retifの都市探検日記(高層ビル編)

東京の街並みなどを報告します

東北本線宇都宮駅(オヴェスト宇都宮ザ・タワー)

2009-05-10 08:23:58 | Weblog
田川の岸辺に沿って、北へ歩くと、大通りへ出る。
宮の橋を渡り、JR宇都宮駅前へ。
デパートがあって、いかにも、新市街、という感じだ。
駅前広場から南へと街中に入っていく。すぐに、普通の住宅地になってしまう。
このように、駅前の建物が、映画のセット、張りぼてみたいなところも、いかにも、新市街、といったところか。
さらに、少し、南に歩いていくと、オヴェスト宇都宮ザ・タワーがある。
失われた10年の終わり頃、集積化の初めに竣工。
バブルの時代のような、拡大路線は、断念し、コンパクトシティへ、路線を変更したのかな。たぶん、まだ、当時は、そのような、確たる指針は、なかったのだろうけど。
でも、今は、コンパクトシティの道を邁進している。どこも同じだ。そういう道しかないのだから、同じになるのも当然だな。
ところで、2度目に、宇都宮を訪れたのは、バブルが崩壊した頃、青春18切符に熱中していた時期で、烏山線という路線に乗ったとき、途中に寄ったのだ。
烏山線、というのも、すごいローカル線だったなあ。
線路の上を、バスが走ってるみたいだったし。駅も、線路に沿って、細長く盛り土してあるだけ。
それでも、終点は、一応、鉄道の駅らしくなっていた。ただ、駅員さんの方言が、とても見事で、その方言を聞いたときは、やっぱり、遠くへ来た、と実感したものだ。
そんな、僻遠の地を訪れる、なんて、もう、ないだろうなあ。
それに、宇都宮の街並みも、なんだか、横浜の街並みを、そっくり、コピーしたみたいで、あんまり、都心から離れた場所に来た、という雰囲気がない。
あまりにも、都心の郊外都市に似ているので、帰るのを、忘れてしまうぐらいだ。うっかりしていると、夜更けまで、この場所に、居ついてしまうな。
ということで、早々に、JR宇都宮駅から、湘南新宿ラインに乗り込む。
シートに座ったところで、ふと、気付いた。そういえば、食事は、朝、新宿駅で、パンとホットミルクだけだった。
宇都宮で、名物の餃子、という手もあったな。けれど、そういうのは、好きではない。
なぜなら、もう、宇都宮に来ることも、ないからだ。なにか、今生の別れ、みたいな気がしてしまうし。
たしか、赤羽駅なら、駅構内に、食事できるところが、あったはずだ。そこからだと、すぐ帰れる。そうしよう。
車窓から見ると、宇都宮の街が、どんどん、遠ざかっていく。
もう、二度と、この街を見ることはない、と思うと、儚い気持ちで、一杯だ。
それでも、列車は、容赦なく、疾走していく。
(2008年12月記)

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