにこんなに優しいタデウシュは初めて見たよ。びっくり。

・曽世っちを普通の女優のように扱う夫客演前田氏と、舟見さん別人化と、実は理解し合えてしまうタデウシュに囲まれ、曽世リーザがより複雑に変化。

・関戸マルタが登場して、如何に初演の及川さん、そして舟見さんのマルタが「強い」人だったか改めて分かった。

・正直初演及川・芳樹カップルは、地下政治活動中に知合った以外の出会いが全く想像できなかった(笑)。が、今回はせっきーは芳樹さんが何してるか知る由もなく知合ってるんだろうな~と思った。
何故か再演ドラキュラの山・吉田カップルを思い出したり。←年若い子を庇護してる感じの印象から?

・初演の時も、芳樹さんが死んでしまう事にすごくびっくりしたのだが(←見つかるようなヘマは絶対しなさそうだったので)、今回はこの普通の女の子であるマルタを置いていく羽目になる事にもっとびっくりした。

・一網打尽にブンカー入りさせられたのかと思っていると、次の場面では仲間である奥田さんが生きてる事が判明する。
今回のより強靭な芳樹さんなら、奥田さんを裏切って彼をブンカーに送ってでもマルタを守るために生き延びそうな人に見えるのだが。その位の泥は平気で被りそうな。及川さんは置いて行けても(←根本的にはタデウシュよりも強靭だから)、関戸さんは置いていけない気がする・・・。

・曽世さんと関戸さんコンビはやっぱりすごく良かった。
男性だけの劇団で、歴史を取り扱う作品を上演する事に今でも私は懐疑的だけど、でも、ライフでやる意味はこれだよね。と思う。

ライフは歴史ではなく、そこにたまたま存在した人の感情を描く。
この二人はどちらも本当に普通の女の子で、強さも弱さも良心も普通に持ち続けている。見ていて、二人はチェンジ可能だ。と思った。
多分この二人は、別々の国に生まれていたら全く相手と同じ事をする。
「個性」の結果ではなくて、たまたまその時代に、その国に生まれてその場の空気にぽんと乗ったことで、真面目ないい子が行き着く先。

・リーザにとっては、舟見マルタは自分と違うから「惹かれた」としか言いようがないんだと思うんだけど、関戸マルタは多分「自分と似てる」から気になったんだと思う。

・しかし関戸さんは本当に人の庇護欲をかきたてる人だ。
何か頭なでたくなる。彼の役はいつでも。

・初演ミッチ裏ラブストーリーは、今回は奥田・吉田・藤原・三上さんで繰り広げられていた。冒頭の船上は、奥田・吉田カップルの顔芸に目が釘付けであった。延々小芝居中な二人が楽しい。

・倉本さんのマリエ・マンデルは本当に素晴らしかった。思っていた通り、本気で恐ろしい人。選別をしなくてはならなくなったリーザを見つめる表情に戦慄した。

・タデウシュの露出度が減ったの理由ある?冬だから??と思ったが前回も冬か・・・。

・芳樹さんのクラブナーサディスティック度大幅ダウン。クラウスでやり切ったから??心なしか対吉田さんが一番怖かった(笑)。

・マルタダブルな二人のハウゼは様々な意味で無理が。特に関戸さんは本当リーザが二人いるようにしか見えない・・・。どちらかと言うと初演マリエ・マンデル的な。ふなみ~はコスプレお姉さんみたいに見えちゃうし!
難しい役なんだな・・・と思う。

・死体が運ばれてきた瞬間「寺岡さん大活躍!」と思った。間違った場面でちょっとうれしい気持ちに。←今回も同じものかは不明だが、かつて寺岡ピエールバラバラ死体をちゃんと寺岡さん本人で型を取って作成し、そのバラバラ死体は様々な作品で大活躍中、という話を20周年イベント時に聞いたのである。

