日時:2008/07/13 18時~19時半
場所:朝日カルチャーセンター京都教室
講師:丹田いづみ先生
お料理
干しだらのコロッケ
生ハムパン
野菜と海老のマリネ(野菜は、たまねぎ、赤ピーマン)
ワイン
・白:アフロス ロウレイロ(DOCヴィーニョ・ヴェルデ):アルコール11.5%。爽やか。フルーティ。炭酸を淹れてないのに、シュワッとしている。自然の微発泡。何杯でも頂けそう。冷やして。(DOCは何の意味かはわかりません。ポルトガル有機転換中ワイン)
・赤:カサ・デ・モウラス ダン:アルコール13.5%。フルーティではない。木っぽい。すごく濃い。土の中のミネラルそのままの味。飲むからにすごいものを飲んでいるという気になる。常温で。
最近出版された丹田先生の著書『家庭で作るポルトガル料理』の8~9ページのコラムの内容から、お料理だけでなく、コラムに登場するお友だちのエピソードなど。途中、ワイン提供の株式会社岸本さんのオーガニックワインに対する熱いお話もあり。お料理とワインをいただきながら、お話しとスライドを交えて。
私はワイングラス3杯弱をいただき、ほろ酔い・・・を通り越し、久しぶりにぐるぐる頭が回りました。もっと食べ物が食べたい。いわしの話を聞きながら、いわしが食べたいとか、下のコンビニでチーズ買ってきたいとか、夢想しながらお話しを聞いていました。夢想が夢に変わり、スライドで暗かったこともあり、最後の10分位は意識が無くなりました。
以下は、講義メモ。(順不同)
・マリア(家政婦さん)はアレンテージョ出身。週3回、グラッサとペドロ夫妻の家に来る。
・家政婦を雇うのは普通。家政婦まで家族の一員のように。ただし最近は人件費が嵩むのでそうもいっていられない。
・アイロンがけは必須。下着やストッキングまで。
・マリアは身寄りのない女性だが、雇い主のグラッサいわく「エストリルのマンションを買って住んでいるのよ。」エストリルは高級住宅地。
・グラッサはマカオ出身のマカオ料理研究家。
・ペドロは軍医だった。今は引退。サラザール独裁政権の頃、それに反対するビラを撒き、当局からマークされていた。
・この夫婦は従姉妹同士だけど結婚。ジョルジェ・アルバレスの14代目の子孫。(知らなかったが、調べたら、1513年マカオに辿り着いたポルトガル人)
・ポルトガルでは、女5人に対して男1人。長い戦争。戦地アンゴラなどに男がとられて疲弊。遅れた近代化。(知らなかったがアンゴラは1975年ポルトガルより独立)
・ポルトガルは、最後まで植民地を手放さなかった。2001年独立マカオ。
・バカリャウ・ァ・ブラースのじゃがいもの千切りについて、ポルトガル人はまな板で千切りをするのが苦手で、手の上でみじん切りをするので、粗みじんくらいにしかならない。(私にとっては手の上でみじん切りする方が難しいと思うのだが。)そこで最近ではみじん切りになった専用のフライドポテトが売られているので、干しだらさえあればすぐにつくれる料理になった。
・アレンテージョ地方は、オリーブやコルクなどが沢山。羊、ヤギ、豚・・・・。スペインのイベリコ豚と国境を越えて行き来しているとか。
・ポルトガルのペティスコス(小皿料理)はスペインのタバス。ただ「スペインの・・・」というのはポルトガル人には抵抗がある。そこで、独自のモノに変えていく。独自のモノ・・・の1つとして、コリアンダーなどの香草多用がある。ポルトガルでは米、魚を沢山使うが、「魚は臭い、臭いものには臭いもので。」とコリアンダーを多用する。アレンテージョ黒豚とアサリ炒めの料理にも沢山のコリアンダーを使う。ヤギの煮込みにはミントを使う。
・マスタルピメンタール:生パプリカを塩で発酵させたもの。(と、メモしているのだが、マスタルピメンタールというのをネット検索しても出てこない。聞き間違いかもしれない)
