今回ご紹介するのは、サイバーバースより“センチネルプライム”。彼を紹介するのは今回で三回目ですが、本映画最大のヒールなんだからまぁしょうがない。
リーダークラス、ヴォイジャークラスと続いてサイバーバースでも製品化された彼ですが、背中の装甲や槍みたいな武器やシールドと言った、センチネルプライム
の持つ特徴はサイバーバースでもバッチリ再現。
ご尊顔拝見…流石に厳しいか。頭部は小さいですが、それでもヒゲはしっかり完備してますね。
付属カードの記述によると、“オートボット対ディセプティコンの長きに渡る戦いの中で、最も偉大な
ヒーローの一人。彼の勇気や強さの伝説を知らない戦士は一人もいない。”と書かれていますが…
その偉大な伝説とやらの結末が“仲間を敵に売り渡した挙句に、嘗ての教え子に討たれる”と言う
悲惨な最期である事は誰の予測も付きませんでした…。まぁ自業自得だし、あまり知られてはいま
せんでしたがこいつ根っからの思い上がり野郎だったし、本編でも“自分らが良ければ他の種族が
滅んでも知ったことではない”と、ナチュラルにホザいていた所を見てもこのセンチネルプライムと言う
男、実写TF第二弾のラスボスにして“サイバトロン星復興の為に地球の太陽を吹っ飛ばそうとした”
ザ・フォールンと同類のクズ野郎だったワケで。
更に自分を信じて闘ってきたオートボット戦士たち全員を裏切ってますから、こいつザ・フォールンより
「ザ・フォールン=堕落せし者」と言う名前が相応しいじゃないですか。
まずはヴォイジャークラスと比較…脇が外側に離れていることからヒョロ長く見えますね。でも、足はスマートで角ばった感じで、
癖のない普通のロボットっぽいフォルムに見えます。
ご尊顔比較…サイバーバースのほうが細身で、どちらかと言うと初代TFの長老アルファトライオン
(和名アルファートリンさま)っぽい感じが。
大きさはヴォイジャークラスと比較するとこんな感じで、TFリベンジのスカウトクラスより一回り小さい感じです。
続いてリーダークラスと比較…大型で変形が凝っている分、纏まりの良さではやっぱりリーダークラスに軍配が上がります。でも逆を言え
ば、高額商品を低価格帯でここまで纏め上げたサイバーバース、ここまでよく頑張ったもんだと思います。
ご尊顔比較…こちらもサイバーバースの方がスリムな感じに。目がクリアパーツじゃない分、サイバー
バースの方がなんかこう“生きてる”って感じに見えませんか?
こちらも実際の大きさ比較…最高価格帯と最低価格帯ですから、まぁこれ位の差はありますなぁ。ま、10月には定価
一万越えの司令官が発売されたわけですが。
アークに付属のローラーと比較…リージョンクラスより上のクラスなので、やっぱり大きめです。
ただ、この大きさが後に欠点ともなりまして…詳しくは後述。
適当なスカウトクラスと比較…画像ではデプスチャージ使用。スカウトクラスほどは行きませんね。
アークと比較…コクピットの大きさから考えれば、まぁ妥当なサイズ比だと思います。が、これで戦艦というには小さすぎるかな?
でも、なんとアークのコクピットには座れません!先ほどお話しした“大きさ故の欠点”がこれで、サイバーバース商品でありながらサイバー
バース製品であるアークに完全に対応していないのです…何という本末転倒。
で、バトルステーションモードのサイズ比だとこうなります…デカすぎますねこれ。
上の方のコマンダールームには入れますけど、ここ立つだけですからねぇ…。牢屋にも入れないし、ベッドも小さすぎます。
可動は思ったよりも動きまして、まず首が斜め上にのみ可動、肩が二重ボールジョイント、肘、股関節ボールジョイント、
膝ボールジョイント、変形ギミックの恩恵で爪先が前方にのみ90度可動します。が、腕と足にロール軸が無いので、中途
半端なポーズしか出来ません。低価格帯じゃこんなもんか?