・同じイベント時に、篠田さんの囚人服の番号の謂れを聞いたのに忘れてしまい、今回も気になってたけどどうしても思い出せなかった(泣)。
何だっけ・・・。

・ただ立ってるだけの女囚たちだが、何故か闇が広がってる感のあるアラケン。
・ただ立ってるだけの女囚たちだが、何となく生命力強そうな仲原さん。

・関戸・芳樹チーム楽、席の関係で選別されてしまった人が誰なのか分からなかった・・・。本来号泣ポイントなのだが、「アンタ誰???」が気になるあまり泣かずに終了。
次の場面で一体誰が消えてしまったのか思わず数えた・・・。

・関戸・芳樹チームのいい場面が殆ど見えないよ~(号泣)。
ライフよ横に広い劇場を使う時にセンターしか全体が見えない演出はやめてくれ・・・。

・関戸さん「ジュータ。顔を上げて」。完全にジュータと皆既月食になってしまい、一切関戸さん見えず(号泣)。

・カポ男女を一人でやるのはどうなんだろう藤原さん。
私は女カポの方が好きです。そしてせっかくインゲなんだから死の泉でもインゲでよかったよね・・・。
あ、男カポは河内さんの代役なのか!今気づいた・・・。

・そうだよね。大沼さんの役は代役じゃなくて、元々彼の持ち役だからこれになったのか~。
て事は当初誰がやってたのかこの役。

・深山さんこっちでも永遠の半ズボン要員なのであった。でもやっぱり可愛いからしょうがないよ。

・2作品同時上演の弊害なのか劇場の関係なのか不明だが・・・初演のセット転換がすごくよかったのに、何故に今回できなかったんだろう無念。

★ミラクル天才子役深山氏と、成長したレナ。『死の泉』

2008年12月19日 | 【2008-12】死の泉・パサジェルカ
今回初演と同じ役をやっているのは、深山さんの「エーリヒ」「派手な女」と、まさかの復活、舟見さんの「レナ」だけだと思うのだが・・・。

深山さんのミラクルエーリヒに、本当に本当に驚嘆。
何でこの人は殆ど印象が変わらないのか9年前と。

9年経って、今もなお醸し出せるあの子ども感は何なんだろう。
劇場サイズがガンガン大きくなっていくのに、全く印象が変わらない安定感は何なんだろう。
ミカシュンに「お母さん」とか言っても何の違和感も無いのは何なんだろう。

本当に家帰ると年取る肖像画が置いてある気がするリアルドリアン・グレイな男深山氏。

台詞言ってない、ただそこにぽつんと座っている時のあの子ども感がすごい。

もちろん単純に見た目で言えば、9年前のあの異常な可愛さとか若さはない訳だけど、にも関わらずトータルの印象が全く同じなのがミラクルであった。
9年前のあの可愛さ自体もミラクルだったけど。

そして、大分強引に「裏切り者!」台詞をギュンターに言う「派手な女」。出てきた瞬間に「あ!これも今回も深山さんなんだ~」とうれしくなりました♪
途中これだけのために衣装替えしてまたエーリヒに戻るかと思うと大変なんだけど、観客としてはこれを見ないと深山さんの死の泉を見た気がしない(←大げさ)のでうれしかった。


まさかのレナ復活。舟見さん。
初演よりも断然可愛かった。当時の舟見さんは正直色々な意味で危うい印象で、でも、それがうまくレナ役にはまっていて、ラストの「どうしようねぇ アリツェ」がすごく印象に残ってる。
当時は本人の危うさがそのままレナだったけど、9年経って、成長した舟見さんが意識して演じるレナを見られたことがすごくうれしい。

初演はラストのレナを見ながら「本当に辛い目に遭ってかわいそうに」ととても不憫な気持ちになったが、今回は「やっと皆に愛されて守られて平穏に暮らせるようになってよかったね」と思った。印象が変化したのは、舟見さんの演じ方の違いと、隣にいる人の安定感だと思う。

