「行雲流水」【こううんりゅうすい】 (ほっとする禅語より)
自由に生きていこう
大空に浮かぶ雲。留まることなく流れていく水。どこまでも自由で束縛されていない様子が絵に描いたようにわかる言葉です。
行く手を阻む大きな岩が出てきたって、なんなく流れていく水は、こだわりなく執着なく海に向かってぐんぐん進む。丸いものに入れられれば丸くおさまり、四角いものに入れられれば四角におさまっていますが、固まったわけじゃない。だれも水に形を強制することはできません。山頂で雲はすぐそこにあるように見えますが、誰にも掴めない。そんな風に自由に生きていきましょうよ、と禅語は言っています。
修行僧のことを「雲水」と呼びますが、これは「行雲流水」の雲と水からできた呼び名です。居場所を決めずに、一ヶ所に留まることなく、いろいろな師をたずねて修行を重ねていくからです。
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