ROOM210-付録

10年ぶりブログ復活!

YAMAHA NS-10M 6号機 修理 レストア

2021年12月18日 | オーディオ
また買ってしまいましたNS-10M

今回の個体は
 ・後期モデル
 ・ボディ 年式を考えると10点中6点
 ・ツイーター ドームに少し汚れ有り
 ・ウーファー 結構黄ばみ有り。
       エッジはまぁまぁ
 ・音 いつもの荒い系高音。

いつものようにバラしてU-CON製ツイーター用電解コンデンサー(正規2.7μF)を測定します。
 1個目 12.5μF
 2個目  14μF
 3個目  測定不能
 4個目  11.2μF

今までで一番酷いかも。
3個目はコンデンサーの役割を果たしていません。
何度も書きますが、NS-10Mのツイーター用コンデンサーはクソです。
ちなみにコンデンサーとしての機能が失われていますので、測定器により結果がバラバラです。
正常なコンデンサーだとこんな事は有りません。



レストア内容は
 ・エンクロージャー上下左右面再塗装
 ・ツイーター金網外して清掃
 ・ウーファーは漂白
 ・エッジにブレーキフルード
 ・ネットワークの電解コンデンサをフィルムコンデンサに交換
 ・端子をバナナ端子対応に交換

今回のウーファー漂白はちょい難航しました。
元々黄ばみは強い方でしたが、何故かこの個体は漂白後のムラが強い・・
何度か漂白しましたが改善せず、表面が痛み始めたので酷くなる前にやめました。
まだ多少ムラが残っていますが、まぁこんなもんでしょう。

下の写真はコーンが変形しないようにマグネットシートをコーンの上に置いたところ。
マグネットシートはピッタリ直径になるので便利です。

レストア後の音はばっちりNS-10Mの音
今までレストアした個体とほぼ同じになりました。


(毎回書きますが、周波数特性測定は無響音室では無いので200Hz以下は意味を持ちません。10KHz以上も・・)
ビフォー

アフター


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NS-10Mまとめ

YAMAHA NS-10M 5号機 レストア

2021年12月06日 | オーディオ
何かレストアしてないと手持ちぶさたとでも言いましょうか、寂しいとでも言いましょうか・・・という事でまた買ってしまいましたNS-10M

今回の個体は
 ・前期モデル
 ・ボディ フロント面の白いつぶつぶ汚れが落ちない・・・前面も塗り直しやな
 ・ツイーター それなりの汚れ有り
 ・ウーファー 小さな破れとセンターキャップの凹み少々。黄ばみもまぁまぁ。
  エッジはまぁまぁ
 ・音 結構まとも・・・いやいや。荒い! なんか荒くてどぎつい。

いつものようにバラしてU-CON製ツイーター用電解コンデンサーを測定します。
 1個目 8.2μF
 2個目  6.5μF
 3個目  3.6μF
 4個目  40pF

酷い・・
さすが期待を裏切らない安定の?バラツキです。。
それにしても40pFって!??なにそれ??
LCR測定器で測定すると「damaged part」と表示してます。。
これってもう故障じゃん!

ウーファー用10μFコンデンサは誤差内の10.49μFと10.56μFでした。
さすが天下の日本ケミコン!


壊れていると思われる電解コンデンサーに直流を流してみたところ、なんと3.1Vかかったところで0.57A流れてオーバーカレント!
レアショートですな・・・

こんな状態で荒いけどそれなりの音が出るんですよね。。
多く出回っている中古NS-10Mですけど、こんなの沢山有るんでしょうね。。
何度も何度も書きますけど、このコンデンサーはバラツキ酷すぎ。

レストア内容は
 ・エンクロージャー 5面再塗装(今回は前面も塗装)
 ・ツイーター金網外して清掃
 ・ウーファーは漂白と穴を障子用糊で塞ぐ
 ・エッジにブレーキフルード
 ・ネットワークの電解コンデンサをフィルムコンデンサに交換
 ・端子をバナナ端子対応に交換

いつものように塗装

今回は全面も塗りました。
塗ったかどうかわからないぐらい良い出来

ツイーター

ネットワーク


レストア後の音はばっちりNS-10Mの音
今までレストアした個体とほぼ同じになりました。

ビフォーアフターの周波数特性を測ってみました。
とはいえ無響音室にはほど遠い3畳の部屋に古~いSONYのコンデンサマイクなので200Hzより下と10KHzより上は誤差だらけです。
まぁビフォーとアフターの比較には使えるかなと。
before

after


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NS-10Mまとめ