あと、ヅラが確実に可愛いものに変化!再演の姜さんも可愛かったけど、再演だとラストシーンが無かったので・・・。

舟見さんのレナを見ながら思った事。
・曽世さんて基本的に対ジュニ3は「同性で身内」「同性で友達」が一番愛情あるような・・・。過去のどの対舟見氏よりもすごい愛してる感があるのですが。
・岩さ~んっ。真央様相手役やってる場合じゃなくてこのレナの隣に並んでくれ~っ。←初演は岩さんも危うい子で、物理的にはレナを守ってるんだけど、同時にレナの存在自体にすごく頼ってる、この人にとってはレナはあくまで「お姉さん」なんだなという存在だった。
だから、今回の別人のように安定した可愛い舟見レナを見ると、やっぱり、成長したリロが見たかったな~と思う。


初演『死の泉』を猛烈愛する私。な立場で言うと、一番印象に残ったのは、全く変わらない驚異の天才子役深山さんのミラクルっぷりと、大きく成長して変化した舟見さんでした。

いや~本当今回初めてご覧になった方々に深山さんの初演を見せたい。全然変わってないよ・・・でも見た目の可愛さは更に更にあるよ~。

★『パサジェルカ』『死の泉』連続公演を見る。切ない。色々と。

2008年12月19日 | 【2008-12】死の泉・パサジェルカ
先週末、一気にひたすらひたすら見てきました。「パサジェルカ」2チーム楽。「死の泉」2チーム楽。

すごく色んな事を思っているけどうまく言えない・・・もどかしい・・・。

スタジオライフを見始めて、今年でちょうど10年になりました。
死の泉の初演は、ライフを好きになり始めた頃で一番気持ちが盛り上がっていて、その気持ちも含めて、本当に私の中では伝説になってしまっている作品です。

パサジェルカ初演は、見る前はライフではやってほしくない。と思っていて(←男性だけ劇団でやってほしくなかったから)、でも見にいった後強烈に1ヶ月位ずーっと引きずってた作品です。


だから・・・やっぱり・・・どうして2作品一緒にやったんだろう。とどうしても思う。
正直に言う。曽世さん、パサジェルカで燃え尽きてるよね・・・??
でもそれは曽世さんのせいじゃない。

関戸さんのハウゼは、リーザが二人いるようにしか見えなかった。
でも大体4役もやらせる事自体が悪い。あとの3つはすごくよかったし!!!

客演の前田さんをどこまで働かせるんだ~っとびっくりした。特に死の泉裏。
曽世っちの死の泉裏もすごい忙しい・・・。リロの酒場を襲撃するメンバーを良く見えると、リロだったアナタが先頭立ってるし!!


本当はもっとそれぞれの役を落ち着いて深まった状態で、まとまったお芝居をじっくり、見たかった。
私が見たのは千秋楽で、だけど千秋楽なのに「ようやく落ち着いてきました♪」みたいな空気を感じた。


見る前に、2作品4パターンだという事で気持ちが沈んでいたし、ご覧になった方からもあまりいい評価が聞こえてこない状態で見にいった。

でも、私は作品が大好きだから、絶対に楽しみたいと思って、月の子以来位の勢いで(笑)!!脳内色々補完しまくり、過去の記憶やら原作の記憶やらを総動員してガンガン気持ちを盛り上げてごうごう泣いてきたけど・・・でも、やっぱり切ない。


マージナルを見た時と同じ事を言うけど・・・超人たちが演じている訳ではないのだから、同じ稽古期間で4倍働けと言われても、やっぱり無理なんだよ~っ。
正直、4倍楽しめる♪ではなく、4本みてやっと1本分の密度。だと感じた。

4本見ないと完成しない。
でも普通の観客が見るのは1本なんだよ。その1つで、この劇団の、その役者の印象が決まっちゃうんだよ・・・何かすごく切ない・・・。


すごい変なたとえだけど、「死の泉」第二部は、学校で習う歴史で言うと近現代。みたいな印象だった。学年の始めはじっくり古代から勉強するんだけど、最後になると時間がなくなって端折りぎみにすごい勢いで時代が飛んで行っちゃう近現代。


「死の泉」初演と比べると、役者陣は多分今の方が断然上手いと思う。衣装も装置も見た目の可愛さも確実にアップしていると思う。
でもやっぱり・・・本来、大きな劇場でやるべき作品ではないんだなと改めて思った。

