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好事家の世迷言。(初代)

※はてなブログ『好事家の世迷言。(続)』へ移転計画中。

調べたがり屋の生存報告です。

ジャンプ(9号)私的雑感。

2012-01-31 | ジャンプ
先進国の裏金が途上国への支援に流れる……か。

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★覚えた台詞、三番勝負。

1.「1000の言葉は、にぎり飯1個に如かず」
(『トリコ』)

2.「内弁慶もいいけど、もっと積極的に人と関わっていかねーと何も始まんねーぞ」
(『SKET DANCE』)

3.「あんま舐めんなよ? 勝負を、そして人生を!」
(『めだかボックス』)


※補記
読切『恋染紅葉』掲載。

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それでは。また次回。

絶望の郷。

2012-01-30 | 物語全般
『1984年』(byジョージ・オーウェル)、読了。

世間で大ヒットを飛ばした村上春樹氏の『1Q84』……の、(タイトルの)元ネタ。
タイトルこそ「1984年」だが、この作品は1949年に出版されているので、
本質としては未来小説に当たる。
もしも現代でリメイクしたら、「2084年」くらい先の世界になるんじゃなかろうか。

内容はズバリ、いわゆるデストピア(ユートピアの逆)。
「オセアニア」「ユーラシア」「イースタシア」の三つに分断された世界は
どこも、完全に思想統制された独裁国家。
人々は常に戦争状態に駆り立てられ、品不足に苦しみ続けている。
どこかのあの国を思わせるような、そうでないような。

そんな世界に疑問を抱く主人公は、出会った恋人と共に、反政府活動に密かに挑む。
敢えてオチをバラしてしまうが、主人公は結局、政府に屈服する事になる。
この点だけを挙げれば、コレはバッドエンドの話だろう。

けれど。心の底から説得され、洗脳された主人公の最後の様子は、
むしろ晴れやかにさえ見えるから、何とも不思議だ。
そう思ってしまうのは、主人公の住む世界と、この私たちの世界とに、
どことなく近い物を感じるからかもしれない。

街のどこに行っても監視カメラが付いて回る事。
表現の規制によって昔ながらの語彙は減らされつつある事。
マスコミの偏向報道は決して否定できない事。
世界中での戦争が全て無くなる事はないだろう事。
まさしく今のこの国と同じじゃないかと。

書かれた時代が時代のため、出てくる機械などの描写は流石に古いが、
いろいろ考えさせられた一冊だった。
付録として書かれた「ニュースピーク(新語法)の諸原理」も結構面白かったです。
英語研究懐かしかった。

それでは。また次回。

事件119『似た者プリンセス』(第40・41巻)考察。

2012-01-29 | 『名探偵コナン』原作考察
『容疑者・毛利小五郎』で示されていた伏線の回収。
この事件で、英理と有希子の関係が明らかになる。
が、この設定なら、小五郎が新一の両親に関心を持ってなかった
序盤の展開とムジュンするようにも思う。話の都合か。

もっとも今回は冒頭からして、
小五郎が依頼を安請け合いして豪遊し800万円の借金を負った、という異常事態。
ここまで愚かな事をするような人とは思わなかったのだが。これまた話の都合か。

その後、小五郎の代理として英理が、
優作の代理として有希子が、それぞれ依頼に挑む流れに。
あくまでボディーガードだったはずの依頼は、やがて殺人事件に発展する。

殺人事件のトリックは、世に知られていな薬物を利用したという点で、
『金融会社社長殺人事件』とある種通じる。

それで、そんな事件を、表向きには有希子が解くわけだが。
コナンを押しのけてまで自ら説明役を申し出ておいて、
ライトをかき集めて演出までしておいて、途中で肝心の台詞を忘れるってのは如何な物か。
中途半端は、逆にカッコ悪い。

なお、英理と有希子の高校時代の話も登場するが、
大学ならまだしも高校でミスコンというのは現実味に乏しい。
まして2万もの人間全員が有効票を投じるなど物理的にあり得ない。
いくら何でもネタ盛りすぎじゃないかと思うのは、私だけではないだろいう。

最後に小ネタ。
エピローグでの小五郎、よく見るとジャージをはいている。
明らかに……やらかしたんですね。哀れ。

それでは。また次回。

「紅の戦士の冒険」第2話「LEVEL1 - CHAPTER1」

2012-01-28 | ゲームブック二次創作
私は、ふもとの村で下調べを済ませた後、
二日間ほど歩いて、火吹き山のそばまでたどり着いた。
休憩がてら、ひとまず背中の荷物袋を外す。
空き地にある岩に腰を下ろし、伸びをしながら山を見上げた。

