大きな世界の小さな部屋

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君は輝いてる いつだって Aパート

2012年03月05日 07時37分27秒 | TFその他
今回ご紹介するのは、1999年に展開された日本オリジナルシリーズ「ビーストウォーズネオ」に登場した、サイバトロン総司令官“ビッグコンボイ”…以前に漂白実験に使ったので、今回は三回目の登場となります。レビューを始める前に、こちらのBWネオのOP最終Verをご覧下さい。

見終わりましたか?BWネオの前作に当たる“BWセカンド”もそうですけど、OPだけはいいんだアレ。それではレビューを始めます。


ビッグコンボイの特徴と言えばマッシブな造形ですが、そのパワフルなプロポーションは今見てもめっちゃツボです私。
ロボットモードの体に各部に配されたガワが良いアクセントとなっていて、ワイルドな風貌になっていてスゲぇかっこいい
です。BWセカンドのサイバトロン総司令官“ライオコンボイ”がお上品に仕上がっていたので、ビッグコンボイはその反対
を狙ったのでしょうか?当時価格は3000円、現在で言う所のヴォイジャークラスですね。


BWネオは日本独自の展開でハズブロは開発に一切関与しておらず、海外市場では存在しないアイテムです。しかし当
時、ハズブロが前作ビーストウォーズセカンドを初めとする日本産BW製品をネット通販しており、その中にビッグコンボイ
もエントリーされていたので、これを所持している海外マニアも存在します。そして少数ですが、国内及び海外でリペイン
トされた限定版もありますね。国内じゃブラックビッグコンボイ、海外じゃウルトラマグナスカラーのウルトラマンモスが。
えーっと、他にもあったっけ???


ご尊顔拝見…ビッグコンボイはこれまでのコンボイと違い、左右に張り出した角が特徴。そして造型も凹凸の激しい男前、
カッチリしていて素晴らしい。ライオコンボイの弱点に“顔の彫りが浅く平べったい”と言うのが有りますが、ビッグコンボイ
はそのフラストレーションを一気に吹き飛ばしてくれる会心の出来栄え。

付属カードには、“めっぽう強いが、孤独を好み、たった一人で戦場に向かう。伝説のワンマンズアーミーと呼ばれていた
コンボイ戦士。一撃必殺のビッグキャノンを操る。ベクターシグマの命令により若い戦士たちの共感に任命された。”と書
かれています。これはアニメ設定に準じたもので、本編でも新兵の教官をやっていました。しかし元々単独行動を好んで
いた彼、加えてぶっきら棒な性格だったので教官業は渋々やっていたものでした。ビッグコンボイはアニメより“今木商事”
氏の書いた漫画版の方が大層魅力的なキャラクターになっており、コンボイ(BWネオに於いて、コンボイと言う名称は階級
名となっています)となったかつての教え子たちに背中越しに、そして無言で“お前らにしちゃ上出来だ”と語るラストシーン
は最高でした。機会が有ったらぜひご覧になって下さい。え?アニメ版?あれはOPだけ見れば充分。


以前の漂白実験の時にも触れましたが、ビッグコンボイの右肩を赤塗装した際に円形ディテールをゴールドで塗装するの
を忘れており、今回はその事に気付かないまま撮影を続けてしまいました。途中で気付き再塗装したのですが、時々塗
装されていない画像が有りますが気付かなかった事にして下さい。


以前こちらの方でも少しだけ触れましたが、個人的にこのビッグコンボイはBWシリーズ最高傑作だと思っています。
可動は首がボールジョイント、肩ボールジョイント、肘がボールジョイントと軸可動の二重関節、手首が縦方向にのみ可動、
腰360度回転、股関節、太腿ロール軸、膝二重関節、爪先と踵にボールジョイントが。今でこそユナイテッド枠でこれほど
動くキャラはいますけど、当時のTFでこれほど動くのは驚異的でありました。ただ、各部のガワが引っかかってポージング
は少々やり難いですけど。


腕を見てみましょう。これが先ほどお話しした、軸可動とボールジョイントの二重関節となった肘です。ボールジョイントが
ロール軸の役割を果たしているわけですが、だったら普通にロール軸で良かったのでは?と最初は思った物です。
ですが、実はこの処理は意図的なものだったのです。詳しくは後述。


続いて足関節。膝がビス止めの二重関節になっているのが分かります。そして足首、その中央が軸可動+爪先
と踵がボールジョイントで接続されているのが分かりますか?


