雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

例えば君の事

2011-07-30 | 雑記
 ここ何日か、小中学校を過ごした近辺を仕事で通りかかる。かなり、変わってしまったところもあるけれど、その土地の雰囲気というか、匂いは、やっぱりなんだか懐かしい。
 それにしても、まさか二十年近くも経って、青春時代を謳歌した土地に仕事で幾日も通るなどとは思わなかった……というのもあるだろうが、とにかく感慨深くなる。
 そしてそんなとき、決まって目にする小さな公園。
 公園と呼ぶには、あまりにも簡素過ぎる、ブランコが二つと狭い砂場があるだけの、公園。
 でもそこを、その辺りを通り過ぎるときは、決まってあの頃の、あの時期の、あの思い出が浮かび上がってくる。
 そして決まって、そこには君の姿が現れる。

 あの頃の、それはそれは、とても多くの思い出の中で、忘れたいことのひとつであることにもかかわらず、真っ先に思い出してしまう……君の、姿を。
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兄弟とは、かくあるべきもの

2011-07-26 | 雑記



 こぞくらが安かったので、買ってきて煮つけにしてみた。
 今日はこれで一杯呑るのが楽しみだぞ、なんてことを思いながら、晩飯までの合間にネットを開いていたらコレを見かけた。

 やっぱ兄弟、っていうかこの時期この地域ではおおかたの食卓にお目見えするか。
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夏の夜の視姦

2011-07-26 | 雑記
 深夜十二時過ぎ、納品中に凄い格好をした客を見つけた。
 上はぴちぴちの黒のキャミソールで肩から胸の辺りの肌は露わ。下はデニム生地超ホットパンツで太もも露わ、そして膝上からの黒網タイツ姿の……おっさん。
 五十近くくらいの、顔はふつうのおっさん。これでまだ、化粧とかヅラとかしてるのなら、まあ気付かないまでもないかも知れないが(いや気付くか)首から上はあくまでふつうのおっさん。でも身に着けてるものは女性用。もうなんか、履いてるミュールなんかもキチキチで痛々しい。
 なんかの罰ゲームか? とも思ったのだが、歩き方がやけになよなよしている。まあ確かにそのミュールじゃ歩きにくいだろうけどな。
 でもまあ、たんなる女装趣味のおっさんが真夜中のコンビニを徘徊して快感を得ているのだろうくらいに思い、放っておくことにした。というか、関わりあいたくはない。
 が、そのおっさん、ちょうどトラックの横に車を止めていて、買い物を終えたんだか快感を得たんだか知らないが、とっとと帰ればいいのに、なぜだか車の中に乗り込んだ後、ずっとオレの納品風景を見ている。というか、見つめている。い、痛い……視線が痛い……。

 ああ、視姦されるってこういう感じなんだな……ってちょっとわかった夏の夜。
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お気に入りの一枚

2011-07-21 | 雑記
なんかこういう、見上げる感じが好き。
だからか、騎乗位好き。
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焼酎、ロックで

2011-07-21 | 雑記


でかすぎるやろ、氷。で、画像縦んなってんな……(こぼれるて、いろんな意味で)
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空気人形

2011-07-07 | 映画

 
 ダッチワイフ。
 ダッチワイフが心を持ってしまう、そんな内容。
 さて、そしたらどうなるか? 
 
 印象に残ったのは、板尾が心を持ったダッチワイフに「めんどくさいんや」と言ったあとに出て行ったダッチワイフに「めんどくさいんは、人間のほうや」ってとこ。

 ほんと、「心」ってめんどくさい。でも、限りなく優しい。
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青天の霹靂 / 劇団ひとり

2011-07-07 | 小説


 芥川賞受賞作を読んだ後だけに、なんとも軽い文章ではあるなぁと思いながら読み進め、さらには中途で「こんなもん、劇団ひとりっていうネームバリューがなけりゃあ糞みてぇな小説だな」とか思いながら、もう殊更辟易としながら酒をあおって読んでいったら、まあなんていうか……お酒の力ってすごいねー。まったくもって陳腐なお涙頂戴にお涙捧げちゃってるもの。
 これぞ、お為ごかし的なSFまがい小説、なんだけど、まあなんていうか、小説っていうか、よくできたネタだよね。
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苦役列車 / 西村 賢太

2011-07-03 | 小説


 この前の芥川賞受賞作。そういえば昨今、あまり私小説を書く人というのは少ないように感じる中で、これはまたかなり無頼な私小説作家の登場である。
 自分的には私小説作家といえば「檀一雄」であるが、この西村氏、なんとも久方ぶりに心を揺さぶる私小説作家であった。
 檀一雄もそうであるが、たいていの私小説作家はみっともない。もう、なんか人間として駄目な具合である。だがしかし、それこそが人を惹きつけ魅了する。
「無頼漢」。嫌いな人は嫌いであろうが、少なからずの憧れは誰もがもっていると思う。自分はその憧れがめっぽう強いのかも知れない。それか、「自分はコイツよりはマシだな」と安堵したいのかも知れない。
 こういったズタボロ感漂う私小説というのはひとつ間違えれば鼻持ちならない態に陥ることも多いが、この小説は特に悲愴になるわけでもなく、だからといって明日への活力、人生の素晴らしさなどを謳ったお為ごかし的なものもなく、そこにあるのは少しのユーモアと生きてく厳しさだけである。それがとても受け入れやすかったので、すぐにこの作家の他の本も読んでみたくなった。
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