ひとりごと

ミーハーなさばきちが、観た映画の感想をテキトーにつぶやいてます。
基本的にレビューはネタバレですのであしからず。

奥さまは魔女

2005年08月31日 | 映画「あ」行
「綺麗」という言葉も「可愛い」という言葉も、両方共ここまでぴったりな女優はなかなかいないでしょう。ニコール・キッドマンという人はほんとうに魅力的な女優だ。

今まではどちらかというとクールな美女という印象が強かったニコールだけど、この映画での彼女はとにかくめちゃくちゃキュート。世間知らずで夢見がち、両手をバタつかせてキャーキャー言ってる姿を見ていると、実際の彼女が38歳だなんてとても見えないし思えない。
ヘタすればぶりっ子と紙一重な可愛さを、あの年であそこまで自然に醸し出すなんて結構すごいことだと思うのです。
こんな才能溢れるいい女と離婚するなんて一体どんな男だと改めて思うよ・・・。

ストーリーはまあ、女子の受けはおそらく外さないであろう、おとぎ話ちっくなラブコメです。
話はともかく、30年以上前のオリジナル版を知らなくても、ニコールの魅力炸裂プロモだと思えば十分に楽しめる内容でしょう。
ハッピーエンドだし、ヤな奴も出てこないしね。ところどころ笑えるし、頭使わず安心して観られます。ユルい映画、大歓迎。

それにしても、マイケル・ケインってやっぱかっこいい~!!
彼はコメディとかのコスプレ系も案外いけますよね。役の幅が広いです。
あと、意外とウィル・フェレルが良かった。私の中では未だにこのイメージなのですが、普通のカッコさせたらば結構背も高いしそれなりにかっこいいんじゃん?ということを発見しました(←そう思ったの私だけ?)。彼はニコールと同い年、38歳だそうです。彼女とは対照的に、普通に年相応に見えます。いや、深い意味はありません。

魔法使いには欠かせない、ネコが出てきましたね。あのにゃんこ出番は少なかったけど、いいアクセントになってました。可愛かった。

ラヴェンダーの咲く庭で

2005年08月21日 | 映画「や」・「ら」・「わ」行
1930年代のイギリス、コーンウォール地方。
そこで静かに暮らす、老姉妹のジャネットとアーシュラ。
ある嵐の日、アーシュラは家のふもとの海辺で倒れている若い男を見つける。アンドレアという名のその青年は足を骨折して衰弱し身動きが取れず、老姉妹は自分達の家で彼を看病することになる。
アンドレアはポーランド人で、実は豊かなバイオリンの才能の持ち主だったことがわかる。独身の老姉妹、特にアーシュラは、孫のようなアンドレアに特別な感情を抱くようになる。


戦争中は適齢期の男が皆兵隊に取られて、結婚相手がいなくなってしまった女の人が多かったと聞いたことがあります。日本だけじゃなく、世界中そんな感じだったのでしょう。この老姉妹も、おそらくそういういきさつで不本意ながら独身を通さざるを得なかったのではないでしょうか。
ジャネットは一度は結婚したけれど旦那さんを戦争で亡くしていて、結婚生活は短かったよう。だからなのかわからないけど(男に免疫があるという意味で)、ジャネットは比較的冷静にアンドレアに接することができていたんじゃないかな。
しかし、アーシュラはまるで対照的。まさにオトメのように淡い恋心を抱いてしまう。

切ないんだこれがまた!そんでまたかわいらしいんだ!
おそらくアーシュラは、海辺で倒れているアンドレアを初めて見た瞬間から彼に恋していたのだろう。戦争中のどさくさに紛れ、捨て去らなければならなかった感情を、孫ほども年の離れたアンドレアに対して持ってしまい戸惑うアーシュラ。
彼女を演じるジュディ・デンチは71歳。恋に戸惑う姿はそれはもう71歳とは思えないいじらしさだし、それほどセリフが多いわけではないのに、表情一つで感情の全てを物語ってしまう。
姉妹の片割れマギー・スミスも71歳。アンドレアの才能を見抜いたオルガ(美人)の存在がおもしろくないジャネット。オルガからの手紙を、アンドレアに知らせず燃やしてしまう。彼を奪われたくないからだ。こういう独占欲っつうか嫉妬心も、年をとったからと言ってなくなるものじゃないんですねー。