爪先がボールジョイントなので、足を開いた状態でも爪先をしっかり設置する事が可能です。が、踵の方はビーストモード
のガワ内部に収まる形になるので、こっちは爪先の様には動きません。そして足首の軸可動を使えば、右画像の様に爪
先だけ接地させる事も可能です。


胸部を見てみると、特にBWでは強調されていた気がする初代司令官のアイデンティティである胸筋風ディテールが。
しかしそれだけでなく、上の方にシルバーで丸い円形ディテールが有ります。これは初代司令官にも同じ位置にあった
もので、それをイメージしたものかと。この胸板は展開可能で、中にはリーダーの証であるマトリクスが入っています。


ライオコンボイでもマトリクス設定は有りましたが、こちらの方は単なるディテールで取り出す事は出来ませんでした。が、
ビッグコンボイはマトリクスを取り出し両手に握る事が出来ます。金メッキにクリアパーツで色調は見るからに玩具っぽい
ですが、両手に握らせられるのでまぁいいかと。


上から見ると、肘から両腕が内側に曲がっているのが分かります。実はさっき触れた上腕部のボールジョイント、これを
やる為にロール軸では無くボールジョイントを使用したのだと思われます。


ちなみに、マトリクスを外した状態はこんな感じです。内部ディテールもしっかり塗装されているし、胸筋であるクリアパー
ツにも裏側にメカディテールがびっしり刻まれています。


今度は腕を見てみましょう。
ビッグコンボイの特徴の一つに腕が有ります。まず右腕、こちらは普通で特に変わった様子は見えませんが…?


ところが左腕になると話が変わってきます。ホワイト成形プラス塗装だった右腕に対して、こちらはクリアレッド成形+シル
バー塗装になっています。そう、左右で腕の構成が全く違うんですね。こちらは下地がクリアレッドなので、皮膚を剥がし
たむき出しの筋肉っぽい表現がグロくもかっこいい感じ。


次に、その腕にあるギミックのご紹介。まず、下腕部に付いたビーストモードのガワを展開します。


ガワの中から、ホワイトで成形されたスティック状パーツを引出し、ガワを定位置に戻しグリップを握らせます。


箱には“ダブルトンファー”と記載されている武器で、その名の通り打撃武器です。BW名物の収納武器の一環でしょう
けど、収納武器だけに大きさがやや小さいのが珠に傷。


ダブルトンファーと言うくらいですから、両手に装備可能です。これをやるとそこそこかっこいいんですが、やっぱり大きさが問題で迫
力不足。アニメOPでも、一瞬ですが宿敵マグマトロンとの一騎打ちに使用していますし、アニメ本編では第一話で自分を罠に嵌めた
新兵達を、罠を逆に利用した後にこれでしばき倒していました。ワンマンズアーミーの名は伊達じゃない。


続いて脚部、そのガワを前方に傾けるとそこにはスプリング式ミサイルが。箱には“マンモスハーケン”と記載されています。


ミサイルの形状はこんな感じになってまして、今じゃこういうミサイルは珍しいですね。そう言えば初代BWメガトロンにも、
脚部ガワからこんな形のミサイルを発射するギミックが有ったっけ…。


それと、その脚部ガワは外側から見るとこんな感じになってます。中央の四角い部分がスイッチで、指が触れやすくミサ
イルが暴発しやすいです。


そして、いよいよビッグコンボイの本命武器のご紹介。
背中の茶色い大きなパーツ、これを丸々外します。外した背中は、思ったよりもスッキリしてます。


中央のカバーを開き、そこからグリップを引き出します。このグリップ部も黄ばんでいたので漂白したのですが、隠れる
部分だけに漂白しなくても良かったかなぁ…?いやいや、中途半端は良くない。


で、そのグリップを握らせます。
アップ画像の連続だと何が何やら分からないでしょうが、それは意図的にやってます。この状態で後ろに下がると…?


