理科系人間のマクロビオティックメモ

マクロビオティック・健康に関する考察と情報をつれづれなるままに。

砂糖の周辺(3) 甘いものを控えるには(前編)

2005-03-02 | マクロビを学ぶ
いろんな人の話を聞くと、マクロビで「できるだけ食べないように」と言っているもののうちどうやら砂糖(甘いもの)をやめるのが一番大変なようです。例えば肉については、肉好きの私がほぼやめられたことからするとそれほどでもない(あくまで比較論ですが)し、精製塩は自然塩にすればいいし、食品添加物や農薬はそもそも食べたいものではありません。しかし甘いものが人を束縛する力というのは相当なものがあります。

特に女性の場合、ストレスがたまるとエストロゲンというホルモン(食欲を抑える)が出なくなってしまうので甘いものがほしくなるそうです。男の場合はアンドロゲンという男性ホルモンが生まれつき脳に存在し、その作用で甘いものをセーブすることができます(これもあくまで比較論)。この話を聞いてから、女性が甘いものに走るのを「辛抱が足りない」と思わないようになりました(脱線しますが、テレビを見てる時に話しかけられても聞いてないのは男の脳の構造によるものなので大目にみてほしい)。

砂糖には

・食べると気分が落ち着く、ストレスがおさまる
  糖分にはセロトニンという精神安定物質を分泌させる働きがあるため
・構造が単純な上に化学精製されていて純度が高いので、その分精神安定効果が高い
・しかし精製されていることによっていろいろな害がある
  インシュリン異常分泌、低血糖、ミネラル喪失、体を冷やすなど

という性質があります。この「精製されているがゆえに快感が大きいが害も大きい」という構図は精製麻薬(コカイン、ヘロインなど)と全く同じです。他に砂糖特有の性質として

・たくさん食べてもいやにならない
  料理で100gも200gも使う(お菓子だとそれぐらい入れますよね)調味料は砂糖だけ
・時と場所を選ばない
  バッグに肉をしのばせている人はいないが、甘いものは仕事中でも食べられる

これらの事情が余計にやめにくくさせています。砂糖というのはこれだけ厄介なものだということを肝に銘じておく必要があります。

...と理屈を並べても、食べたいものは食べたいんですよね。簡単にやめられる方法はないんですが... つづく。