老姉妹とアンドレアの生活は、もちろん長く続くものじゃない。
「歳月とは皮肉なもの。若い者には成長を意味するが、そうじゃない者にとっては老いを意味する」
これはとある漫画でとっても印象的だったセリフです。
アンドレアは才能豊かでしかも若い。老姉妹とは対照的に、これからどんどん成長し、世界を広げていろんなことを吸収してゆける。
アーシュラの恋は叶うはずもない。アーシュラの気持ちを、アンドレアが気付くはずもない。だからこそ切なかった。アンドレアを失うことを恐れていた彼女達は最後、自らアンドレアから遠ざかっていく・・・。


この映画、今年公開のイギリス映画の中でも大本命でした。派手じゃないけどとてもいい映画でした。あっけらかんとしたノリのイギリス映画も大好きですが、静かな中にも染み入るものがある、こういう映画もまた味ですなあ。
ダニエル・ブリュール君はかっこいいですよ!!

ロボッツ

2005年08月19日 | 映画「や」・「ら」・「わ」行
この夏、働き者のユアンは声優初挑戦のこの映画も含め、出演作が3本も公開されています。
ユアン贔屓の私はもちろん何の迷いもなく字幕版を鑑賞。これがもう大正解でした!

ちょっと甲高いユアンの声が、かわいらしいロボット・ロドニーにとても合っていて素晴らしかった。以前「かわいいだけのユアンなんてつまらん!!」とか言っていたことを、この映画に限っては撤回するよ。
私はユアンとハル・ベリーが声優で出ていることしか知らなかったのですが、実はこの人とか、この人もだし、意外にもこんな人まで出演していて、何も知らなかった私はめちゃくちゃ得した気分に。他にもいろんな人が友情出演で出てるみたいですね。

しかし一番笑ったのは言うまでもなくロビン・ウィリアムズだ!!
一瞬ジーニーかと思いましたが、始まってみればジーニー以上のはじけっぷり。正直、いつものロビン・ウィリアムズには多少のやりすぎ感を感じるのですが、この映画に限っては、過剰すぎるほどはじけているのにちっともイヤミじゃない。彼が声を当てているフェンダーはロドニーの親友なのですが、彼の存在がこの映画を救っています。もはやアテ役としか思えない。台詞回しも絶妙におかしいし、突然ブリちゃんの歌が始まるシーンは爆笑必至です。

ストーリーは極めて単純明快。主人公の成長モノで、友情モノで、わかりやすい勧善懲悪モノで、テンポもよく、笑いどころは外さない。
テーマは「努力・友情・勝利」。まるで少年ジャンプのようじゃないですか。加えて親孝行の要素が入っているからかないません。はっきり言って、おもしろいし大好きです!!

子供はもちろん、大人が観てもきっと楽しめるはず。いろんな映画のパロディがあるし、笑いの中にもホロリとさせられるシーンもあり、観てて飽きません。お勧め!

地震

2005年08月16日 | ひとりごと
いやあ今日の地震はすごかったですね。
仙台市内は震度5強の強い揺れでした。
私などはちょうどその時仕事をしておったのですが、たちまち職場全体がプチパニック状態に陥りました。幸い、モノが倒れたり誰かが怪我したりするようなことはありませんでした。職場も我が家も市内にありますが、周囲も含め割と被害が少なかったようです。

