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最終回?起立性調節障害の子の大学受験

2018-01-02 12:54:54 | 起立性調整障害
この「起立性調節障害」のカテゴリで書くのは随分久しぶりです。色々ありすぎて、一喜一憂のくりかえしで書けませんでしたが、おそらく、気にかけていただいている方や、真っ只中で悩んでいる方もと思うので、あまり気軽に筆をとるのは、難しいなあと感じていた事もあります。

ここ数年の出来事をまとめてみますね。長いです。
暗い話も多かった中で、まず結論を先に言うと、一般受験をして無事に大学に進学して、一人暮らしをしています!(涙)。
他の子よりも、すごく遅れましたが、息子の高校の特進クラスの上位の子が行く学校に行けたので、本人的には十分挽回できた気分でいます。大学でのんびりと自己を見つめて、自分の適合できる進路(仕事)を見つけてくれればいいな、と親としては思っています。

最後の記事が、
2015/3 病気を超えて。いよいよ高3、勝負の時。というものでした。

ここでは、高校3年生を頑張るという意気込みを書きましたが、次第に体調は悪化して、秋には学校に行けなくなりました。勉強意欲も無い、周りは受験一色、出席するためだけに登校するのは本末転倒、文化祭で自分の役目を終えたあとは、先生からも「もう卒業の単位は無い」と言われて、11月に退学の道を選びました。ベネッセも山積みでやめました。
1年留年してでも完了したかった学校生活ですが、本人的にはもうこれ以上気力が持たない(これ以上居たらうつ病になる)と言う事でしたので、よく頑張った、と思います。
最後の高校への挨拶は、旦那と私と息子の3人で行きましたが、今まで頑張って声かけしてくれた担任の顔を見たら、涙が止まりませんでした。(こっそり隠れて泣きました)

さて、高校を中退して、次はどうする?就職するか?
中卒で、病気で、体力も無いなら、すぐに就職はできない。浪人予備校に行くにも、高校卒業の資格がいる。
そこで、退学前に、先生に相談して「高校卒業認定」のための情報をもらってくるように言いました。

普通高校の卒業のためには不足単位はたくさんありましたが、「高校卒業認定」に不足する単位は、「現代社会」の一科目だけのようでした。
教科書を2回位読んで、余裕で受かりましたが、息子曰く、「中学校で習った内容だった」
だそうです。

そう考えると、普通高校の卒業資格は、学校に行き続ける事であり、きちんと単位を取る事で、やっぱり価値があるのかな、と思います。この病気の子には、やっぱりとても難しかったですね・・

さて、「高校卒業認定」を取って、次はどうする?

「大学受験のために高校頑張ってきたのだから、今年は無理でも、来年もし大学受験したいなら、センター試験は受験しなさい。今の自分の実力を把握しろ。」と鬼のような事を私たちは言いました。退学して打ちひしがれている息子に。
今年は絶対大学の受験は無理だとわかっているのに、何のためにセンター受けんの?と反発されましたが、それでも、高校生活のケジメは付けさせたい、と思ったのは確か。

センター試験、全科目、二日間に渡って、受けてきました。(遅刻もせずに長期の試験に耐えられた、ということでも、まずは素晴らしい。)
ガリ勉はしませんでしたが、教科書は(ゲームの合間に)多少読んだみたいでした。
平均点に満たない、と言ってましたが、それでも良いのです。自分の今の位置を把握させることが目的だったし、来年に繋がってくれればいいな、と思ってたので。

そして、春までは弱った気力を養い、浪人をさせてほしい、と言うので、ちゃんと学校行くなら、という約束で、いくらかかるかを認識してもらって、浪人生になりました。

浪人生活は、通学時間も長いし、朝も早くから授業あるし、大丈夫かな?と思いましたが、高校生活よりもはるかに良い状態で、通い切りました。
「目的があるし、余分な気を使わなくても良い」といってましたが・・・

普通の子には、こう聞きますよね?
「何のために大学行くの?やりたい勉強があるのか?」
息子はこう答える。
「今までのダメな自分を変えるため。何ができるかを見つけるため。将来のために」

そして、今。
約束通り、親元を離れ、第一志望の大学に入りました。嬉しい事に、お金のかからない国立大学を選んでくれました。
娘は、あんなにお兄ちゃんをバカにしていましたが、自分も受験生になり、「お兄ちゃんにはかなわない」と言うようになり、家族内地位も多少は上がったようです。

大学入学後も、授業に出られなかったら話にならないので、様子を見ていましたが、2食賄い付きの学生会館で、朝ご飯の時間に間に合うように起きてきているようなので、もう大丈夫かもしれません。もちろん朝調子が悪くて食べられない日もあるようですが、誤差の範囲でしょう。

起立性調整障害との戦いは、本当に長く、本人も家族も滅入ります。
中学や高校という、思春期が辛い時期になります。
それでも、本人に聞くと、「辛かったけど、それだけでも無かった」というので、実は自分のマイナス面に早めに向かい合うことになったので、長い人生で考えると、大負けにはなっていないかもしれませんね。まだわかりませんが。

新入生でいきなり20歳超えてて、びっくりされない?
と聞いてみると、浪人してるやつは沢山いるし、特に病気だった事も説明してないし、二浪でいいや(^^)
との事。確かに、ね。

次の関門は、就職ですかね・・
只今真っ只中の方も、きっとその子なりの道が開けます。一歩進んでは二歩戻るようなもどかしさや、どん底のような気分になるのですが、長いトンネルはいつか抜けるはず。
今真っ只中で苦しんでいる家族の方に、何かためになれば、とって、今書いています。

辛い思いをした分、大学生活を楽しめますように。遠くから見守りたいと思います。
このシリーズ、もう続きがないことを祈ります。
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