X02HTレビューの続きです。
本体カラーは三色三様にいい
最初はブラック1色のみで発売されたX01HTと違って、X02HTは初めからオレンジ、ホワイト、ブラックの3色が提供されます。その情報を得たころからどの色がいいか悩んでいたのですが、実機の色味を見て余計に悩んでしまいました。正直なところ、三色三様にいい悪いがあるので決め手に欠けるのです。
オレンジは実機を見るとベタ塗りオレンジではなく、メタリックなので見る角度によって色味が変わります。プライベートで使うなら、華やかでいいです。しかし他の2色に比べると奇抜に見えるのは否めず、ビジネスの場で出すと少々浮きそうではありました。
ホワイトは今の流行りの色ですが、スマートフォンっぽくないポップで可愛い感じ。女性が持っても違和感が無いと思います。や、形状がすでに違和感バリバリじゃん、ってツッコミは無しの方向で(笑)。ただしかわいすぎるかなぁとも思いました。
そしてブラックは写真で見るとかなり地味に見えますが、実際は画面周りのメタリックがいいアクセントになっています。キートップの赤い印字もメリハリが効いていていい感じ。他の参加者さんと「ブラックも意外と地味じゃなくていいですね!」なんて意気投合してしまったほどです。しかし他の2色と一緒に並べてしまうと明らかにひとつだけ地味。
という感じでどれもいいけどどれも決め手に欠ける、と思いました。薄ちっちゃいんでどこかに置き忘れたりしても気付くように、オレンジかホワイトにしようと思ってたんですけど、黒も結構いいじゃんって思い始めてきちゃいまして。発売まで悩み続けることにします(´~`;)
ちなみに会場内でのアンケートではオレンジが人気でした。ソフトバンクやHTC側としては
一般的なカラーである黒と白が売れるのは普通だろう。一見すると奇抜に見えるオレンジが売れたなら、それは(スマートフォンを使ったことの無い)一般のユーザーにも受けいれられた、というバロメータになる。
と考えているのだそう。また他色展開についてですが、発売までに10色以上のモックアップを作成しそこから今回の3色を選んだそうで、X02HT全体の売れ行きがよければ、X01HTにホワイトが追加されたようにX02HTにも他色が追加されるかもしれないとのこと。準備は出来ているので、あとは売れ行き次第のようです。
キーボードはそこそこ
キーひとつひとつはかなり小さく、63mmの幅に無理やり入れられた感は否めないですが、キートップがしっかり膨らんでいるので小ささのわりには押しやすいです。クリック感はけっこうカチカチ。ふにゃふにゃでは無いです。
が! だからといってこれで片手で長文を打ち続けられるかというと、そこまで快適では無いのです。そもそも普通のケータイと違って幅が広いので、片手では指の動きが大きくなってしまいます。片手ではサクサク入力とまではいかないでしょう。両手で持てばバランスよく持てるし、左右の親指で半分ずつ受け持てるのでそこそこ打てます。
とはいえさすがにメインの文章入力マシンにするには無理があるでしょうね。どちらかというと幅広ランドスケープ液晶の「文章の一覧性に優れる」という長所を生かし、「気軽に文書閲覧+たまに編集もできるデバイス」という使い方が合うかもしれないです。
親指と比較するとかなり小さいキートップ。
QWERTYキーボード+予測変換
X02HTには日本語入力ソフトとしてAdvanced Wnnですが、これは1文字入力していくごとに候補が絞られていく、ふつーーーの予測変換ですね。名詞を入力したあと助詞が候補に出てくるあたり702NKIIのATOKと似ているので、私はすぐに慣れました。
「ケータイテンキー+予測変換」と「QWERTYキーボード+予測変換」のどっちが使い勝手がいいかなと思うのですが、X02HTのQWERTYキーだと最初の子音+母音を押すと候補が出ます。ケータイの場合は頭文字があ段の単語なら最初の一押しから候補が出るので早そうですが、頭文字が「う段」の単語は3回押さないと候補が出ないわけで、このあたりの使い勝手はケータイとそこまで変わらないんじゃないかと思います。
それから日本語入力中に右ソフトキーを押すと英数字やカタカナに変換してくれるところはポイントが高いと感じました。これがあるだけでイチイチ半角英数モードに切り替えなくていいんです。ちょっとしたところですが、モバイルデバイスではこういう細かいところの使い勝手が重要なんですよね。
Advanced Wnnの予測変換の様子。
丸印の「英数カナ」がポイント。
カメラ
X01HTに入っているカメラソフトと似た作りをしてますが、全てキーで操作しないといけないので最初は操作に戸惑いました。そしてショックなのがマクロモードがついていないこと。いろいろできるスマートフォンだからこそ、マクロ撮影で画像メモを撮って保存をしたいと思うのだけど、残念です。