初演ではプラスに働いた通路を使うお芝居も、銀河劇場のような大きな劇場になってしまうと、逆に空間の広さが強調されてしまい、空気が散ってしまう。


今、上演する「死の泉」はこんなものじゃないはずなのに・・・。

私の中の伝説度が高すぎた事ももちろんあるだろうけれども、色々と、切ないです。

★数ヶ月前の妄想、実現なのね・・・ミヒャエルダブルのレナ。

2008年12月07日 | 【2008-12】死の泉・パサジェルカ
スタジオライフ2作品同時上演「パサジェルカ」「死の泉」ともにまだ見てない訳ですが。

しかし漏れ聞く情報では、ミヒャエルダブルがレナをやっているそうで。
マージナル見た時に「今こそ初演レナリロでレナリロが見たい!!」と無茶な妄想をしていたが、半分は実現してしまったのか!!!!

うわーすごいすごい楽しみ。

正直に言うと、初演のレナはひっじょうに微妙だったのですが(笑)、その微妙さ加減がすごく「レナ」に合っていて、見た目はともかく中身は私の中ではかなりパーフェクトレナだったのですよ。舟見氏。

多分今は昔に比べて見た目にお金かけられるようになっているからヅラと衣装もグレードUPしているはずだし、何より舟見さんが成長なさっているので、中身も、見た目も、パーフェクトレナなのではないかなと思ってすごく楽しみです。

今回最も無茶配役をされているように思えてならないマルタダブルな二人だが、ハウゼ以外は舟見さんが最も得意としている別世界魂飛ばし系というか、「・・・一体本当はあなたは何を考えているの??」と一緒に遠い目になってしまう系なので、舟見さんの魅力&魔力を堪能したいと思います。


&魔力から最も遠い(でも狂気は意外といける)健やか関戸氏が、今回の役をどのように演じているのかもすごく楽しみです。
・・・が、よく考えたら舟見さんが演じたから、浮世離れ感のある子になったけど、どの役も「普通の子が特殊な状況の中で特殊な体験をさせられる」というものなので、関戸さんが今までとは全く異なる存在として物語の中に位置してくれるんだろうなと期待しています。楽しみです。


でも二人のハウゼはぜんっぜん想像できなさすぎて怖い・・・。

★「パサジェルカ」の人間関係。

2008年12月01日 | 【2008-12】死の泉・パサジェルカ
初演を見た時に、リーザとマルタはユダとジーザス(=この場合、浅利慶太演出版のミュージカル ジーザス・クライスト=スーパースターを念頭に置いてください)みたいだなと思った事を、途中で挫折した感想文を読み返しつつ思い出した。

特に曽世・舟見組。
曽世リーザにとって、マルタが目の前にいた時もそうだし、いなくなってからも、彼女にとっての逃れられない悪夢の全てがマルタという存在に集約されている所があって、延々その頃の記憶に苛まれ続ける。

舟見さんは何考えてるか全然分からない夜の海みたいな目でリーザを見つめ続けていて、曽世さんは勝手にそこに様々な事を読み取って自分で自分を苦しめて行く・・・印象があった。

パサジェルカを見てから数年後に、四季のジーザス・クラスト=スーパースター エルサレム版を久々に見た時に・・・説明が難しいんだけど、柳瀬大輔ジーザスと金森勝ユダバージョンはパサジェルカコンビと何かが似てるな~とちょっと思った。

えーと・・・何が似てるのか説明が難しいのだが・・・金森さん(=キム・スンラさんなのでスンラさん呼びでいきますごめん)のユダは自分に見えた現実にガンガンはまりにいって自分の中で結論を出してガンガン妄想し打ちのめされて行く感じの人だったんですよ。
ジーザスを裏切るのも、迫り来る未来を待つ事に耐えられなくて自ら止めを刺しにいっちゃった感じの。

で、対する柳瀬さんはジーザスなんだけど仏っぽい所があって、何考えてるか分かり辛い(←ユダにとって)のと、裏切るのが分かってて最初から許してる顔でユダを見るような人で・・・見ながら、こんな顔されたらユダはむしろ死にたくなるだろうな・・・ユダ可哀想・・・とか思ったのであった。