・サングリア:スペインでは赤だが、ポルトガルでは赤か白か?と聞かれる。
・サンタアントニオ祭。これはいわし祭り。6月13日。道で、いわしを、七輪で焼く。そんなお店が道に沢山出る。カーニバルもある。この日が近づくと、アルファマめがけて練り歩く。
・いわし以外には、干しだらのかきあげや、黒目豆とゆで卵のサラダなども。
・リスボンの家の建物は、中はリフォームして良いが、外はそのままでないといけない。
・いわしは、パンにサンドイッチにしてもおいしい。赤ワインが合う。
・いわしは炭火で焼かれて、脂がいい具合に落ちておいしい。
・男から女に、マンジェリーコの鉢を送る日。沢山贈る人もある。その鉢に、愛の詩の書いたカードを添えて送る。ポルトガル人は詩が結構好き。
ここまで書いて「5つの物語」の5つとは何だったのだろうか?と思いました。きっと夢の中の間に出てきたのですね。
楽しくて、おいしい講座でした。
場所:朝日カルチャーセンター京都教室
講師:丹田いづみ先生
お料理
干しだらのコロッケ
生ハムパン
野菜と海老のマリネ(野菜は、たまねぎ、赤ピーマン)
ワイン
・白:アフロス ロウレイロ(DOCヴィーニョ・ヴェルデ):アルコール11.5%。爽やか。フルーティ。炭酸を淹れてないのに、シュワッとしている。自然の微発泡。何杯でも頂けそう。冷やして。(DOCは何の意味かはわかりません。ポルトガル有機転換中ワイン)
・赤:カサ・デ・モウラス ダン:アルコール13.5%。フルーティではない。木っぽい。すごく濃い。土の中のミネラルそのままの味。飲むからにすごいものを飲んでいるという気になる。常温で。
最近出版された丹田先生の著書『家庭で作るポルトガル料理』の8~9ページのコラムの内容から、お料理だけでなく、コラムに登場するお友だちのエピソードなど。途中、ワイン提供の株式会社岸本さんのオーガニックワインに対する熱いお話もあり。お料理とワインをいただきながら、お話しとスライドを交えて。
私はワイングラス3杯弱をいただき、ほろ酔い・・・を通り越し、久しぶりにぐるぐる頭が回りました。もっと食べ物が食べたい。いわしの話を聞きながら、いわしが食べたいとか、下のコンビニでチーズ買ってきたいとか、夢想しながらお話しを聞いていました。夢想が夢に変わり、スライドで暗かったこともあり、最後の10分位は意識が無くなりました。
以下は、講義メモ。(順不同)
・マリア(家政婦さん)はアレンテージョ出身。週3回、グラッサとペドロ夫妻の家に来る。
・家政婦を雇うのは普通。家政婦まで家族の一員のように。ただし最近は人件費が嵩むのでそうもいっていられない。
・アイロンがけは必須。下着やストッキングまで。
・マリアは身寄りのない女性だが、雇い主のグラッサいわく「エストリルのマンションを買って住んでいるのよ。」エストリルは高級住宅地。
・グラッサはマカオ出身のマカオ料理研究家。
・ペドロは軍医だった。今は引退。サラザール独裁政権の頃、それに反対するビラを撒き、当局からマークされていた。
・この夫婦は従姉妹同士だけど結婚。ジョルジェ・アルバレスの14代目の子孫。(知らなかったが、調べたら、1513年マカオに辿り着いたポルトガル人)
・ポルトガルでは、女5人に対して男1人。長い戦争。戦地アンゴラなどに男がとられて疲弊。遅れた近代化。(知らなかったがアンゴラは1975年ポルトガルより独立)
・ポルトガルは、最後まで植民地を手放さなかった。2001年独立マカオ。
・バカリャウ・ァ・ブラースのじゃがいもの千切りについて、ポルトガル人はまな板で千切りをするのが苦手で、手の上でみじん切りをするので、粗みじんくらいにしかならない。(私にとっては手の上でみじん切りする方が難しいと思うのだが。)そこで最近ではみじん切りになった専用のフライドポテトが売られているので、干しだらさえあればすぐにつくれる料理になった。
