すがもん

桜便りと共に何か心がウキウキと落ち着かない季節となってきた
春の青春切符が真っ盛りだから～

４人が遊びに行くにはウンもスンも無く直ぐ決まり
東京のトゲヌキ地蔵となる

東方面は暫く行ってなかったので楽しさも倍増
一人が長年の東京住まいであったから安心して金魚の糞になって
何の気を使うことも無くラクチンそのものだ～

浜松は雲一つ無い上天気の出発となる
普段早起きもしないので、もう早朝の明るさにはビックリ～
時間の無駄遣いに心痛く感じながら・・・


朝の天気予報では、東京は雪が降っている～ええ～
これは寒いんだ～しっかり冬の装いで～
車内の暖房が心地よい
こんなに良く晴れた日は運がいいね～富士山もバッチリよ～

東に行くに連れて雲行きが怪しく～ええ～雲よ退いてよ～
でも、御殿場線で富士の勇姿と景色を期待して・・・
屋根も草むらも雪が残っている、寒かったのだ～と
とうとう富士山の雲は邪魔をしていた

沿線の菜の花や桜も咲き始め、山の芽吹きにはまだ早いが
日差しの中の草は黄緑を鮮やかに映し出している

相模湾が見渡せる路線に戻り
だんだんと乗り込んでくる乗客も都会の色の雰囲気になってくる

見上げるほどの建物の中に吸い込まれ
駅には何処から湧いてくるのかと思えるほどの人人人～
おのぼりさんには東京に来たんだな～と実感が

山手線に乗り換えて、これが混んでいる～うう～
目の前の若者が”どうぞ”と立ち上がり、４人は鎮座できた
ああ～都会人も優しいんだ～と感謝して～


やっと巣鴨に到着する～トゲヌキ地蔵まではそんなに遠くはないと言う
巣鴨地蔵通り商店街と書いたアーチが見えてくる

細い路地の両側には店が並ぶ～やっぱり混んでいる～
”おばあさんの原宿”と言われるようにおばさんが圧倒的に多い

キョロキョロ見てばかりいるので中々進まない
お腹が空いたよ～先に何か食べようよ～時計を見るとアララ～お昼を過ぎている
休憩の後、兎に角お地蔵さんに行こう～と

とげぬき地蔵尊は曹洞宗の高岩寺にあり、延命地蔵として信仰され
境内の洗い観音は水をかけ、自分の悪いところを洗うと治ると言われる

行列が出来るほどに並び、タオルを買ってそのタオルで地蔵さんを撫ぜるが
痛いところが何処もないので、何処にしよう？お腹でも～と
お線香の煙を後に門を出る


商店街には有名な「赤パンツ」が並ぶ
赤パンツがアドレナリンの分泌を促して自然治癒力を高めると言われる

と言うので、店に入ると、ええ～赤で目が眩むほどに～そんなに赤の波長は強いのか～
元気が出るのならと、買い込む
女性用新型柄のふんどしが入荷とか書いてあったので、ハハハ～
色々買い込んで皆大荷物になってしまって～

帰りの車窓からは穏やかな海が綺麗に輝き
夕日の中に富士山がスッキリと裾野を広げている
でも、やっぱり頂上だけは雲に隠れていた

彼女の時刻本片手に、電車の乗り継ぎはスムーズで
決して焦らず、一度も立っていることも無く
ゆっくりとした一日だった、彼女に感謝です～

春の風

数日の長雨に少々鬱陶しさを感じ
やっと今日は日差しが出てくる

こんな日は朝から気分も乗って、洗濯機もご機嫌よく回転を始める
遠くの畑にはピンクに染まった桃の花が見える
ああ～もう３月～日にちの過ぎるのがほんとに早く感じるな～



そうそう今日は楽しいことが待っている
ｋさんからのお食事をしようのお誘いを受けてから
体調も悪く伸び伸びとなり２ヶ月も経ってしまったのだ～やっと念願の日となる
でも、ず～と楽しみにしていたから
その間何となく希望が膨らんでいて、良かったのだ～などと思いながら～



このフレンチレストランは私は初めてなのでわくわく～と
ｋさんはグルメの達人だから、何処にすると聞かれても私はお任せね～で
じゃあ、ここのシェフは浜松では腕が～とか、とても詳しい
そして１月から予約をしてくれてあった

３人はｋさんの車に乗せてもらい好きなことをしゃべって気楽なもの
冬物を着込んできた私は、車の中は暑くて暑くて～つくづく春なんだな～と実感
それもその筈、とっくりのセーターですもの～



住宅地の中にお店はあり、11時半はまだ誰もいなくてゆっくりとして雰囲気だ
窓からの日差しは明るく、テーブルのバラの花が可愛い～
壁には素敵な絵が飾ってあり、お洒落だ～

厨房の中に客席があるという変わったお店だ
メニューも多く、何品の中から２つ選んでくださいとかで、私は良く分からないし
ｋさんがこれはおすすめですよ～とか助言を頼りに～

トマトムースが有名のようだ～
うん～トマトの素材がしっかりとした味わいが～おいしい～
どれもそれぞれの素材の味が楽しめて
おしゃべりしていたら、あっという間に時間が～
とうとう、”次の人が待っていますのですみません”～と言われて
時計を見たらあらあら２時になっていた
ｋさんが1ヶ月に１回位はこんな時間で気分転換をするといいね～と
本当に健康で楽しめることが幸せなことだな～とつくづく感じます



帰りも、西の方の地理に疎い私は、何処を走っているのか良く分からない
車の中は、満ち足りたお腹に日の光は強く
とても暑くて窓を開けて涼しい風を受けながら、また途切れも無く会話が続く

朝、車で通り過ぎる時はモクレンの蕾が白く膨らんできているな～と
思っていたのに、帰りは何ともう花が開いていたのでびっくり
毎年開花が早まっているように感じるが～

２～３日でモクレン通りが真っ白な花で埋もれることでしょう
花の命も天候次第で、今度通る時には無いかもしれませんね～