山肌はどこも切り立った崖のようになっている。
どころか、とがった岩が所々から、奇妙な形に突き出ている。
山頂は何か植物だろう、妙に真っ赤な色で染めあげられている。
普通に登る事が難しい以上、あの植物を確かめる事は不可能に近い。

私は立ち上がり、荷物や武器を確認してから、
空き地の向こう側――すなわち洞窟の入り口に歩み寄った。
暗く湿った洞窟に入ってすぐに、カンテラに火を灯した。
クモの巣を手で払いつつ、地図に目を通して進む。

やがて、一つの木の扉に突き当たった。
扉には錠がかかっていたので、肩から体当たりしてこじ開けた。

が、勢いよく空いた扉の先にあったのは、床でなく穴だった。
深さにして2mほどの縦穴だ。

大事には至らなかったものの、何となく足が痛む。
打ち身を負ってしまったようだ。

……果たして信用に値するのだろうか、この地図は……。

アニメ版「Fate / stay night」(第21話)雑感。

2012-01-27 | Fate ( stay night 中心)
『天地乖離す開闢の星』


・セイバーがギルさんを「アーチャー」と呼ぶ場面。
 何度見ても慣れません。
・貴重な真名も自己紹介しちゃうギルさん。
 やっぱサービス良すぎ。
・戦いの最中に言峰の姿が一瞬映る。
・士郎とセイバーが話している間、
 ずっと笑い転げるギルさんの声が怖かった。
・ギルさんと戦うべく、懸命に立ち上がる士郎。
 セイバーへの思いを告白すると共に、英霊エミヤのBGMが流れる。
・アヴァロン発動での勝利の後。
 士郎が夢から目覚めた時、飛び出る刃のビジョンが登場。
・セイバーさん料理に挑戦。
 包丁振って、野菜たちを一刀両断。
 ぶつ切りしまくるその様は、もはや薪割りにしか見えない。
・それで始まった料理教室。
 士郎はセイバーを背中から支えて指導。
 でも教わってとは言え、かつらむき出来るセイバーも偉い。
・ラブシーンはキスシーン止まりで。
 アレやらコレやら激しかった原作に比べると、何とも甘く初々しい。
・教会の地下にて士郎、ランサーに刺されて終了。


それでは。また次回。

続・鎌鼬に挑め。(その5)

2012-01-26 | チュンソフト・スパイク系
「かまいたちの夜2」の「サイキック編」クリア。

第一の事件を目撃した後、真理と会話すると発動決定。

この編では何と、主人公が透から真理に交代してしまう。
しかも何と真理は、サイコメトリー出来る超能力者だという設定。

つまりこの先は、題して「サイコメトラーMARI」みたいなSFミステリになる
……と期待した私は、またも裏切られる。

話の内容は、前作での「スパイ編」に近いだろう。
少年少女たちに「ガンツフェルト症候群」なる病を引き起こし、
人為的に超能力者を作ろうとした「ミネルヴァ社」を巡って、
血で血を洗う攻防戦が繰り広げられる。

だから当然、真理は主人公として死にまくる殺されまくる。
下手すると何の事情も分からないまま死んでいく。

途中、透が幼い性格である事が壮大な伏線となった時は、
驚くと同時に複雑な気持ちになった。
「悪かったなガキっぽくて!」という透のコメントが聞こえた気がした。

そして、またも救いのないトゥルーエンディング。
大虐殺の末、真理以外の誰も生き残らない。
下手すると、真理さえも生き残らない。

この辺りになってくるともう読書というより、半ば作業になってきた。
フローチャートで未読部分を探しては読むの繰り返し。
私が見たいのは死体じゃなくて謎解きなんだと痛感。
読むスピードはどんどん加速中です。

それでは。また次回。

「紅の戦士の冒険」第1話「GAME START!」

2012-01-25 | ゲームブック二次創作
何から語れば良いだろうか。
私が初めて成した、あの冒険についての記録。

やはり最初は、あの出来事から始めるべきだ。
私が、チョーベリーの剣術学校を修了してすぐの夜。
私は先生に、大事な話があると部屋に呼ばれた。
先生は、私の成績を一通り確認してから言った。

「……まあ、キサマにしては上出来だな」

この言葉だけ聞くと、冷たい印象を持つ人が大半だろう。
しかし顔をよく見れば、喜んでおられる事はよく分かる。
先生は、ゆったりと椅子に座りなおして、私をまっすぐに見つめた。

「さて。早速、一人前の剣士となったキサマへの、最初の任務を伝えよう。
 ――火吹き山の謎を解き明かせ。そのためには、魔法使いを倒し、
奴の秘宝を得るための3本の鍵を集めるのだ」

