欅並木をのぼった左手にあるお店

ちいさいけど心ほっこり、French!テイストなお店♪

小さな雪ものがたり

2010-12-23 | poem




目をつぶるとたくさんの雪が舞い降りていて。
ひとつひとつが白く輝いています。
とても純粋な輝き。
しいんとした暗闇に雪がゆっくり舞い降りていきます。
雪の向こうにはあたたかな家の明かり。
わたしは今からそこへ行くのです。
そこを訪れて、笑顔をとり戻すために。

明るい気持ちは以前この胸にありました。
それがいつのまにか冷たい心へと変わっていってしまったのです。
涙を流すときもありました。明るい光に目をそむけようとしたことも。
わたしはそれでも心の中の希望を捨てることはしませんでした。
胸の中には純粋な輝きがまだ種として宿っていて、やがていずれ花を咲かすだろうと。大きな実をつけるだろうと。
暗い心の中にあるともわからないそんな希望を、わたしは抱いてこうして生きてきたのです。

一歩一歩、足どりをかみしめながら。
これがわたしのしあわせの道だと・・。
寒く冷たい道ですが、その向こうにある家の中にはあたたかさが・・。
白い雪がこうしてわたしを誘ってくれている。
ひとつひとつの白い輝きがわたしの希望が確かなものだと勇気づけてくれます。
あのあたたかい家の中には・・と。

たくさんの笑顔。気持ちの通じ合う人たち。
おいしいものを囲んで、いろんな会話が飛び交うのです。
わたしがそうであった姿に戻してくれるやさしさ。
つまずきもしました。たまに痛みから足を止めることも・・。
それでもこの雪のような純粋な輝きが、わたしの胸にも確かにあって、こう呼びかけてくれるのです。

愛は確かなカタチでこの胸の中にありますと。
輝きはこの胸から外の世界へと飛び出していけるようになりますと。
今はまだ卵のような幼い輝きですけれど。それはきっと。いいえかならずこの胸で育って、輝きを世界へと放っていけますと。
それが自然にできる場所へ。わたしはこれから訪れようとしているのです。

愛の明るみ

2010-12-01 | poem


悲しいことはあります。つらいこともありますけれど、やはりあなたには笑顔が似合います。
笑った時に見えるその八重歯も・・。
そのチャーミングな笑顔に人はほっと明るいものを呼びこめるのです。
むりに笑顔をつくる必要はないですけれど。笑顔がすてきなあなただから・・。

心沈むことはあります。時に苦しみ表情がゆがむことも・・。
でも、この世界はそんなに悪いものではありません。
心弱っている時、ちょっとしたあたたかさがうれしかったり。普段では味わえない愛の出来事に遭遇したり。
この世界は暗がりでつくられているわけではないのです。暗い中にほのかに見える明かりがとても美しいように。
愛が心の奥にしっかりと根づいていれば、あなたはいつかかならず笑顔をとり戻していけのです。
身体を通う赤い血のように、あなたの中にはひたむきに愛が流れ続けているのですから。

星はあなたの頭上でいつも輝いています。人の作った明かりも夜それに呼応します。
あなたがこれからむかうところ・・。
あなたはけっしてひとりではないことを知るでしょう。未来はけっして暗がりに包まれているわけではありません。
あなたの笑みが今後失われることもないのです。
だから、きれいな夜空に祈りを捧げてみましょう。自身のむかうところをしっかり見分けられるようにと。
あとは胸の中に明るみが意思を通じてささやく言葉を耳にすればいいのですから。

笑顔をつくるのは自然なことですが、つらい時もあります。
そんな時には、見上げた夜空の輝きのように、自分の心の中にも明るみを求めていきましょう。
人が作った明かりが夜空の星々に呼応するように。
あなたのつくる笑顔がこの大地で明るみとなれるようにと。
愛を放っていける人にと。
あなたのいる場所からほんわりとした愛の明るみがたくさん生まれるようにと。頭上にある美しい輝きへと祈りを捧げていきましょう。