時のうねりのはざまにて

歴史小説もどきを書いてみます。作品と解説の二部構成で行こうと思います。

用語解説 カ行

2006-06-03 15:57:40 | 用語解説
官位(かんい) 
 官職と位階を合わせていう。
 くわしくは「官位について」
 ならびに「官位についての補足図」

 をご参照ください

国(くに)  朝廷は全国を「国」にわけて支配していました。 
 「国」の面積は現在の都道府県を大体3分の1位に分割したものが
 多かったようです。
 国には国府(国衙)がおかれ、中央から国司が派遣されて
 地方行政がまかされていました。 

元服(げんぷく)
 当時の男子の成人式のようなもの。
 これを行うと成人男性とみなされる。
 大体10代前半に行われたが、高官の息子は5歳頃に元服する。
 それまでポニーテール状に結わえていた髪型から
 頭の後方で結わえて「烏帽子」をつける。
 衣服も子供のものから大人の者に変更する。
 なまえも「童名」から正式名を名乗ることになる。
 (例 千幡→源実朝)

国衙(こくが) 各「国」の役所や役所組織。
 現在でいうところの「県庁」や「県庁組織」のようなものです。

国司(こくし)
 地方行政を推進するため朝廷から派遣される役人。
 守(長官)・介(次官)・掾(三等官)・目(四等官)の4ランクに別れる

国守(こくしゅ) 国司の中でも守をさす。(親王任国の場合は介)
 現在の知事のようなもの。(ただし、現地の民選ではなく中央からの派遣です)
 「受領」(ずりょう)ともいいます。
 ちなみに、最大のお仕事は「現地の税を都に納入すること」で
(もちろん他のお仕事もきちんとしなければなりませんが)
 規定の分を納入したら徴収した税金は自分の懐に収めてもOKでした。
 その為、一回国守に任じられると膨大な冨を蓄えることができたようです。

 

 


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