南米のウルグアイ東方共和国 モンテビデオ市の住民より

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2つ目の世界遺産登録を目指して

2010-09-26 | 歴史・世界遺産・国家遺産
ウルグアイの9月最後の週末は、国家歴史文化遺産の日として、国中、文化的な催しや、国家遺産に指定されている建物が公開されます。春の始まりを告げる行事今年のテーマは”劇場”。

モンテヴィデオから270キロにある、リオネグロ県 フライベントスでは、2つ目のユネスコ世界遺産登録にむけて準備が進められている。19-20世紀の精肉缶詰工場およびその周辺地域の ”フライベントスの産業・文化景観 ”です。


19世紀中盤、のどかなガウチョ文化から、1860年より、牧畜産業へと大きく変化、進歩。世界で初めて肉エキス缶(後にコンビーフ)が大量生産され、2度の世界大戦の欧州の台所の舞台となっていく。最初は、イギリス資本のLiebig's Extract of Meat Company、後に今日でもブランド名が残るOX、そしてANGLOが、フライベントスに当時としては最新加工缶詰工場がフル操業し、欧州の都市部の一般家庭の食卓、戦地の兵隊の食事に変化をもたらした。
 

その労働者の国籍50カ国以上となり、日本人もそこにいた。今日でもイギリスやカナダを訪ねると、英国製のコンビーフであっても、FRAY BENTOSの名前がブランド名となった製品が、スーパーで販売されている。その肉の質の同義語となっている。
下記の写真、第一次、2次大戦当時、ウルグアイから出るコンビーフ貨物船は、欧州からの帰り、産業が荒れ果て輸入すべきものが無くほぼ空であったが、およそ厚み3cmの歩道用鉄板が運ばれてきたのは逸話になっており、工場敷地内に今日でも鉄の歩道があちこち見られる。
 


世界遺産登録にむけて、10年ほど前から少しずつ準備が進められている。革命博物館には、当時の電力技術、加工技術、事務所、作業工程などが見学できる。
まさに 19-20世紀ウルグアイ牧畜産業の偉業を知る得るのに納得の世界遺産になりそう?2年後が楽しみです

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