ひとりごと

ミーハーなさばきちが、観た映画の感想をテキトーにつぶやいてます。
基本的にレビューはネタバレですのであしからず。

DVDひとこと感想(その3)

2006年09月01日 | DVDひとこと感想
『猟人日記』 
爽やかで品行方正なユアンに物足りなさを感じていたそこの奥さん!!きっと満足して頂けますことよ。
結論から言って、話はすごーくえげつなくて救いようがないし、後味最悪。R18であからさまにキワどいし、誰にでもお勧めできるような内容ではない。
ユアン演じる主人公のジョーはどうしようもない男だ。彼は全く節操がなく登場する全ての女性達と、次々に寝る。そうせずにはいられないかのように。くたびれた人妻、アル中の未亡人、別れた恋人。でも、そこに愛はない。
誰にも心を開かず、体を重ねることでしか人と関われないような、何よりも本能が優先するタイプ。その言動を見ていると、既に人として終わってると感じる。でも、不思議と嫌悪感はない。どうしてだろう?

自分でもよくわからないんですが、可愛い系の役をやってる時よりも、「トレスポ」とか「ベルベット・ゴールドマイン」とか、退発的でドロップアウトしてるユアンにすごく惹かれてしまうのです。可愛い顔とのギャップがいいのかもしれないし、あるいはそういう役の方が気のせいか本人も楽しんで伸び伸び演じているように見えるからかもれません。・・・イヤ、きっと気のせいではないのだ・・・。
どうしようもない男を演じているにも関わらず、この映画が「ユアン・マクレガー、最高の演技」と評されているのも、大いに納得できてしまうのです。


『恋の門』
最近読んだ『ニャ夢ウェイ』がおもしろかったので、松尾スズキ繋がりでレンタルしてみた。
話はまあなんというかぶっ壊れてる。登場人物もぶっ壊れてる。イタイ人たちのてんこ盛りでまともな人間は出てこない。意味不明。とにかく濃い。胸焼けしそうになるほど濃い。
あまりにも飛び抜けているので、ウケる人には多いにウケるだろうし、逆に一体どこが面白いの?という人もいるでしょう。これも、万人ウケする内容ではないかもしれません。
石で漫画を描くという自称漫画芸術家と、コスプレせずにはいられない漫画好きのOLが主人公。ベースは下ネタ満載の不条理ギャグなんだけど、この二人の恋愛が意外にピュアだったので驚いた。温泉で二人で漫画を描くシーンなんてちょっと少女マンガっぽくていいじゃないですか。
それにしても酒井若菜ちゃんはよかった!胸の谷間くっきりの服装はどういう意味があるのかよくわからなかったけど、とにかくよくやったよ。女優として一皮むけたんじゃないでしょうか。松田龍平はともかく、松尾スズキみたいなおっさんとのキスシーンなんて私だったら絶対にやりたくないもん。あれは監督の特権なのか?
出演者が意外に豪華だったのも得した気分。大竹しのぶはエンドロール観るまで誰だかわからなかった。出番は少なかったけどやっぱり演技は一番巧かったかも・・・。