20日~22日にかけて、南アルプスの光岳へ行ってきました。光岳は南アルプスの中でも、南端に位置する山で、アルプスでも比較的雪の日が少ない所です。光岳は、「ひかりだけ」と読まずに、「てかりだけ」と読み、日本百名山の1つです。これは1年生を対象に、12月中旬に行うアルプス縦走実習の下見です。まだ、この時期なら積雪はないだろうと思っていたら、山頂付近には50センチもの積雪がありました。
夜中の2時半に出発して、易老渡登山口に7時半に到着。8時15分に登山口を出発。登山口には殆どなかった雪が、登るにつれて、積雪が増えてきました。丁度、寒気が流れ込んでいたこともあり、休むとかなり寒かったです。登山口から易老岳へは、標高差1400メートルほどの急登でした。1日目は易老岳を越えて、三吉平付近にてテントを張りました。外の気温は氷点下15度くらいはあったと思います。テントの中でも氷点下3度でした。
2日目は天気が悪く、時々雪が降っていましたが、光岳山頂へ行きました。積雪で道が分かりづらく、赤布を頼りに登っていきました。光岳山頂は積雪は50センチほどでした。山頂についたころは時々日差しがありました。 ついでなので、世界最南端にあるハイマツの自生地、また世界最南端にいるライチョウの生息地であるイザルヶ岳にも行きました。世界最南端にあるハイマツの自生地は、ハイマツ丘と呼ばれるところで、なかなか趣きのあるところでした。また、イザルヶ岳では、ライチョウは見つけられず、それどころか山頂は風が強く、じっとしていることも難儀でした。森林限界を越えると、台風並みの風があり、この日は森林限界を越える恐ろしさを感じました。
アルプス縦走は、光岳と上河内岳に行きたかったのですが、1日目の急登で1年生がばてるので、歩くコースを大幅に緩くして、光岳だけのとする予定です。
しかし、雪山では、普通では見られない景色、テント内での食事など、楽しいことが一杯で、それを一年生に伝えられればと思っています。