昨日の講座は「小豆粉の活用」でした。
そもそも、小豆粉って御存知ですか?
小豆を粉にしたものって、私は初めて見ました。
日本で食べられる豆は20種類位あるのだそうですが、それを大まかに分けると三種類。
大豆
落花生
雑豆
雑豆には小豆・そら豆・インゲン・エンドウ等が含まれます。
大豆や落花生は蛋白質や脂質が多いのに比べ、小豆は炭水化物や糖質が多いのだそうです。
叉、大豆も小豆もポリフェノールが多いのですが、実は別な効果のポリフェノール。
大豆の方は女性ホルモンに近くて老化予報に効くのに対し、小豆の方は動脈硬化やがん予防に効くんですって。
国内の小豆の生産の40%は北海道。
上記以外にもミネラルも多く、食物繊維たっぷり、カロリーも少ない小豆ですが、餡や煮物の他には意外に用途が限られている。
この優れものの小豆をなんとか有効に使う手はないかと・・・・
で、その研究をされている方が昨日の講師でした。
小豆は実も皮も栄養満点。
やはり粉にするのが一番。
保存性もありますし、活用しやすいですものね。
しかし、その粉をどの程度まで細かくするのかが大変難しかったそうです。
で、結局豆の外側と中身を別々に粉砕。
中身の餡粒子を壊さず、尚且つ小豆の風味を損なわない為なんですって。
それで出来たのがこれ。
フワフワ飛んで行きそうな細かい細かい粉です。
これを、道内の製菓会社や製パン屋さんに持ち込んで商品化を検討して貰っているそうです。
しかし、小豆粉だけではふくらみも纏まりも悪いし、ザラザラ感が残るので、小麦粉等との配合が大変難しい。
と言って、小豆粉が少ないとせっかくの小豆の風味がなくなりますしね。
現在20企業ほどがこの粉を使って商品を開発し販売しているそうですが、一般に普通に出回るにのにはもう少し時間がかかるかも・・・・
早く来い、小豆ブーム
さて昨日は講義の後、実際に小豆粉を使ったアイスボックスクッキーのデモストレーションがありました。
トップの写真です。
香ばしくて、サクッとしていて、小豆の風味が優しく鼻に抜け、焼き菓子苦手の私でもとっても美味しく頂きました。
食物繊維が多いせいか、腹持ちもいいとか・・・
小豆粉を手に入れた時の為にレシピを残しておきます。
小豆粉のアイスボックスクッキー
材料 小豆粉 160g
卵黄(Mサイズ) 一個
粉砂糖 60g
無塩バター 100g
作り方
① 柔らかくしたバターを泡立て器でクリーム状に練って空気を含ませる(小豆粉にはグルテンがないのでバターで生地を纏める)
② そこに砂糖を入れ、白っぽくなるまでよく混ぜる
③ 少しずつ卵黄を加えて混ぜる
④ 最後に小豆粉を入れてさっくり混ぜる。 小豆粉が飛んでいかないように注意
⑤ ラップの上に生地をのせ、包んで棒状に成形し冷凍庫で一時間以上寝かせる(成形する時はバターが溶けるので素手で生地を触らないこと。 ヒビが入ったら成形をやり直すこと)
⑥ 冷凍庫から出したら、4~9ミリ程度にスライスし、天板に並べ、180度で17分程焼き、焼き色がついたら出来上がり(昨日の写真)