近江フィールドワーク

琵琶湖の淡水魚を中心とした、下手の横好き素人ブログ。内容を信ずるなかれ!

NO.28「カワヨシノボリ」 一般的なのヨシノボリ

2006年12月14日 08時04分11秒 | 滋賀県の淡水魚紹介
 閲覧有難う御座います。滋賀県に生息する淡水魚の紹介、今日の1匹はカワヨシノボリ。山の中で渓流魚を追い掛け回していると、偶然網の中に1匹入っていました。当然、渓流魚は捕れませんでしたが、カワヨシノボリの他に綺麗なカワムツと鳳凰苔が捕れたので共に撮影。滋賀県の河川では、上流~中流にいるのヨシノボリはカワヨシノボリらしいので、持ち帰って胸鰭の鰭条数を数えました。胸鰭の鰭条数16~17くらいなので恐らくカワヨシノボリですね。トウヨシノボリのいる水槽へご案内!新たな住民が増えました。
<データ>
名前:カワヨシノボリ
分布:滋賀県の山側
全長:40~70mm程度
生息:河川の上流~中流域の河底、石の下など

特徴:
 漢字で「川葦登」と書くハゼの仲間。。形状は他のヨシノボリ類と変わらぬ円筒型で、尾柄に向い平たくなっています。体色は透明感のある褐色でして、体や鰭に赤みが見られます。滋賀県の河川では、上流がカワヨシノボリ、下流がトウヨシノボリと棲み分けられているようです(下流でも一部河口には、ビワヨシノボリがいることも)。繁殖期は春~夏頃でして、雄が石の下に穴を掘って巣を作り雌を誘い込み産卵。陸封型のヨシノボリでして、孵化した稚魚は川を下らず直ぐに川底で生活を開始します(滋賀県にいるから当然か?)。また冬季の成魚は、石の下に潜って越冬するようです。佃煮や唐揚げにして食べられる他、徳島県ではうどんの出汁取りに使われるそうですね。
参考・引用文献
私見:
 体色だけでは、全く区別が付かないヨシノボリ類・・・
偏見で言いますと、トウヨシノボリの方が綺麗で好きです。
採取:
 石の下等に隠れる事が多いため、石をどけて網に追込むと捕り易い。大きな石に張り付いている個体はタモ網で追込み易い。
飼育:
 他のヨシノボリ類と同様で良いかと。
採取場所によっては、水温を少し低めにする方が良いかもしれません。
動画:

画像:
        
        

        カワヨシノボリの♂個体(多分)
        
        カワヨシノボリの♀個体(多分)

カワヨシノボリの卵(多分)

   
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
確かに。(笑) (Zacco)
2006-12-14 23:26:19
カワヨシとトウヨシってぱっと見た目ほとんど分かんないですよね。
トウヨシ自体がバリエーション豊富ですし。
ヨシノボリの分類も本当に採集当初かなり悩みました。
今でもかなり悩むことがありますので、
こうして紹介していただけると、嬉しいです。
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Unknown (ryu-oumi)
2006-12-15 08:00:29
>Zaccoさん
 今でも分類に悩みます。特に橙葦登の尾鰭に黄色い斑が出ていないタイプが強敵ですね。胸鰭の鰭条数は、現地では中々数えられませんので、やはり持ち帰ってしまいます。
返信する
確かに2(笑) (Zacco)
2006-12-15 23:31:39
まさに仰る通りですね。
私も実際に家に持ち帰って昔は1匹1匹模様をノートに書き写して確認していました。
一カ所でそんなに沢山の種類のヨシノボリが獲れる訳もないのですが。
でも、興味深い魚であることは間違いないですよね。

ビワヨシノボリ(仮称)もトウヨシの一種として扱われていますが、琵琶湖博物館で実際に見て、
嬉しかった魚の一つです。
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Unknown (ryu-oumi)
2006-12-16 12:05:09
>Zaccoさん
 ビワヨシノボリ(仮称)、万が一捕れても判別できませんね。普段、目にすることが無いので、私も初めて見たのは琵琶湖博物館です。
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