ケ・セラセラ

こころと体が良い状態なら良いね(*^^*)

「どちらが彼女を殺した」

2010-12-18 | 2010ブログ

 「どちらが彼女をころした」 (東野圭吾著)

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 脳裏に、つい先程の加賀とのやりとりをが蘇った。

 あなたを信じている、という彼の台詞は形だけのものではないと思った。彼もいったように、本気で康正の復讐を阻止する気なら、現時点でも打つべき手はあるはずなのだ。それをしないのは、康正の理性に賭けているからにほかならない。

 しかし、と康正は思う。あの男はまだ若い。あいつは人間というものをわかっていないのだ。人間はもっと醜く、卑怯で、そして弱い。

 熱っぽく語った加賀の声を康正は頭から追い出そうとした。何も考えず、作業に没頭しようとした。

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 「どちらが彼女を殺した」を読み終えました。推理小説なんですが、最後まで犯人の名前が出てきません。これで東野圭吾さんの本は3冊目ですが、だんだん難易度が高くなりました^^;

今日印象に残った言葉は、『人間はもっと醜く、卑怯で、そして弱い』。。。私はその後に、「でも愛しい」を加えたいと思いました。。。


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