ソムタム学級通信 ★さちえのタイ生活★

2010年6月より青年海外協力隊、養護隊員としてタイへ。バンコクより北へ450キロ東北部のコンケンで日々試行錯誤の記録。

ラオス任国外旅行④   ~ヴィエンチャン~

2011年05月16日 14時15分11秒 | 旅行
    ヴィエンチャン
         

ラオスの首都であるヴィエンチャンは、メコン川をはさんでタイのノーンカーイ県の国境に面する。
人口70万人程度というスケールはアジアの首都の中でも小さい。
フランス植民地時代の古い建物や並木道がのこり、そこに数多くの仏教寺院が混在する、
アジアとヨーロッパが融合した街並み。
1999年6月からは、日本政府ODAの無償資金協力によってできたワッタイ空港新ターミナルが利用されるようになった。
ビエンチャン住民はビザなしでタイのノーンカイまで行くことができるため、
ごく当たり前にタイで日用品や電化製品の購入をしている。

そんなビエンチャン巡り。





◆◆ ワット・シェンクアン(ブッダパーク) ◆◆
ヴィエンチャン市街から約24キロ。タイラオス友好橋の近くにある。
ビエンチャンから少し離れると急に田舎の風景。
途中メコン川の向こうにタイの国境の町、ノーンカイがみえる。
      

ある僧侶がこの地で寺を造り、やがてタイに渡りノーンカイにもワット・サラ・ケオクーを創設。
                            (→過去ブログ「ノーンカイ ワット・サラケオクー」
63才でこの世を去るまで生涯をかけ偶像を造り続けた。
彼が手がけた二つの寺、ラオスとタイ、どちらにも似たような像が並ぶが、規模はタイの寺の方が大きい。
       

コンクリートの様々な像があり、仏教の象だけでなくヒンズー教の神々までまつられていて、
中には笑ってしまうユニークなものも。、
         


        
       
      
    

天上界、地上、地獄を表現した3層の建物。
地獄の階層はかなり恐ろしい雰囲気。長居できずにそそくさと逃げ去った。
         







◆◆ タートルアン ◆◆ラオス仏教の最高の寺院で、ビエンチャンだけでなく、ラオス全土のシンボル。
なだらかな丘の上に立つ高さ45メートルの巨大な 巨大な黄金の塔。
遠くから見ても圧倒される存在感でどーーんと構える。この車と比較しても巨大。
寺院広場の前ではタートルアンを守るかのようにセタティラート王の象が鎮座する。 
    
 





◆◆ ワット・ミーサイ ◆◆
 ちょうど仏事のため本堂には入れず残念。
    







◆◆ パトゥーサイ(凱旋門) ◆◆
パリの凱旋門を模して作られた、内戦で戦死した戦士のための戦没者慰霊塔。
新空港建設に使用されるはずだったセメントで建てられたもの。
昼の顔もいいけれど、ライトアップされた姿もいい。
夜は噴水ショー。
       

       
   
内部から階段を上り、てっぺんまで行くことができ、ヴィエンチャン市内を一望できる。
    






◆◆ タートダム ◆◆
ロータリー中央部に立つ黒色の塔。
詳しいことは分かっていないらしいが、シャム(タイ)の侵入からビエンチャンを守った竜が住んでいるといわれている。
     






◆◆ ワット・ホーパケオ ◆◆
エメラルド寺院という意味。タイ語の「ワットプラケーオ」と同じ。
王国の首都をルアンパバーンからヴィエンチャンへと遷都した際、エメラルド仏(パーケオ)を
旧王都から移し安置したのがこの寺院。
タイの侵入により、1828年寺は破壊されエメラルド仏も持ち去られたという。
が、タイ側ではもともとラオスがエメラルド仏をタイから奪い去ったと言われている。
元々は寺院だが、現在は博物館の位置づけで、中庭にはジャール平原から運ばれた石の壷もある。
陳列品や装飾デザインは見事。
この寺は王の保護寺院のため、僧侶がいない。
     

      

    

   

仏像の指が長くて繊細、見とれる美しさ。
         





◆◆ ワット・シーサケート ◆◆
建立は1824年、現在はここも博物館の位置づけとなっている。
度重なるシャム(タイ)の侵入に耐え、現在もその原形をとどめている寺院。
本堂を四方に取り囲む回廊には6840体の仏像が安置されており、
境内の他の仏像もあわせると1万体以上の仏像を擁する。
戦乱や植民地政策の損傷がいたるところに残り、
ビエンチャンの混乱の歴史を物語る意味でも歴史的価値が高い。
      

   
度重なる戦いによって、ほとんどの仏像が
目に嵌め込まれていた宝石類や頭部の金細工等を取り去られている。
片目にのみ宝石が残る仏像、両目を生々しくえぐりとらえた仏像、
鋭利な刃物で足下から切り倒され指先だけが地に残る仏像。
破壊された仏像も、修復がなされていないからこそ、胸にぐっとせまるものがある。
      

       

          
 
  
この仏像たちは人間の争いをどれだけここで見てきたのだろうか。
たとえその目をなくしてもじっと見つめ続けてきただろう、長い年月に私も思いをはせる。
傷を負った仏像一体一体の表情が、人間に黙って語りかけているかのよう。
荘厳な空気に魅せられて、予定変更して何時間もここで過ごした。
今回のラオス全土の寺巡りで一番思い出に残る場所。
        

      










◆◆ 朝の托鉢 ◆◆
ルアンパバーンの数百人の僧侶とまではいかなくとも、小さな首都に寺がいくつもあるため、
ここでも驚く数の僧侶たちが托鉢に歩く。
商業化されておらず、自然なラオス人たちの朝の風景がそのまま。
ビエンチャンでは厳かな朝の托鉢風景が見られる。
僧侶たちの黄衣が、まだ夜が明けきらない薄紫の空の下に映える。
    

    

    

      


    次 「ラオス旅行から感じたこと」へと続く


   







 ラオス旅行 記事一覧
「ラオス任国外旅行① ~コンケンから出発~」 

「ラオス任国外旅行② ~ルアンパバーンへ~」 

 「ラオス任国外旅行③ ~ルアンパバーン 寺巡り~」

 「ラオス任国外旅行④ ~ヴィエンチャン~」

 「ラオス任国外旅行⑤ ~ラオス旅行から感じたこと~」

「ラオス任国外旅行⑥ ~ラオス グルめぐり~」




















        

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