武器は特徴的なソード…今回はリーダークラス準拠なので、ロングレンジフュージョンカノンじゃなくてソードです。
穴が開いているだけなので、造形的には問題ありません。それにリーダークラスのソードに比べて、センチネルプライム
とのサイズ比も劇中イメージに近くなってます。あっちは小さかったので…。
そしてセンチネルプライムの特徴の一つ、エナジョンシールドも抜かりなく。変形ギミックが入っている上に、小さいので
やや今一つですが、このシールドもしっかり付けてくれたことには感謝。
右手にある武器ジョイントは3ミリ径なので、ミクロマン武器をそのまま使用可能です。シールドに長槍は似合うなぁ。
武器をデフォに戻し、背中のマントを斜め上に向けてみると…何このエルドランロボット。背中と両手が、そこはかとなく“絶対無敵”
で“元気爆発”で“熱血最強”で“完全勝利”な感じ。
ビークルモードは毎度おなじみ化学消防車…運転席にクリアパーツ使ってないのでショボいですが、それ以外はカッチリ
纏まった変形をしています。リーダークラスの複雑怪奇なあの変形も、オミットすれば低価格帯でも十分再現可能なんで
すねぇ…。っつーか、TF開発チームがバケモノなのか。
リーダークラス、ヴォイジャークラスと比較…運転席がクリアパーツでは無い以外は、比較してみてもスッキリ
纏まっているのが分かります。基本的に全てガワ変形のセンチネルプライムなので、どうガワにロボット内部
を収めるかが肝であるだけに、考えてみれば低価格帯でもどうとでもなりそうな気はしますね。
ただ、低価格帯=パーツが少なくなるだけに難しそうではありますが…。
放水銃がついてるだけに、その可動ギミックは完備。が、真横に回転するだけで斜め上に向ける事は出来ません。
ちなみにソードは、そのままの形で底面に保持されています。リーダークラスじゃ折りたたんでいたこのソードですが、
変形しなくてもちゃんと収まってますね。ただ上画像を見れば分かりますが、後ろから見ると剣先がはみ出てます。
こちらもアークに乗せてみると、スロープから発進も可能です。が、スロープの長さより車体の方が長いので、若干はみ出ます。
本当、アークと絡める前提で作られたんじゃなかったのサイバーバースって???
変形シークエンス。
車体底面からソードを外し、車体上面の放水銃のついている中央パーツを外し、残った上面部を左右に広げます。
上面ガワを外側に180度回し、細い部分が反対側に向くようにします。続いて側面
ガワを横に展開するのですが、ここが縦方向と横方向の二重の軸になっているの
で、ちょっと難しいです。次に、車体後方の端部分を90度真上に動かしロボット脚
部を形成します。
左右に広げた車体側面側を定位置に合わせロボット両腕を形成、真上に伸びた上面ガワを真下に動かしてロボットマント
にします。結局元の位置に近い場所に戻りましたが、これ両腕に引っかかりやすいので、例え二度手間でもこうした方が
やりやすいんです。
中央のボールジョイントに沿って下の赤い部分を180度回転させ、ロボット脚部を完成させます。
背中中央のマント基部を外し、中から頭部を引き出します。こうして見ると、
頭部の収納方法はリーダークラスとヴォイジャークラスとコマンダークラス、
全て違いますね。
さて、先程取り外した放水銃、これを後方に180度回転させます。
裏返し、ヒンジに沿って展開するとシールドになります。考えてみれば、変形するエナジョンシールドってこれだけですね。
最後に、両手に武器を持たせて変形完了です。
総評としては、頑張ってはいるけどもう一息。腕と太ももにロール軸が無いので、ポーズ付けてもどうしても平面的になりやすいし、首も変形ギミックの副産物で斜め上
に向くとはいえ、基本的にほぼ固定も同然だし、これがスカウトクラスだったらその辺も解消できたと思うんですよ。リージョン以上スカウト以下、中途半端な出来になっ
てしまったのは否めません。ただ、限りなく惜しい中途半端。せめて肘関節はボールジョイントにしてくれれば…。まぁ初期のコマンダークラスだしこんなもんでしょうか?
アークとも微妙にサイズが合ってないし、手頃で安価なセンチネルプライムが欲しいという方はどうぞ。
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