・アレンテージョ地方は、オリーブやコルクなどが沢山。羊、ヤギ、豚・・・・。スペインのイベリコ豚と国境を越えて行き来しているとか。
・ポルトガルのペティスコス(小皿料理)はスペインのタバス。ただ「スペインの・・・」というのはポルトガル人には抵抗がある。そこで、独自のモノに変えていく。独自のモノ・・・の1つとして、コリアンダーなどの香草多用がある。ポルトガルでは米、魚を沢山使うが、「魚は臭い、臭いものには臭いもので。」とコリアンダーを多用する。アレンテージョ黒豚とアサリ炒めの料理にも沢山のコリアンダーを使う。ヤギの煮込みにはミントを使う。
・マスタルピメンタール:生パプリカを塩で発酵させたもの。(と、メモしているのだが、マスタルピメンタールというのをネット検索しても出てこない。聞き間違いかもしれない)
・サングリア:スペインでは赤だが、ポルトガルでは赤か白か?と聞かれる。
・サンタアントニオ祭。これはいわし祭り。6月13日。道で、いわしを、七輪で焼く。そんなお店が道に沢山出る。カーニバルもある。この日が近づくと、アルファマめがけて練り歩く。
・いわし以外には、干しだらのかきあげや、黒目豆とゆで卵のサラダなども。
・リスボンの家の建物は、中はリフォームして良いが、外はそのままでないといけない。
・いわしは、パンにサンドイッチにしてもおいしい。赤ワインが合う。
・いわしは炭火で焼かれて、脂がいい具合に落ちておいしい。
・男から女に、マンジェリーコの鉢を送る日。沢山贈る人もある。その鉢に、愛の詩の書いたカードを添えて送る。ポルトガル人は詩が結構好き。
ここまで書いて「5つの物語」の5つとは何だったのだろうか?と思いました。きっと夢の中の間に出てきたのですね。
楽しくて、おいしい講座でした。
地中海沿岸地域では、お魚をサンドウィッチにして食べているようですが、美味しそうですね。
オイルサーディンを使ってオープンサンドでも作ってみたくなりました。
手元にスペインのタパスばかり掲載されている料理本がありますが、コリアンダーは材料で出てきません。
やはり違うのですね。
ところで、干し鱈・・・日本でも棒鱈があって、とても不思議な気がします。
何か関係があるのかしら。
しかも、芋棒などは、京都の伝統料理ですもんね。
うちの実家では、結構棒鱈って食卓に上ってました。
フランスのスーパーで塩漬けの鱈(切り身からばらばらまで4種あり、身の大きさにより塩抜きに要する時間が違うの、丸一日~半日と)を見つけ、一度しか食べたことのないバカリャウに挑戦してみたのだけどポテトのカリッと感が出なくて別物でした。容器に書かれた通り塩抜きしたけどしょっぱかったし(^^;
テレビで見たことあるけど、ホットドッグ風だったかな? 私も焼いたイワシをパンに挟んで食べてみたいな。
干しだら、日本との違いについては、鱈の種類の違いのようです。詳しくは丹田いづみ著『家庭で作るポルトガル料理』(河出書房新社)の12ページ~14ページに干しだらについてのコラムがありますので、是非本屋さんで見てみてくださいね。
>挑戦したのはバカリャウじゃなくて、タラとジャガイモを卵とじした料理。名前は何だっけ…。
これこそが、バカリャウ・ア・ブラースです。私も以前、丹田さんのレストランでいただいたことがありますが、初めていただく料理なのになぜか懐かしい味で、そのようにお話したところ「みなさん、そうおっしゃるのですよ。」と言っておられました。
バカリャウ・ア・ブラースの作り方、そして、干しだらの戻し方については、丹田いづみ著『家庭で作るポルトガル料理』(河出書房新社)の10ページに詳しく掲載されていますので、是非本屋さんで見てみてくださいね。