ＤＶＤひとこと感想（その３）

『猟人日記』　
爽やかで品行方正なユアンに物足りなさを感じていたそこの奥さん！！きっと満足して頂けますことよ。
結論から言って、話はすごーくえげつなくて救いようがないし、後味最悪。R18であからさまにキワどいし、誰にでもお勧めできるような内容ではない。
ユアン演じる主人公のジョーはどうしようもない男だ。彼は全く節操がなく登場する全ての女性達と、次々に寝る。そうせずにはいられないかのように。くたびれた人妻、アル中の未亡人、別れた恋人。でも、そこに愛はない。
誰にも心を開かず、体を重ねることでしか人と関われないような、何よりも本能が優先するタイプ。その言動を見ていると、既に人として終わってると感じる。でも、不思議と嫌悪感はない。どうしてだろう？

自分でもよくわからないんですが、可愛い系の役をやってる時よりも、「トレスポ」とか「ベルベット・ゴールドマイン」とか、退発的でドロップアウトしてるユアンにすごく惹かれてしまうのです。可愛い顔とのギャップがいいのかもしれないし、あるいはそういう役の方が気のせいか本人も楽しんで伸び伸び演じているように見えるからかもれません。・・・イヤ、きっと気のせいではないのだ・・・。
どうしようもない男を演じているにも関わらず、この映画が「ユアン・マクレガー、最高の演技」と評されているのも、大いに納得できてしまうのです。


『恋の門』
最近読んだ『ニャ夢ウェイ』がおもしろかったので、松尾スズキ繋がりでレンタルしてみた。
話はまあなんというかぶっ壊れてる。登場人物もぶっ壊れてる。イタイ人たちのてんこ盛りでまともな人間は出てこない。意味不明。とにかく濃い。胸焼けしそうになるほど濃い。
あまりにも飛び抜けているので、ウケる人には多いにウケるだろうし、逆に一体どこが面白いの？という人もいるでしょう。これも、万人ウケする内容ではないかもしれません。
石で漫画を描くという自称漫画芸術家と、コスプレせずにはいられない漫画好きのOLが主人公。ベースは下ネタ満載の不条理ギャグなんだけど、この二人の恋愛が意外にピュアだったので驚いた。温泉で二人で漫画を描くシーンなんてちょっと少女マンガっぽくていいじゃないですか。
それにしても酒井若菜ちゃんはよかった！胸の谷間くっきりの服装はどういう意味があるのかよくわからなかったけど、とにかくよくやったよ。女優として一皮むけたんじゃないでしょうか。松田龍平はともかく、松尾スズキみたいなおっさんとのキスシーンなんて私だったら絶対にやりたくないもん。あれは監督の特権なのか？
出演者が意外に豪華だったのも得した気分。大竹しのぶはエンドロール観るまで誰だかわからなかった。出番は少なかったけどやっぱり演技は一番巧かったかも・・・。

DVDひとこと感想（その２）

『ミッション・インポッシブル』
もうすぐ「Ⅲ」公開ということで改めて観なおしてみました。
つうかコレ、もう10年前の映画ですってよ奥さん！！いやんなっちゃう。
といいつつ内容だいぶ忘れてました。はっきり覚えてたのはトムの宙吊り姿くらいか。
普通に面白かったです。基本的にドンパチドンパチのアクションものは嫌いじゃないし、当時は黒幕が誰だか全然わからなくて緊張しながら観ていた記憶があります。
トムって歳とっても全然変わんないよなと思っていましたが、やっぱり老けましたよ。かなり。この後いろいろあったもんねえ・・・。


『ベルベット・レイン』
マフィアの大物である二人の男と、やんちゃな少年二人の接点は一体どこにあるのか？
登場人物の繋がりに、わたくし最後の最後までまっっったく気づきませんでした。鈍？
「これってインファナル・アフェアじゃん」という突っ込みは置いといて、やはりショーン・ユー君に尽きるんじゃないでしょうか。かわいい顔してやることが大胆ったら。そのギャップが素敵。
アンディのロン毛はいまいち似合わないような気がする。
ストーリーは・・・なんか暗い。登場人物が多くて人間関係が覚えられない。場面があちこち変わるのでなんとなくついていけない。ショーン君が出てなかったら多分観てなかったと思いました。


『旅するジーンズと16歳の夏』
コレ好き！！
仲良し4人組というと「スタンド・バイ・ミー」を思い出すけど、それの女子バージョン、といったら安易な表現かな。
母親同士が妊婦の時に出会い、一緒に成長してきた4人。親友でもあり、姉妹でもあり、なんでも相談できて、隠し事もない。心から本音で付き合える友達。彼女たちの仲睦まじい様子が、観ていてほんとうに微笑ましい。
でも、その姿は誰でも覚えがあるはずです。16歳くらいの時には、友情が永遠に続くと思うことがある。おばあちゃんになってもずっと親友でいられる、と。でも実際、卒業や進学で環境が変わると、悲しいかな、人は変わってしまうものです。
女友達は財産だとよく言うけれど、ほんとうにそうだと思う。付き合う男が変わっても女友達は変わらない。当たり前のようにそばにいる友達を、今よりもっともっと大切にしよう、そう思える素敵な映画です。

ＤＶＤひとこと感想

今日は最近観たＤＶＤの感想でも書こうかと思います。
昔はよく仕事帰りにツ○ヤに寄ったもんですが、おととし転職してから帰り道にレンタルビデオ屋が一件もなくなって、めっきり本数が減ってしまいました。
新作レビューも何本か溜まってるんですが、なかなかうまく書けないので、とりあえずそれから逃避する意味も込めて！！


『ダンス・レボリューション』
とにかくジェシカ・アルバが超かわいくってセクシー。それだけで十分観る価値あり。ストーリーもわかりやすいサクセスストーリーで、痛快です。お勧め。

『ベルリン、僕らの革命』
「白バラの祈り」で主演していたユリア・イェンチが気になってレンタルしてみた。密かにお気に入りのダニエル・ブリュール君も出てるし♪
しかし！ダニエル君が角度によって時々ジャック・ブラックに似て見えることに気付き、もー愕然。アレはヒゲのせいなんだろうか？そのことにかなり動揺してしまった。映画自体は先の読めないストーリー展開で、結構おもしろかった。どこの国でも若者はうっぷんを抱えて悩んでいるのだ。

『海猫』
職場の人（女子）が半ば一方的に貸してくれた一枚。どういう意図があるのか知らんが・・・。友人が公開当時観てて、「金返せ！！」と怒っていたことを思い出しつつあまり期待しないで観た。
案の定と言うか、官能とかエロスとかいう言葉がみじんも感じられない映画だった。伊藤美咲は綺麗なだけで、台詞回しとか聞いてられないくらいダイ○ンだった。話も大したことなく、登場人物の誰にも共感できなくて、途中から早送りにして観てしまった。