もしこれが噂の宮城県沖地震じゃなかったら、近々もっと強い地震が起きる可能性がまだあるってことよね?いやー勘弁してほしいわー。

うちのネコも地震直後はだいぶ興奮していたようです。夜になって落ち着いてきました。今日はお昼寝もしてないみたいだったので、今頃になって安心したのかあおむけになって寝てます。地震が全然平気なねこちゃんもいるみたいですね。

コーヒー&シガレッツ

2005年08月15日 | 映画「か」行
あんまりにもまったりしてたんで、途中眠ってしまいました。

コーヒーを飲みタバコを吸いながら、2~3人のキャストが、ぎこちなく気まずい会話を交わす11本のショートストーリー。
ストーリーはなし。会話のみ。
影の主役は、もちろんコーヒー(1話だけ紅茶ってのが粋)とタバコ。
アクセントになっているのが全編通して同じようなセットのカフェ。たまに真上からのショットを取るカメラ。モノクロの絵。
ほんとにとりとめのない会話、しかもどれもかみ合っていない会話をしてるだけの映画なので、出演者が全然知らない人だったり、その会話にノレなかったりしたら、やっぱり退屈だし眠くなるのもムリはないかもしれません。私も途中、何話か記憶が飛びました。
映画の内容そのものというよりは、言葉と言葉の間、あるいは雰囲気を楽しむ映画かなー。観る人を選ぶかも?見せ方としてはおもしろいし、監督のファンにはたまらないでしょうが、万人受けする内容じゃないかなあ、と。

個人的には、ケイト・ブランシェットが二役やった「いとこ同士」と、アルフレッド・モリーナ&スティーブン・クーガンの「いとこ同士?」がおもしろかった。モリーナの大真面目にすっとぼけたこと言ってる演技が絶妙だった。
さらにもっとすっとぼけたビル・マーレイがチャッカマンで火をつけるシーンには笑いました。
その笑いも、「ギャハハ!」とかいうんでなくて「クスクス」笑える感じ。さらに、おそらく観た人それぞれツボなシーンや笑えるシーンが違うと思うんです。オムニバスならではですね。

しかし、この映画に出てくるコーヒーはなぜか、どれも全然おいしそうに見えなかったのは私だけでしょうか?

やっとこさ・・・

2005年08月11日 | ジェレミー・アイアンズ
久々にジェレミー情報。
ネットをウロウロしていたら、ヴェニスの商人の試写会レビューを発見。ついに、10月下旬に日本公開されるみたいですね。ま、仙台でやるかどうかはわかんないけどね・・・。

こちらのレビューを読む限りでは、アル・パチーノとジェレの演技は絶賛されておるようです。しかしなんつう濃い組み合わせなんだ。
コスチュームモノのジェレも大好きです。

思い起こせば小学校5年生の時、学芸会で「ヴェニスの商人」をやったのでした。役はもちろんその他大勢でしたが、当時は話がさっっっっっぱり理解できず、やれ借金のカタに肉を切り取るだの、裁判がどうたらこうたらだの、おもしろいともなんとも思えず終わってしまいました。多分、同級生でこの話理解できた人はいなかったのではないでしょうか。
大人になった今、どんな見方ができるのか楽しみ。

ところでもう一つのジェレミー出演作、「ビーイングジュリア」の公開はいつになるやら。このままDVDスルーも十分ありえる?

星になった少年

2005年08月09日 | 映画「は」行
せっかくの感動実話、もうちょっとうまい見せ方なかったのかなーと残念に思う。全体的に、どーも浅い、薄い感じがぬぐえないのです。
両親(特に母親)の発言が浅はかすぎないか?単なるわからんちんにしか見えない。
哲夢少年はただ単に「動物臭い」という理由だけでいじめられていたのか?
タイでの象使い見習いの少年達との友情を、もっと深く描くべきでは?
それに話が急展開する場面が多く、その展開の仕方はどうなのよ、という気もする。
つーか、短いけど濃い人生を駆け抜けた男の子の生き様を2時間で収めようとすること自体、そもそも難しいのでは?