何か曽世リーザの対舟見マルタに対しての感情の空回り感というか、こちらが思えば思うほど相手にふわっと吸収されちゃって立ち往生する感じが似てると思ったのであった。

ま、スンラユダの凄まじいぐるぐるっぷりとは曽世リーザは違うんだけど。ぐぐぐーっと内側に押し込めてる人なんだけど。でも勝手に何かを読み取り感情大暴走(それが表に出るかは置いておいて)な所がものすごく不憫に見える所は似てるな・・・と。


今回はタデウシュが高根さんにチェンジするので、初演程のリーザ空回り感は無いと思う。←初演タデウシュである岩さんは役柄によっては相手をすごく拒否して見えるというか相手の鏡みたいに存在する人なので、リーザにとってはタデウシュも何考えてるか分からない相手だったと思う。
だからリーザにとっては、舟見マルタ・岩タデウシュは目の前にいるけど本当には交流が出来てない人たち。明確に線が引かれてる。
でも高根さんはもうちょっと普通にリーザと交流する人だと思う。

なので、リーザがタデウシュという存在に対して何を思うのか。タデウシュという存在がいるマルタに対して何を思うのか、多分初演とは違うと思う。

その辺りの複雑なリーザの思いを舞台を見ながら発見できたらいいな~と思っています。


そして新たなマルタ、関戸さんとタデウシュ芳樹さんとはどのような関係を築くのか。
多分関戸さんは曽世さんとものすごく普通にがっつり組んで心の交流がある人だと思われる。芳樹さんも同様。
初演林チームに近いがっつりバトルであろうと。
また全く違う顔を見せるであろうリーザが楽しみです。

初演のマルタはどっちも「普通の女の子がアウシュビッツに入れられた」感じではなかった。「普通」感無かった・・・あんまり。

ふなみ~はアウシュビッツに居てもなおどこか浮世離れ感がある子だった。どこか超然としてるというか。だから曽世っちリーザはこの子が気になったのかなと。
及川さんは人種が問題となったとかではなくて政治犯で入れられたのかしらみたいな不屈の子だった。芳樹さんとは単なる恋人ではなくて一緒に地下活動をしてきた同志でもある感じの。

関戸さんは二人とは違う、本当に普通の女の子が何故にこんな目に遭わないといけない??と思えるような子になっているのではと予想。

だから、「普通のきちんとした女の子」である曽世リーザの「普通」さがより強調されるのではなかろうか。
多分「こんな状況じゃなかったら友達になれたかもしれない」と、曽世さんと関戸さんに関しては思えるのではないかなと思う。
↑初演は林さん&アニキも、曽世っちふなみ~も、どこで会っても友達にはならなさそうな感じだった・・・。接点なさそう。

すごく普通の若い女の子二人が、この時代にこの国の人にたまたま生まれた事で、決定的に違う立場に立って、どうしようもなく理不尽な世界で生きている。
その遣り切れなさを、より、曽世・関戸組では感じるのではないかなと思います。

芳樹さんは及ちゃんがよかったとか言ってないで(笑)、関戸さんを守ってくれ~。
・・・芳樹さんは基本対アニキだと「同志」という感じが濃厚になると思うのだが、相手が関戸さんに変わる事で多分お兄ちゃん度がアップすると思う。
強さも弱さも普通に持っている年若い婚約者が、何とか生きようと思ってくれるように、この子にいつか明るい未来を手渡せるように、命の限り守ってくれますように。

★「パサジェルカ」の役もひっそり発表されてた。

2008年11月30日 | 【2008-12】死の泉・パサジェルカ
死の泉が開幕しましたが、私が見るのはまだ先。
謎は謎のままです・・・。

さて死の泉に続き、知らない間にパサジェルカも詳細キャストが出てた。

↓↓

リーザ            曽世海司/曽世海司
ワルター           前田一世/前田一世
ブラッドレイ         山康一/青木隆敏
マルタ             関戸博一/舟見和利
タデウシュ     山本芳樹/高根研一

