今回参考にしたのは医歯薬出版から出ている『受精卵からヒトになるまで~基礎的発生学と先天異常』という本。受精から着床、そして胚葉の分裂まで詳しく書かれていた。
まず、受精卵は子宮内膜上皮に着床します。ちょっと卵を連想してみてください。卵の殻にあたるのが栄養細胞、黄身に当たるのが内細胞塊といいます。そして内細胞塊は子宮の接続面に寄ってそこから栄養を得るのです。残りの部分は胞胚腔という空洞です。
もうひとつ別の例えをするなら、子宮内膜上皮を板か何かと思ってください。栄養細胞は透明プラスチックの球体、内細胞塊は蹉跌としましょう。板の上から強力な磁石で球体を吸い寄せます。すると蹉跌は接続面に固まって残りが空洞になる。そんな感じです。
受精から7日経つと内細胞塊の下のほうに胚盤葉下層という組織が出来上がります。それから2週間経つと内細胞塊が胚盤葉上層に変化します。胚盤葉は内細胞塊と異なり子宮内膜の接続部から少し離れて存在します。 3週間経つといよいよ胚盤葉から3つの胚葉が形成されます。さらに3杯葉が変化してからだの各器官が少しづつ出来上がっていくのです。
まず外肺葉由来の器官は、表層外胚葉と神経外胚葉に分かれます。
表層外胚葉は皮膚、爪、毛、乳腺、皮膚腺、歯のエナメル質など。
神経外肺葉はさらに神経管と神経堤に分かれます。神経管は中枢神経系、網膜、松果体、下垂体後葉のど。神経堤は脳神経系、知覚神経系、副腎髄質など。
中胚葉由来のものは、側板中胚葉、中間中胚葉、沿軸中胚葉、頭部中胚葉の4つに分かれます。
側板中胚葉は内臓と体肢の筋、結合組織、胸膜、心膜、心臓血管系とリンパ系、脾臓、副腎皮質など。
中間中胚葉は生殖器、付属腺を含む泌尿生殖器系。
沿軸中胚葉は頭骸骨を除く骨格、真皮、結合組織など。
頭部中胚葉は頭蓋骨と頭部の結合組織、ゾウゲ質。
内肺葉は3つのグループに分かれます。ひとつは気管、気管支、肺の上皮部分。ふたつ目は消化管上皮、肝臓、膵臓、膀胱、尿膜管。もうひとつは、咽頭、甲状腺、鼓室、耳管、扁桃、上皮小体の上皮部分。
簡単にまとめると
外胚葉由来のものは、からだの表面を覆うものと神経系、
中胚葉由来は血液やリンパなどの体液の流通経路や生成に係わる器官、
内胚葉は空気と飲食物の通り道
となります。
この本は発生学という医学書の一分野で結構難しい。ただ日ごろ『目で見るかただのメカニズム』や『コンプリートブック』で勉強していると確かにピンポイントにまとめられていてわかりやすいものの、なんか把握しきれない感覚が残る。時には専門書を紐解いてみるとその感覚がすっきりしたりする。
この本でアロマの学科試験に必要な範囲は6章くらいまで。後は胎児期以降の臓器の形成過程が記されている。興味のある人はそちらも是非読んでみてください。
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まず、受精卵は子宮内膜上皮に着床します。ちょっと卵を連想してみてください。卵の殻にあたるのが栄養細胞、黄身に当たるのが内細胞塊といいます。そして内細胞塊は子宮の接続面に寄ってそこから栄養を得るのです。残りの部分は胞胚腔という空洞です。
もうひとつ別の例えをするなら、子宮内膜上皮を板か何かと思ってください。栄養細胞は透明プラスチックの球体、内細胞塊は蹉跌としましょう。板の上から強力な磁石で球体を吸い寄せます。すると蹉跌は接続面に固まって残りが空洞になる。そんな感じです。
受精から7日経つと内細胞塊の下のほうに胚盤葉下層という組織が出来上がります。それから2週間経つと内細胞塊が胚盤葉上層に変化します。胚盤葉は内細胞塊と異なり子宮内膜の接続部から少し離れて存在します。 3週間経つといよいよ胚盤葉から3つの胚葉が形成されます。さらに3杯葉が変化してからだの各器官が少しづつ出来上がっていくのです。
まず外肺葉由来の器官は、表層外胚葉と神経外胚葉に分かれます。
表層外胚葉は皮膚、爪、毛、乳腺、皮膚腺、歯のエナメル質など。
神経外肺葉はさらに神経管と神経堤に分かれます。神経管は中枢神経系、網膜、松果体、下垂体後葉のど。神経堤は脳神経系、知覚神経系、副腎髄質など。
中胚葉由来のものは、側板中胚葉、中間中胚葉、沿軸中胚葉、頭部中胚葉の4つに分かれます。
側板中胚葉は内臓と体肢の筋、結合組織、胸膜、心膜、心臓血管系とリンパ系、脾臓、副腎皮質など。
中間中胚葉は生殖器、付属腺を含む泌尿生殖器系。
沿軸中胚葉は頭骸骨を除く骨格、真皮、結合組織など。
頭部中胚葉は頭蓋骨と頭部の結合組織、ゾウゲ質。
内肺葉は3つのグループに分かれます。ひとつは気管、気管支、肺の上皮部分。ふたつ目は消化管上皮、肝臓、膵臓、膀胱、尿膜管。もうひとつは、咽頭、甲状腺、鼓室、耳管、扁桃、上皮小体の上皮部分。
簡単にまとめると
外胚葉由来のものは、からだの表面を覆うものと神経系、
中胚葉由来は血液やリンパなどの体液の流通経路や生成に係わる器官、
内胚葉は空気と飲食物の通り道
となります。
この本は発生学という医学書の一分野で結構難しい。ただ日ごろ『目で見るかただのメカニズム』や『コンプリートブック』で勉強していると確かにピンポイントにまとめられていてわかりやすいものの、なんか把握しきれない感覚が残る。時には専門書を紐解いてみるとその感覚がすっきりしたりする。
この本でアロマの学科試験に必要な範囲は6章くらいまで。後は胎児期以降の臓器の形成過程が記されている。興味のある人はそちらも是非読んでみてください。
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