しかし一方で、動物モノにはやっぱり弱い自分を再確認。お涙頂戴とはわかっていても、哲夢少年がタイを離れるシーンや葬式のシーンは条件反射のようにうるっときてしまいました。
実は、この映画は「象と少年の心の交流を描いた話」というよりも、「親子関係を描いた話」のほうがメインだったりするんだけど。
家族向け、とりわけ親向けの映画なのではないでしょうか。


主演の柳楽くん。
「誰も知らない」ではあくまで自然体だった彼ですが、今作ではセリフは棒読み、表情はぎこちない。セリフ回しや表情ならば、天才子役と謳われる神木隆之介くんには明らかに劣っています。
しかし、なんともいえぬ強い存在感、オーラがある子ですな。
加えて彼は顔のパーツ全てがでかい。太い眉、でかい目、でかい鼻、でかい口。その中でも、やはりあの強い目はとても印象的。俳優として、既に最強の武器を持ってるようなもんです。
演技力はこれからいくらでも磨くことができるぞ、がんばれ柳楽くん。次の作品選びに注目!


私はいつも「象になった少年」と言い間違えまくっていたけど、あながちそれも間違いじゃないんじゃん?と思えるラストでした。

アイランド

2005年08月04日 | 映画「あ」行
おととい観てきたばっかなのに、既にどんな映画だったのかよく思い出せない・・・。
ハリウッド随一の大味監督、マイケル・ベイの映画なんだからしょうがないのかもしれない。
今回もB級アクション、B級SFの枠を出ることはなく、ストーリーは心に響かない。
豪華キャストと派手なアクションのみで最後まで話を引っ張っていくというお決まりのパターン。

ストーリーはまあ、近未来SFアクションものですね。主人公達はお金持ちが何かあった時に臓器提供できるように作られたクローンなのですが、クローンの自我を問う話なんて日本にいればそのテの漫画がたくさんあるわけだし、それほど目新しくはありません。
ただ車とかバイクとか、乗り物関係のデザインはいかにも未来的でかっこいいので、そういうのが好きな方にはお勧めできるかと。

実は観る前から不安だったんだけど、主役二人はどう考えてもアクション映画に向いてないような気がする。
スカーレット・ヨハンソンはミスキャストだと思う。このテの映画のヒロインにしてはセクシー過ぎ。不必要にフェロモンむんむんで、常に体の線がはっきり出るようなピチピチした服着てて、お色気アピールをしすぎだと思う。ボディラインはっきりコスチュームは監督の趣味なのかしら。彼女は女から見てもとてもセクシーだと思うよ。だからついついそっちのほうに気を取られてしまう。

ユアンも同じ。若き日のオビ=ワン役としてすっかりおなじみになっておきながらなんですが、正直、SWでは本人はあんまり楽しそうじゃなかった(爆)。私の好みとしては純粋な可愛いだけの男の子役より、クローンの本体トム・リンカーンのような自己チューでスケベで女好きで酒好きで煩悩丸出しのしょーもない男役のユアンのほうが、全然好きだし魅力的。ヤク中だったりしたらさらにポイントアップ間違いなし。
だって本体演じてる時のあの嬉々とした表情はどーよ!?絶対演技だけじゃないね。スバラシイ。ダニー・ボイルあたりが監督やってトム・リンカーン主役の映画を1本作って欲しい。

一番インパクトあったブシェミ、超かっこいいスナイパーのジャイモン・フンスー、そしてだんだん役柄がゲイリー・オールドマン化してきたショーン・ビーン。脇役は良かったと思うけど、どーも話が・・・。
主役のクローン二人が高層ビルから落ちて無傷だったのもどうかと思うし、ジャイモン演じるスナイパーが雇い主のショーンを突然見限ったその過程も「?」て感じだったけど、何より最後ラボが壊滅して解放されたたくさんのクローン達のその後は一体?ハッピーエンドに見えて、実は収集つかない大事態を招いてしまったんじゃないでしょうか。