リヒテル・ボーマン(船長)初演と同じ  船戸慎士/船戸慎士

マリエ・マンデル 初演佐野枠     倉本 徹/倉本 徹
ハウゼ  初演青木枠     舟見和利/関戸博一

インゲ(女カポ) 初演と同じ    藤原啓児/藤原啓児

セベリナ(女囚)初演関戸枠     深山洋貴/深山洋貴
カドゥル(女囚)初演マツシン枠   小野健太郎/小野健太郎
シレナ(女囚) 初演と同じ     篠田仁志/篠田仁志
アンナ(女囚)  初演と同じ    荒木健太朗/荒木健太朗
ジュータ(女囚) 初演と同じ    三上 俊/三上 俊
ギュスタ(女囚) 初演と同じ    吉田隆太/吉田隆太
オリガ(女囚)  初演萬代枠    仲原裕之/仲原裕之

イエルジー(男囚)初演と同じ  奥田 努/奥田 努
オットー(男囚) 初演と同じ  大沼亮吉/大沼亮吉

ハインリッヒ(事務所長)初演寺岡枠 牧島進一/牧島進一

視察団員・・・初演誰だっけ?     青木隆敏/山康一
グラブナー 初演タデウシュ枠     山本芳樹/高根研一


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何故にマルタ役の人は今回こんなにも大変な役振りなのだ?????ものすごく謎。

ハウゼってかなりインパクトある役だと思うのだが。
死の泉でも重要人物ミヒャエルだし。裏では何の役やってるか分からないけど。

マルタに集中させてあげようよ・・・。


うーんますますライフが分からない・・・。
何故に2作品同時にしてダブル組んでさらにダブルどちらも重たい役を振っちゃうのかな~もう~。

その1つだけを見て、この役者さんはこういう技量の人なんだ。と思われるんだよ・・・稽古も本番も1/4なんだから、せめて役者陣はひとつに専念できるようにしてくれ・・・。

いやハウゼは初演よりも出番が少ない役なのかもしれないが。
青木さんが初演自力で目立ってただけで実は出番少ないのかもしれないが。

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色々疑問ですが。

パサジェルカはすごく後ろの席だったのと、舞台がすごく暗かったのとでわらわらいる女囚たちの区別が正直全然つかないままに終わってしまった作品です(泣)。

なのでうろ覚えなんだけど・・・当時フレッシュ陣全員女囚だったのに一人だけ男囚だった大沼さんは今回も続投です。
確か吉田さんのギュスタと恋人だったと思うのだが・・・違った??
その吉田さんがものすごい可哀想な役で彼女が酷い目に遭った瞬間帰りたくなった覚えがあるのだが・・・。

ミカシュンジュータもとても印象的だった。
が、その後イベント時にジュータのとても印象的な場面について「お稽古の最初の頃はこうだったんですよ~」とものすごい衝撃的な事をものすごい普通にさら~っと話してた事に驚いた記憶が。←ネタバレなので詳細は伏せますが。
それ何をどうしてそうなった??実際の舞台がそれじゃなくて本当よかったよ・・・安堵・・・と思いました・・・。

奥田さんが何気に不敵な役で好きだった。続投でうれしい。

佐野さんに比べて倉本さんのマリエ・マンデルは怖いと思う。多分すごく怖い。佐野さんは人間的な柔らかさがあるけど、多分倉本さんは、淡々と正確無比に業務を推し進める人になると思う。それがどんな内容であっても。
彼女はハウゼのようにヒステリックに自分の気分で誰かをいたぶったりはしないけど、でもどんなに残酷な事でも淡々とこなしそうな気がする。

同じ日にダブルキャストで見るとあまりの別人ぶりにビビる(笑)芳樹さんクラブナーも続投。芳樹さんは今回クラウスもやってるから前回以上にものすごいイヤ~なクラブナーだと思う。・・・怖い・・・。
高根さんがどの位怖いかも楽しみです・・・相手関戸さんだし。

そしてこっそり今回囚人の数減ってるらしい・・・マルタダブルが女囚じゃなくなってるし。下井さんのやってた役が見当たらないし。河内さんの役もないし。
でも女囚と男囚は数増やせないし。

