mab's MemoBlog

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小忙しさに負けず、下町歩きやジョギング中の風景を楽しんでいます。

病気を超えて。いよいよ高3、勝負の時。

2015-03-29 11:29:59 | 起立性調整障害
この春、娘は楽しい中学校生活を終えて、涙涙の卒業式を迎えました。来年からの高校も決まり、ウキウキな春です。各クラスには2-3名の登校拒否な子がいて、卒業式では先生に名前だけが呼ばれていたのが気になりましたが、(普通高校ではなく)無理なく行ける学校に進学した、という話を小耳にはさみ、ちょっと安心しています。
息子も同時期に高校を卒業するはずでしたが、起立性調整障害という病気(朝の低血圧、脳貧血やめまい・倦怠感等で動けない自立神経失調症)のために一年留年し、やっと高校3年生に進級できそうな春を迎えています。

同じ病気で悩み、どんな進学ができるんだろうと検索でここにたどり付く方も多いと思いますので、近況報告をしたいと思います。(過去記事は「起立性調整障害」カテゴリにまとめています。ここ

うちの場合は、中学1年生の春に発症し学校に全く行けなくなり、途中親の都合で渡米(約1年)をはさみ、2年生で同じ中学に復帰、すぐに体調を崩して学校は休みがちになりました。中3では高校進学を夢見て、なんとか遅刻しながらでも学校に毎日通えるようになり、ベネ○セのチャレンジ先生のおかげで、学力はそう落ちずに、普通高校に進むことができました。

しかし、高校生でありつづけることの本当の試練はここから、まだ現在進行形です。
最近の高校では、お勉強がちょっとできる子用のクラス(ガリ勉クラス)を分けるのが流行っているようで、運悪く?入学後はそこに入ってしまい、大学進学の実績を少しでも上げたい先生の鼻息が荒いのと、自分はその雰囲気に付いていけないのが負担のようでした。案の定、入学後にあっという間に体調は悪化、単位はほとんど取れずに、「無理をしなくても行ける学校(通信制高校)」への転校を勧められました。クラス的にも、先生は扱いに困っただろうし、お荷物的な言われ方をして、親子ともに面倒で辛い一年でした。
やめるかやめないかで悩み留年を決意しましたが、その後も体調はすぐに改善するわけではないし、シーズン的な浮き沈みがあるので、朝の親子バトル、先生との対応相談、年度末には毎回単位不足の補い方の相談、で通年に渡り苦労が絶えません。授業は欠時が多いのに、郊外模試では毎回ガリ勉クラス並の点数を取ってくるので、無下にもしずらい、申し訳ない生徒の一人になっています。

本人的には、学校は遅刻しがちでも、部活や学校行事には参加したいというモチベーションが上がってくれば体はなんとか動くし(全く駄目な時もありますが)、もし今年単位不足で卒業できなければ、高校卒業認定のための試験を受けてでも高校生活を完了したい、という思いが強くなっています。
高校に入学したときの目標は、「中学校では出来なかった、普通の高校生活を送りたい」でしたが、果たして普通の高校生活は、送れたのかなあ・・。留年したことで、いいこともありましたよ。複数学年で友達が出来たり、先生の知り合いが多かったり(問題児的ですね 笑)、好きな部活に長く関われたり。

そして、修学旅行も、主要なイベントも参加できたので、辛かったけど、自分でがんばって勝ち取っている、克服しつつある、という気持ちは強い気がします。
現在の目標は、大学では親元を離れて自立したい、ということなので、「健康じゃないと無理じゃないの」とは言っていますが、案外、親離れした方が、やっていけるのかもしれないですね。自宅から出るにはそれ相応の理由が説明できる学校でないと許しませんが。

今年もガリ勉クラスに入るかどうか聞かれましたが、朝どよーんと遅刻してくる息子が居ると、クラスの頑張りムードの邪魔になってしまうのも悪いので、普通クラスで頑張ることに決めたようです。入りたい子がたくさんいるのに、その貴重な一席を中途半端にいただくのも申し訳ないし。というわけで、先日情報漏洩から縁を切ったばかりのベネ○セにまたお世話になることにしました。



CMでも流れていた、入会プレゼントの中田のサイン入りタオルを喜んで壁に貼ってますが、こういうのでモチベーションが上がるって、まだまだ子供ですね(笑)


そういえば、今年がゆとり教育の最後の受験、センター試験では、問題が二種類用意されましたね。
息子は一留したおかげで、脱ゆとりのカリキュラムに代わり、教科書を全部買い直ししたり、最後の学年は公立高校無償化が終わって有料になりそうですが、まあできるところまで行ってみましょうか。

最後に、同じ病気を持っている方への高校選びのアドバイスです。
病気がひどい子は、やはり普通高校(全日制)に通い続けることはとても厳しいです。でも、無理を覚悟で行くというならば、うちのように不可能ではありません。途中でどうしても無理になったら、留年とか学校を変えればいいのですしね。ただし通学時間が短いとか、体力的に(学力的に)無理をしない学校で、単位制の学校だとベストだと思います。
学校のルール的には、授業数の1/3か1/4休むと単位が出ないので、たとえ病気という理由があっても、追加課題や補習で補える範囲も限界がありますし、成績評価の公平性という点でも学校の対応は難しいと思っています。
薬ですが、昇圧剤(朝の低血圧を改善する薬)は、息子の場合は、あまり効きませんでした。最近では、毎朝濃いめのコーヒーを飲んでいきますが、薬よりもシャキッとするのでずっと効果があると言っています。
今年は、修了式は終わって春休みに入りましたが、実はまだ息子の成績は出ていません。5段階評価なら1が落第らしいので、全部2でサクっと付けてもらってもかまわないのですが・・

