ソムタム学級通信 ★さちえのタイ生活★

2010年6月より青年海外協力隊、養護隊員としてタイへ。バンコクより北へ450キロ東北部のコンケンで日々試行錯誤の記録。

ラオス任国外旅行②   ~ルアンパバーンへ~

2011年05月14日 10時16分30秒 | 旅行
    ルアンパバーン

    
ルアンパバーンはラオスの北部にある古都。
首都ビエンチャンからメコン川をさかのぼり、カーン川との合流場所に位置する。
山間部の静かなこの街は、長い間ラオス王国の首都として君臨した。
かつてはタイのチェンマイと並び称されるほどの繁栄を誇る。
王朝が廃止され寺院だけが残り、仏教への弾圧も始まり、その栄華は衰えていったが、
1980年代後半に始まった開放政策により、寺院にも人々が集まりだし、
人々の喜捨や外国の援助を受けて、荒廃した仏教建築が立て直された。
小さいながら80もの寺院がひしめき、街全体が文化遺産として1995年ユネスコの世界遺産に登録されている。

    



ラオスの首都ビエンチャンから飛行機で40分。
陸路ではバスで10時間かかる。
青年海外協力隊としてはバスを使いたいところだけど、ラオス滞在の時間が限られているため
ラオス航空でひとっ飛び行くことにする。
   

いくぞ ルアンパバーン 飛べ飛べ ルアンパバーンへ
  
 

アテンダントたちみな、ラオスの民族衣装のスカート、シンをはいている。
      


機内で出たフルーツフライチップ。このおいしさに衝撃。
バナナ、ドラゴンフルーツ、ジャックフルーツ、マンゴー、
サクサクもちもちのフライチップ全て
そのもののフルーツの味がする、こんなのどうやって作るの?
     


上空から見るとこのうねった川。日本にはないすごい景色だ。
国土の多くに山岳をもつ自然豊かなラオス。山の景色も美しい。
         



笑顔の素敵な客室乗務員のサービス受けてルアンパバーンに到着する。
     








古都ルアンパバーンは日本でいうならば京都に近い位置づけ。
高い建物を建てることは禁じられているため、低い建物が横並びに建ちかわいらしい。
ベトナムのホイアンに似た雰囲気を感じるが、ホイアンよりもさらに緑が豊か。
     

     


古びた軒並みを保存しつつ、その合間におしゃれなカフェもちょこんちょこんと存在する。
          


かつてフランス領だった影響か、あちらこちらに小粋なパリの街角があり、
そこを籠を担いだラオス人や上半身裸の中国人、ベトナム人が歩き、
観光客の欧米人たちが行き来する。
ベトナムや中国と隣接しているため、ベトナム、中国の人たちも多い。
メコン川やカーン川、もやの中にたちこめる山や町。
美しく豊かな自然の中に新旧が混在するノスタルジックな町。
         

    

    

      

      

      

        

     



  
  小学校の校庭で遊ぶ子どもたち。女の子はみな民族衣装のシンをはいている。
  街のあちこちで元気に遊び、人なつこい子どもたち。
          
              
    



  街で見つけた瓶のなる木。 こういうことをしちゃうのがおしゃれ。
   


  歩行者注意の看板も、民族衣装シンをはいた女性。
     
 


ルアンパバーン名産のおこしを乾燥させている光景。
      


カーン川に乾季だけかかるという橋
   

    





夜にはナイトマーケットが開き、少数民族モン族やヤオ族の人々が露店をずらりと並べる。
        

      

 あれ? 布に紛れて赤ちゃんが。 もぞもぞいるだけで看板っ子。
     





静かな街だが、朝市では野菜や米を売る人とどっさりと買い歩く人でちょっとだけにぎわう。
とはいっても、小さな小さな朝市。
     

      






早朝には数百人の僧侶たちが托鉢に歩く。その規模はラオス最大級。
仏教への帰依も高い。
僧侶が町の人々の喜捨(きしゃ)を求めて歩く托鉢。
ラオス全土で見られるけれど、狭いエリアに多くの寺院が集中するルアンパバーンは
僧侶の数も他の街と比較にならない。

早朝5:30~6:30ごろ。僧侶たちは寺を出て裸足で歩き、
人々はタンブン(徳を積む)の行いとして、ひざまずき米やおかずを僧侶のもつ鉢の中に入れる。
これを喜捨という。
黄衣を着た僧侶たちがずらりと並び歩く姿は山間の静かなもや立ちこめる街で圧巻の光景。
   

    


まるで僧侶の遠足のようと思ってしまった。
     


世界遺産に登録されてのちのルアンパバーンには観光客が押し寄せ、
このタンブンを見るためにも多くの人が訪れる。
寺院が並ぶメインストリートは観光地化されて、観光客の喜捨体験のために喜捨セットが道に並ぶ。
その地の人たちの自然な姿よりも、観光化された部分が強く映し出されるのを見ると少し切ない。
    

    


と思っていたら、メインストリートから一本路地裏に入ると、地元の人々のタンブン風景が。
       

       
    

  ある路地を入ると目の前に籠を置き、子どもたちがずらりと座りこんでいた。
  僧侶たちは食べきれないほどの食事や飲み物をもらう。
  それを分けてもらうために座っている、おそらく近隣の村の貧しい子どもたちだ。
  僧侶たちが過ぎ去った後、子どもたちはもらったものを袋に詰めて持ち帰る。
  子ども同士で楽しそうにおしゃべりしながら。
      

    

  寺の壁にもち米が。
  おそらくこれもタンブンなのだろうが、これを袋に集めている人もいた。
  持っている人が持っていない人にあげる、持ってない人が持っているところからもらう
  ごく自然なサイクルとして成り立っているのだろうか。
    


朝のタンブンが終わり、寺に戻った僧侶たちは清掃を始める。
    


敬意を払ってフラッシュは決してたかず、
近づきすぎず、僧侶よりも目上に行かず、そして絶対にさわらず。(女性は絶対にさわってはいけない)
僧侶たちの列が行きすぎると自転車でおいかけおいかけ、
先回りし、行きすぎるとまた追いかけ、朝から息きらして托鉢風景を存分に見る。







メコン川の夕日
   




山間にたたずむ、美しい街 ルアンパバーン。
時間を過ごせば過ごすほどに居心地がよく、魅力いっぱいの街。

   ブログ 「ルアンパバーン 寺巡り」へと続く





 ラオス旅行 記事一覧
「ラオス任国外旅行① ~コンケンから出発~」 

「ラオス任国外旅行② ~ルアンパバーンへ~」 

 「ラオス任国外旅行③ ~ルアンパバーン 寺巡り~」

 「ラオス任国外旅行④ ~ヴィエンチャン~」

 「ラオス任国外旅行⑤ ~ラオス旅行から感じたこと~」

「ラオス任国外旅行⑥ ~ラオス グルめぐり~」















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