しかし深山さんとか、何か「こんな子どもまでもが入れられてるのね!!」とか間違った事思いそう。


ところで前回ミッチが演じた役が載ってない訳ですが(泣)。
シュルツは誰がやるんだろう・・・。
あの俗物っぽさが好きなのだが。

そしてあの、唯一ののんびりパート、ミッチと吉田さんと下井さんと篠田さん(だったと思うけど違った??)のどうなる2組カップル??恋の行方(笑)。を誰がやるのかも楽しみ♪


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以前も申し上げたように、パサジェルカは見ていて打ちのめされて一目散に帰りたくなる作品なので、途中で物語に没頭しているのが辛くなり、どうしても「これは虚構なんだ虚構なんだ」と現実に見えているものに焦点を合わせて乗り切ろうとしてしまいます。

多分今回もそうだと思う。

だからきっと、耐えられなくなったら「吉田さんて何故にこの服装で普通に女子に見えるんだろう・・・」とか、「大沼さんも高根さんと一緒で倉田さん内女子はナシカテゴリなのかな~(女囚な大沼氏妄想中)」とか、どうでもいい事にめちゃくちゃ思いを馳せてしまうと思うんだけど・・・がんばって見たいと思います。


あと、最近すごい思うんだけど・・・どんなに素晴らしくても面白い作品でも「舞台が暗い」というただそれだけで人は眠くなる。という事実に気が付いたため(笑)、耐えられなくなって眠くなっちゃう事がないよう自分にカツ!を入れつつ見る予定です(笑)。

とにかく舞台が暗くて、衣装も全員同じなので囚人集団の固体識別が全然できなかった覚えがあるのです。

★「死の泉」楽しみなこと。

2008年11月28日 | 【2008-12】死の泉・パサジェルカ
死の泉の主役はマルガレーテですが、物語上の構造としては白夜行に似ていて、私の中ではこれらの方々を主役として認識してます。

・マルガレーテは白夜行の亮ちゃんみたいな出方をする。1幕(白夜行だと第一部)は主役として物語を牽引するが、2幕(第二部)は一歩引いた状態で台詞もすっごい少ない。そしてラストにどかーんとメインエピがある。
・物語を1幕2幕とも引っぱる実質主役はクラウスである。多分台詞が一番多い。すごい大変。なのに今日まで別舞台に立ってた芳樹氏がキャスティングされている。大丈夫なのか芳樹さん!!がんばってくれ!!!!
・物語の実質主役として奥田さんが君臨する。

やっぱり実質主役として物語を背負う奥田さんを見てひたすら号泣する予定なので、特に1幕のクリスマスとか、回想シーンとか、色々色々楽しみにしてます。

そして1幕ラストが本当に本当に大大大好きなので、奥田ミカシュンコンビ+青木さんの場面をものすごくものすごく楽しみにしてます。

あと楽しみなのはいっぱいあるけど・・・
・船戸さん超激甘セリフをうっとり聴く(笑)。
・深山兄さん永遠の6才を堪能する。可愛い~可愛い~可愛い~。
・ミヒャエルは昼間は超冬衣装で寝る時はものすごい薄いパジャマかつノーパン健康法な季節が全然分からない子だったので、今回の彼の衣装がすごく気になる。
あとアニキは白タイツだったけどふなみ~はハイソックスで、果たして関戸さんはどう来るよ。とか。
・ヘルムートの衣装も気になる。
・テオの衣装も気になる。
・マルガレーテの衣装もやっぱり気になる。
・レナとリロのあの場面はあるの?ないの?ていうかレナとリロを演じるのは誰??
・ニコス役は誰なんだ。
・藤原さんがグラーフならばインゲでよかったんじゃ~とやっぱり思う。高根さんエピを読むと余計に。
・はまりすぎな(予想)パウラマキシーを堪能する。
・吹き矢で仕留めたくなる感じに可愛い(予想)ブリギッテを堪能する。
・ブリギッテがどちらのクラウスにより本気なのか検証する。
・絡みつくように「奥さん」と言う青木さんを堪能する。
・リロの酒場の酔っ払いたち(誰がやるんだろ?)に注目する。

etc.色々楽しみです。