こんな風になってるんですね。これぞビッグコンボイの象徴たる大型ランチャー“ビッグキャノン”!これほど大型の武器は
そうそうありませんし、迫力が有って素晴らしい。が、ビーストモードのガワや後方に突き出た細長い部分の処理はお世
辞にも素晴らしいとは言えず、良い部分と悪い部分が両極端になっているのが残念な所。


更に引いた全身像…やっぱりデッカいです。これはビーストモードの余りパーツでもあるのですが、それを丸々一個の大型ランチャー
にする大胆な発想は良いと思います。ただ、それを上手く形に出来たかは別問題。大体、デカ過ぎて支えきれない時が有るし。


そこで、ガワの位置だけでも調整して大型火器っぽく見える様にしてみました。やや無理が有りますが、これならガワが銃身に沿っ
ているので自然に近づいたと思います。尚、流石に後方部分は無理でした。


ここでガワを開閉し、銃身をむき出しにします。画像右側にボタン状のパーツがあるのがお分かりでしょうか?これはビッ
グキャノンのミサイル発射ギミックに使うものです…しかしこれは厳密にはボタンでは無くダイヤル。これを押すのでは無
く回転させると、銃口のミサイルが順番に発射されます。


銃口を見てみましょう。左画像がミサイル装填状態、右画像がミサイル無し状態。銃口の形状が大型
火器としての説得力が有るので、ミサイルは無くても充分かっこいいです。


ビッグキャノンを外すと背中がフリーになり、両肩に被さっていたガワも動く様になります。そのガワを90度傾けると、中
からレッドで塗装された円形ディテールが。当初これが何なのか分からなかったんですが、アニメOPを見るとこれはミサ
イルポッドだったのです。BW名物、ギミックは無いがメカディテールでそれっぽく見せる処理“なんちゃってディテール”、
ビッグコンボイにもそれが有ったのですね。


これは太腿ガワを後方から撮影した画像です。
ここにも円形メカディテールがありますが、これは同じくアニメOPによるとバーニアスラスターの模様。


さて、DOTMで登場したメックテックウェポンとの相性はと言うと、ヴォイジャーセンチネルのロングレンジフュージョンカノン
はグリップが緩いし、サイドスワイプのショットガンは大きさが足りない。元々ビッグコンボイにはビッグキャノンがあります
ので、わざわざメックテックウェポン持たせる必要は無いでしょう。しかし、銃が駄目なら打撃武器でも持たせたくなります。
ダブルトンファーはやや迫力不足だし…そこそこの大きさが有って、ビッグコンボイのワイルドさに合う武器って何が合うか?


やっぱり最初に思いつくのは、やはりアニメイテッド版デラックス司令官のウルトラアックス。配色も似合うし、一見マッチ
しているようにも見えますが…?


後ろに引くと、ビッグコンボイとのサイズ比だとやや小さく見えます。人間が実際にこれ位の斧を持った場合、このサイズ
比でも充分デカいのですが、玩具の場合はもう少し大きさが欲しい所。


ならアニメイテッド版ヴォイジャー司令官のウルトラアックスならどうよ!おお!これなら文句無し!ただこれ、元々が斧に見えない
デザインなのが何とも…。他の大型武器と言えば、アニメイテッド版リーダーメガトロンさまのメガニウムソードがありますが、ビッグ
コンボイに剣は似合わんだろうし、そもそもデカ過ぎるし。


次回に続きます。


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