BLOG in Atelier.Minami

ゲーム攻略、読書感想文など。

【読書感想文】数奇にして模型

2007年06月01日 03時10分39秒 | 読書感想文
今回は萌絵の暴走。



ストーリー:
M工大の実験室で女子学生の扼殺死体が密室状態で発見された。殺された日、被害者はその実験室で、同じ研究をしている学生の寺林と会う約束であった。当日に実験室の鍵を持っているのは被害者と寺林だけだった。
その寺林は翌日、模型交換会が行われている公会堂の一室で気絶している状態で発見された。その部屋には寺林のほかにモデルの女性・筒見明日香の首なし死体も一緒にあった。そしてこちらも密室。部屋の鍵は寺林が持っていた。
不思議なことにM工大の現場には被害者が買ってきた弁当が空になっていたのだが、被害者自身が食べたわけではなかった。状況から犯人が被害者を殺す前後に食べたと思われるが不自然な点が多かった。
事件前に明日香のかわりにモデルを頼まれていた萌絵は、公会堂の現場を目撃し、偶然犀川もそこに来ていた。
2つの事件は同一犯によるものか。明日香の首が切られた理由は何か。犀川はこの事件がまだ終わらないと推測する・・・。


感想:
珍しく犀川が事件の謎に正面から(?)取り組んでいる。色々謎が多いこの事件だが、真相は意外というかわかりづらい。特に動機。
犯人も意外な人物でここらへんは相変わらず期待を裏切らない。
途中模型談義が結構あり、模型とはなんぞや的な話に付き合わなければならないが、これが事件のヒントに一応なっている。まぁ読んでも読まなくてもわからないんじゃないかと思うが。
萌絵の、犀川へのアタックも久々に積極的で、萌絵ファンにとっては結構読み応えがある。
最後まで誰も解き明かさなかった謎があるのだが、それがエンディングできれいに書かれている。

それと初登場の人物として、萌絵のいとこで模型マニアの大御坊安朋と、萌絵の友人のラブちゃんが登場。大御坊は結構頻繁に登場する。

あと、萌絵の同級生・金子君が大活躍。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