今日の1匹はトウヨシノボリ。住宅地を流れる川で、体長5cmくらいのヨシノボリを1匹捕獲しました。川は、両岸コンクリートブロックで、底は粘土地+小石、水深0.2m~0.6mで流れがややあるという環境でした。タモ網の二刀流で魚を追込みましたが逃げられ、網の中の枯葉を摘んで捨てると、知らぬ間に入って居たヨシノボリを発見。尾鰭の付け根に橙色の模様があるのでトウ(橙)ヨシノボリだと思います。比較的大きめのハゼ科は避けている為(ヌマチチブのトラウマ)、写真撮影の後で放流しました。
<データ>
名前:トウヨシノボリ
分布:滋賀県全域(やや平地側)
全長:40mm~70mm辺り
棲息:河川の中流域~下流域の瀬の辺り、湖沼など
特徴:
漢字で書くと「橙葦登」ですね。カワヨシノボリと共に全国的に見掛ることの多い淡水ハゼですね。形状はハゼ型と申しましょうか、円筒形でして尾柄に向い細く(平たく)なります。雄個体の第一背鰭は長く伸び(伸びないのもいる)、吸盤状の腹鰭を持っています。体色は灰褐色ベースに青味が入り、雄には名前の由来でもある尾鰭付け根の橙色斑紋が見られます。ただしこの種は体色の地域差が大きい為、この橙色斑紋が無い個体も見られます。繁殖期は春~夏頃でして、雄が河床にある石等の下になる砂利を口で掘り産卵床を作ります。そこへ雌を誘い込み石の裏へ産卵させます。産卵後は雄が卵を保護していました。明らかに橙色が出ている個体は判別しやすいのですが、色の出ていない個体は判別し難いと思います。
類似種との比較
カワヨシノボリ:胸鰭の鰭条数が15~17(18)
トウヨシノボリ:胸鰭の鰭条数が18以上、♂の第一背鰭が伸長する
ビワヨシノボリ:♂の第一背鰭が伸長しない
参考・引用文献
私見:
滋賀県でゴリと言えば、ゴリラよりもヨシノボリの可能性が高い筈!
大型で体色が綺麗な個体は、熱帯魚に負けない美しさ~
青く輝く体に鮮やかな橙色が出ている尾鰭、そんな個体が最高ですね~
採取:
石の下等に隠れるため、網に追込むと捕り易い。大きな石に張り付いている個体はタモ網で追込み易い。
飼育:
①容器:45㎝サイズの水槽に飼育数は2匹程度
②底床:砂及び砂利。ベアタンクでも可
③濾過:外部式など流れがある方が良いのでは
④設備:ヒーター×、エアーポンプ○、ファンorクラー△
⑤水草:必要ないが、入れても良い
⑥餌 :人工配合飼料にも餌付く
⑦混泳:単独飼育が好ましい
⑧置物:石でも流木でも炭でも可
⑨繁殖:可能
縄張り争いを行う為、過密飼育には向きません(小さくても争います)。水槽サイズに余裕を持ちてない場合、隠れ家となる石や流木を増やしましょう。餌は仔エビや稚魚、水生昆虫などの生餌を好むので、口に入る小さな生物との混泳は避けましょう。高水温には弱いので水温の上がりすぎに注意しましょう。水槽内での繁殖も難しく無いようですが、過密飼育に向かない為、繁殖は計画的に!
動画:
どちらの動画も動きが少ないですね・・・
画像:
↑上が♂で、下が♀と思われます。♂は第一背鰭が伸長しないタイプですね。
抱卵した♀個体と思われます。
いわゆる”ウロリ”と呼ばれるサイズの未成魚
吸盤状の腹鰭。これの吸盤を使い、石などに体を固定しています。
産卵後に雄が卵を守る様子です。鰭や体を使い卵に新鮮な水を送っています。
よろしければこちらにもお越し下さい。
<データ>
名前:トウヨシノボリ
分布:滋賀県全域(やや平地側)
全長:40mm~70mm辺り
棲息:河川の中流域~下流域の瀬の辺り、湖沼など
特徴:
漢字で書くと「橙葦登」ですね。カワヨシノボリと共に全国的に見掛ることの多い淡水ハゼですね。形状はハゼ型と申しましょうか、円筒形でして尾柄に向い細く(平たく)なります。雄個体の第一背鰭は長く伸び(伸びないのもいる)、吸盤状の腹鰭を持っています。体色は灰褐色ベースに青味が入り、雄には名前の由来でもある尾鰭付け根の橙色斑紋が見られます。ただしこの種は体色の地域差が大きい為、この橙色斑紋が無い個体も見られます。繁殖期は春~夏頃でして、雄が河床にある石等の下になる砂利を口で掘り産卵床を作ります。そこへ雌を誘い込み石の裏へ産卵させます。産卵後は雄が卵を保護していました。明らかに橙色が出ている個体は判別しやすいのですが、色の出ていない個体は判別し難いと思います。
類似種との比較
カワヨシノボリ:胸鰭の鰭条数が15~17(18)
トウヨシノボリ:胸鰭の鰭条数が18以上、♂の第一背鰭が伸長する
ビワヨシノボリ:♂の第一背鰭が伸長しない
参考・引用文献
私見:
滋賀県でゴリと言えば、ゴリラよりもヨシノボリの可能性が高い筈!
大型で体色が綺麗な個体は、熱帯魚に負けない美しさ~
青く輝く体に鮮やかな橙色が出ている尾鰭、そんな個体が最高ですね~
採取:
石の下等に隠れるため、網に追込むと捕り易い。大きな石に張り付いている個体はタモ網で追込み易い。
飼育:
①容器:45㎝サイズの水槽に飼育数は2匹程度
②底床:砂及び砂利。ベアタンクでも可
③濾過:外部式など流れがある方が良いのでは
④設備:ヒーター×、エアーポンプ○、ファンorクラー△
⑤水草:必要ないが、入れても良い
⑥餌 :人工配合飼料にも餌付く
⑦混泳:単独飼育が好ましい
⑧置物:石でも流木でも炭でも可
⑨繁殖:可能
縄張り争いを行う為、過密飼育には向きません(小さくても争います)。水槽サイズに余裕を持ちてない場合、隠れ家となる石や流木を増やしましょう。餌は仔エビや稚魚、水生昆虫などの生餌を好むので、口に入る小さな生物との混泳は避けましょう。高水温には弱いので水温の上がりすぎに注意しましょう。水槽内での繁殖も難しく無いようですが、過密飼育に向かない為、繁殖は計画的に!
動画:
どちらの動画も動きが少ないですね・・・
画像:
↑上が♂で、下が♀と思われます。♂は第一背鰭が伸長しないタイプですね。
抱卵した♀個体と思われます。
いわゆる”ウロリ”と呼ばれるサイズの未成魚
吸盤状の腹鰭。これの吸盤を使い、石などに体を固定しています。
産卵後に雄が卵を守る様子です。鰭や体を使い卵に新鮮な水を送っています。
よろしければこちらにもお越し下さい。
最近は、捜索しないと見つかりません。
淋しいですよね。