先生の話では、その魔法使いは様々に姿を変えたり、
大勢の魔物を従えたり出来る、強大な魔力の持ち主であるという。
今まで多くの冒険者がその山を目指し、秘宝への鍵を求めているが、
まず無事に戻って来られた者がほとんど居ないのだそうだ。
その挑戦者たちに挙げられた名前の一つに、私は目を見開いた。

「何と……、私の父上も火吹き山に?」
「あらゆる手段を使うと豪語しておったな。……バカな男よ」

まさか、あの父が苦戦するとは……。
魔道を極めた父と、剣技を極めた先生とは、かつて世に名を馳せた名冒険家だった。
二人ともに築いた偉業は数え切れないほどだ。

「了解しました。
 必ずや、カンペキな報告をお届けいたしましょう」
「………………覚悟を決めたか。ならばコレを持って行け。
 先人たちによって作られた、火吹き山の地図だ。
 せいぜい参考にするが良い」

ジャンプ(8号)私的雑感。

2012-01-24 | ジャンプ
何でも気軽に打ち明けられる関係ってのが理想です。

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★覚えた台詞、三番勝負。

1.「イケメンでもないお金もない、おまけに足もクサイ……、
服のセンスもダサイ、トークも超つまらない、おまけに足もクサイ……、
おまけに頼りないし足がクサい……、でも……なんか気になるのよ……」
(『いぬまるだしっ』)

2.「お前は右頬をぶたれたら、左右左右左右ボディーアッパーときて、
とどめに天空×字拳をかますような、そーゆー女なんだよ。無理すんな」
(『べるぜバブ』)

3.『運にも偶然にも恵まれず、奇跡にも運命にも頼らずに戦ってきた。
配られた瞬間に負けだって? そんなの、いつも通りだろ?』
(『めだかボックス』)


※補記
読切『DOPPELER』(by普津沢画乃新)、掲載。

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それでは。また次回。

不幸属性は苦手です。

2012-01-23 | 日常
とある映画のDVDを見た。

話題になってる有名な少女漫画の恋愛映画。

この場では、タイトルは伏せる。
(後述の内容で、分かる人は分かると思います)

主人公のヒロインは、小学校時代から15歳に至るまで、
具体的な汚点も無いのに、疎まれ避けられハブられて傍観されて。
まさかの担任まで敵方に回っている始末。
(ただし誰もそれ以上のいじめ行為はしてない謎)

だのにそれでも当人は、非行にも走らず、
低い自己評価のまま自己否定を続け、
誰にも気づかれないまま善行を積み続け、
その結果、文武両道完全無欠のヒーローが惚れてくれた……。

……という、序盤も序盤、始まって数分かそこらで、
私はプレイヤーの停止ボタンを押してしまった。

それで改めて知った。
私は、主人公が不幸になる人魚姫も好きじゃないが、
主人公がひたすら不幸に耐え続けた末に偶然の幸福に出会う
シンデレラも好きじゃないんだと言う事を。

辛い境遇を乗り越えた過去を持つ人なら、
むしろ大好物の設定なのに。不思議だ。

それでは。また次回。

事件118『イチョウ色の初恋』(第40巻)考察。

2012-01-22 | 『名探偵コナン』原作考察
作者による、幼なじみ絶対至上主義の究極形である。

話の主役は阿笠博士と、その初恋の人である木ノ下フサエ。
彼らの人生を俯瞰するに、そのスパンの長さたるや恐ろしい。

彼らは二人とも 12歳の小学6年生の時、
即ち40年前、9~11月の3ヶ月間の出来事を、今もって詳細に記憶。

その別れた日、フサエから阿笠へ、「10年後に会おう」というメッセージの
書かれた葉書が、なぜか難解極まりない暗号文で渡される。
……正直なところ、私はこの時点で既に、
彼女が本心から会いたいのかよく分からない。
阿笠がフサエの身体的コンプレックスを肯定してくれたという
温かいエピソードと、今一つ噛み合わない。

で、阿笠はその暗号文を解読できないまま、本当に10年後に待ち合わせをするが失敗。
更に20年後にも待ち合わせをするが失敗。
なお、実はフサエが、少なくとも30年後に待ち合わせをしていた事も明らかになる。

で、40年たった現在、コナンら少年探偵団の協力で、
阿笠とフサエは待ち合わせに成功し、再会を果たす。
阿笠が40年もの長期間、フサエからの葉書を保管していたおかげである。
日常での郵便物をひんぱんに失くすような阿笠が、である。

が、彼らは結局、互いの生活があるようだと憶測し、なぜかどっちも名乗らず終い。
彼らはまた次の時の出会いを夢見るのだった……。

念のため断りますが、彼ら二人はもう52歳です。中高生ではないのです。
だから私は彼らに問いたい。ごく単純に。
お前ら寿命何年あるんだ。

それでは。また次回。