時のうねりのはざまにて

歴史小説もどきを書いてみます。作品と解説の二部構成で行こうと思います。

官位について

2006-05-22 11:03:02 | 蒲殿春秋解説
ここでさんざん官位のことについて出てきますが
歴史について詳しくない方にはなじみの無いことだと思います。

そこで簡単に官位に関する説明をしたいと思います。

大化の改新(794年)以降朝廷は官僚組織を作ってきましたが
701年大宝律令の制定によって官僚組織はほぼ完成しました。

その後若干の修正があったものの、この制度は明治時代の太政官令が施行されるまで続きます。


「官位」といいますが
これは
「官職」と「位階」をまとめていった言葉です。

「官職」とは何かといえばズバリ「役職名」のことです。
「位階」とは何かといえば、職能給制度のある会社のおける「職位」(職能の場合もありますでしょうか?)のことです。

つまり、「大納言」という官職に就くためには「大納言にふさわしい位階(従二位)」も伴う仕組みになっています。
しかし、逆に従二位になったといって必ず「大納言相当の官職」につけるわけではありません。
(役職が不足している会社と同じ状態です)

次にどの官職がどの位階に相当するか簡単に図表にしてみます。

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