🌸徒然日記🌸

日々の出来事を綴ります

不信ー24

2023-07-31 00:10:49 | 日記
夫が言った。

「他にはいません。いないから

今の状態になったんです」

私は冷静な判断が出来なくなっていた。

最初に思い浮かんだのがB先生。

かなり関係がこじれていたので

B先生がA教授に何かしら申し出たに違いない。

ほかに考えられるとすれば

四人部屋をかずと私二人で使っていたので

かずを早く個室に移して四人部屋を

空けたかったのか。

個室にはベットは一つしか入らないので

私と同室というわけにはいかない。

あるいは私が感染源かもしれないので

かずから遠ざけたかったのか。

それとも新しい治療法を試すのに

私がいると不都合だったのか。

頭の中で思いは巡るが、真相など

わかるはずもない。

先生たちは一貫して「お母さんを休ませたい」

と言うばかりだ。

不信ー23

2023-07-30 00:27:09 | 日記
平成17年3月20日(日)

この日は、午後から夫が来る

ことになっていた。

A教授から、かずの病状について話が

あるからと呼び出されていたのだ。

夫が到着すると、夫と私は別室に呼ばれた。

そして部屋のドアを開けると

その向こうにはA教授、B先生、C先生

それに研修医がずらりと顔を並べ

一見してただごとではないことが感じ取れた。

私たちがゆっくり椅子に腰かけると

A教授が重い口を開いた。

「かずくんの病状は決してよくないです。

いや、かなり厳しい状況です・・・」

ー今更そんなこと

「今後、治療法を変えていこうと思います」

ーだったら、早くやってくれればよかったのに

「付き添いですが・・・誰か別にいませんか」

ーえ、今何て言ったの?

「お母さんはあくまでも患者なので

お母さん自信、もっと体を休ませた方がいいですし」

ーいったいどういうこと?

一瞬、頭が真っ白になる。

想像もしていなかった言葉だった。

不信ー22

2023-07-29 01:21:23 | 日記
私のイライラはピークに達していた。

精神的にかなり参っていて

冷静な判断ができなくなっていた。

廊下で元気に走り回る子供の声を聞くと

思わず両手で耳をふさいだ。

移植後回復に向かっている子供に違いない

そうとしか思えなかった。

病棟の誰とも話をしたくなかった。

我が子の状態を聞かれるのがいやだった。

ーどうして、かずだけがこんな目に・・・

地元の友人にも愚痴のメールを送りまくった。

そして、廊下まで聞こえるような大声で

不満をぶちまけた。

先生たちが処置をする間

一時も目を離さず、その様子を

食い入るように見つめた。

看護師さんに声をかけられても

気づかないこともあった。

やんちゃ

2023-07-28 00:51:09 | 日記
ハクを迎え入れてもうすぐ3週間

日に日にいたずら度がましています

お気に入りはトイレットペーパーの芯

転がるしかみ砕けるし面白いようです

とはいえ目にしたものは手あたり次第

ひっかいたりかみ砕いたりしていますが・・

トイレもうまくいったりいかなかったり

危ないものはできるだけ

届かないところに置いています

本当に人間の子育てと同じです

このいたずらもいずれおさまると思うと

微笑ましく感じます

不信ー21

2023-07-28 00:49:54 | 日記
平成17年3月19日(土)

当時の日記より。

 また38度の熱。

 いつもと変わらない。

 かずは、昼間から寝てることが多くなった。

 少し調子がよくなると、ゲームを

 しようと試みるが、長続きしない。

 ゲームを持っているかずを見るときだけが

 唯一心穏やかになれる。

 廊下の物音にイライラする。

 何もやる気がおきない。

 ノイローゼになりそうだ。

 本当にかずは元気になるのか。

 私の体も元に戻るのか。

 かずと私の体をせめて手術前の

 状態に戻してほしい。

 夜、整形の先生が来た。

 待ちに待った、ギプスをまく日が来た。

 これでポータブルトイレが使える。

 多少動くこともできる。

 肝機能も、これで上向いてほしい。