台風１２号は思わぬ被害をもたらしました
今年は水の怖さを思い知らされます
和歌山、奈良の川沿いの被害も
津波のように人の生活を
流してしまいました
私の母の故郷は
奈良県大塔村宇井という村で
奈良県から和歌山に抜ける
熊野川という川に沿った村で
山深く、静かな村であります
いろはにほへとの歌に
ういの奥山今日超えて
とありますが
それほど深い山奥にあります
幼いころ、兄と夏休みに遊びに行った思い出が
今でも思い浮かびます
五右衛門ぶろを経験したのもここが初めてでした
母はこんな山奥で育ち
縁があり
熊本の菊池市に嫁いできました
個人的に思うことが、、、
大塔村の由来である後醍醐天皇のご子息
大塔宮護良親王と
菊池市で征西軍大将となられた懐良親王は
兄弟であり
両親はこのご縁に思いを重ねているようです
この大塔村宇井の集落が
今回の大雨でがけ崩れし
一瞬で消えてしまいました
災害はテレビの中のことと思っていたのに
この知らせを聞いた時は
驚き、確認するまでは信じられない気持でした
故郷をなくした母の気持ちを思うと
あまりにも惨くてつらすぎます
実家がなくなったという悲しみよりも
母が小さい時に近所で母親のようにかわいがっていただいた
おばさんが行方不明なことが
悲しいようで
もうこれ以上悲しみを与えてほしくないと
空を見上げます
今日の空はこの悪夢が嘘のように
何もしなかったように
晴れ晴れとしていました
この爽やかな空が
今日は憎たらしかったです
母は強いです
今日もにこにこと私よりも元気に働いておりました
もう二度とスポットが当たらない母の実家
だからここに記しました