ヨシムラ・サイエンス・ラボ

身近な物を材料視点で解説「サイエンスライター」
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金箔の製造工程②

2011年08月03日 | 金箔
伝統工芸を材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。

前回ブログを更新したのが5月18日。
2か月半ぶりの更新です。
いやぁ~、かなり長い間、ブログを更新せず、大変失礼致しました。

皆さん、お元気でしたか?

できるだけブログも更新していきますので、今後ともよろしくお願いします。

前回に続いて、金箔について語りたいと思います。
今回は、金箔の製造工程の一つである「延金(のべきん)」を材料科学でサイエンスします。

延金工程では、金に所定の配合の銀と銅を混ぜて固めた塊を、回転するロールの間に何度も通す圧延加工して薄いシートに仕上げます。
イメージは、お蕎麦を作る際に、麺棒でそばを伸ばしますよね。
延金工程は、そばを伸ばす作業とよく似た加工です。

圧延は固めた際に内部に存在する小さな穴を潰す効果もあり、圧延後のシート内部は穴もなく均一に仕上がります。
この圧延加工は、料理の時に使うクッキングホイルを製造する際にも行われます。

次回も、「延金(のべきん)」をサイエンスします。