いずれにせよ、今年で高校生活は最後。悔いの無いように、朝起こして、弁当作りますかね、親としてはそれ位しかできないので・・

いつもお散歩してくれてありがと!アタシも応援してるよ。あ、でも居なくなると困るけどね・・

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4 コメント

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突然、すみません。 (takeshi watanabe)
2015-03-29 23:12:54
見知らぬ存在が、突然のコメントをして申し訳ありません。

facebookでどなたかにシェアされているのがきっかけで、こちらのブログを読みました。。。私は高校教員です。そして、教育相談を担当し、困っている生徒、親御さんをサポートする役割を行ってきました。

・・・ご子息もこれまで頑張ってきましたし、あなた様もご子息を支えようと、とてもとても頑張ってきたのですね。もちろん、すべてわかるとは決して言えませんが、あなた様もご子息もいろいろ迷いも多く、紆余曲折の時間を過ごしてきたことが、漠然とですが、想像できます。

今年度相談担当として力になろうとしてきた生徒の中にも、ご子息とは違う症状ですが、同じように悩み、悩んだ末、原級留置を決断した方がいます。

この先、結果としてどうなるかはやってみないとわからないわけで、本人がいちばん納得のいく道を選んでいく(もちろん、保護者の方と相談しながら)しかないと考えています。客観的な状況から判断しても、その後吉と出るか凶と出るかは全くわかりませんし、『人間、万事塞翁が馬』のことわざにある通り、長い人生の中でどのような意味を持つかは今現在誰にも判断はできません。

少なくとも、判断に迷いを引きづってほしくない、前向きに決断をしてほしい、そんなサポートをするのが相談担当の大きな役割の一つだと、私は思ってこの役割を続けてきました。

すなわち、仮に新年度思うようにいかなくなっても、決して今回の決断を後悔しないでほしいと思うのです。また、後悔する必要はないのだと思うのです。

むしろ、大きな決断をしたことを前向きにとらえ、自信にしてほしいと考えています。


力まず、じっくり日々を過ごしてください。


見知らぬ者が差し出がましいコメントをして申し訳ありませんでした。。。ご子息の中田サイン入りタオルの写真、真ん中にゴッホの絵が飾ってありますね。わが家も、最近娘と二人で同じ柄のジグゾーパズル(1053ピース)を完成させたところでした。こんなところにも縁を感じ、コメントしてしまいました。(ご子息は、ゴッホの絵がお好きですか?)   最後まで読んでいただき、ありがとうございました。ご子息と支えるあなた様の充実した日々を祈念し、失礼いたします。
watanabeさんへ (mab)
2015-03-30 01:53:08
コメントありがとうございます。教師の方にも読んでいただけると、うれしいし、差し出がましいだなんて、とんでもないです。facebookではなく、公的な場所に記事を書いているのは、いろんな意見も聞けるだろうという期待もありますので。
今までに、親身になってくれた教師もたくさん居ますし、根性論で理解してくれなかった教師も居ました。親でさえ、いまだに怠け者扱いをしてしまうので、仕方の無いことです。また、高校は義務教育では無いので、付いてこれない子は、自分で道を決めるしかないことも理解はしていますし、先生方が規則をいかに変則的に適用しようとしてくれていることにも、感謝しています。
息子は、病気になったことを残念がってはいますが、これからの長い人生の中で、早めにストレス耐性の弱さに気づいて良かったと言っていますし、今までも(親のアドバイスも聞かず)自分で決めてきたので、後悔はしていないようです。厳しいようですが、病気が理由でも留年は一度まで、という約束になっていますので、体力と相談しながら、きっと納得する道を選んでくれると信じています。暖かいコメントありがとうございました。

PS. ゴッホ好きという訳ではないのですが、なぜか、この夜のカフェテラスの絵を気に入って何年も貼っています。暖かくていい絵ですよね~
Unknown (笑休)
2015-04-02 14:32:46
お元気でしたか、庭の差名吉野が満開で、
必ず桜は、咲くんだ・・・人生も同じかな・・など、思う日々です。
息子さん、つらいけど、前に向いて、歩き続ける、信念を
持っておられるようで、大丈夫だと思います。
我が家の、長男・福祉の資格をとるために、日本福祉大の3年に編入
二男は、高校卒業し、勉強が嫌い・・資格ないと、世の中わたれないよ・・・んで・・専門学校に進学、
3男は、ルネ高の2年生になりました
秋に、親子スクーリングで豊田にいきまして・・
本人は、学校が楽しかったようです
それぞれが、新しい路に進み、いりいろあるでしょうが
いつか、なんとかなる、そう思うことにしております。
mabさん、毎朝、息子さん、起こすの、
我が家も経験あるんで、つらいですよね、
仕事して、主婦して、母親・・
おからだを大事に。
笑休さんへ (mab)
2015-04-08 01:37:41
必ず桜は咲く、人生も同じ。
そうですね!

笑休さんのお子さんたちも、前に向かって歩いていますね。
うちも、つまづきながら、三歩進んでは二歩戻る、みたいな感じですが、なんとかなりますよね。

無事3年生へ進級し、同じ担任でホッとしています。
最も、受験生を受け持つ先生も心労激しいでしょうから、経験が無いと先生の方が参っちゃいますからね(笑)

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