購入したrx1950にストラップを付けることにしました。
rx1950は非常に小さく薄く軽くできていて形態性に優れたPocketPCなんですが、
ストラップホールが無いのです。しかも表面がつるつるしていて滑りやすく、
手から滑り落ちて床に激突→液晶破損という悲劇が起こりかねません。
しかたなくLAOXのキャンペーンでもらったケースに入れたまま使っています。
このケース、専用品ゆえ1950にぴったり合うのはいいですが、
それなりに厚みや重さが増えてしまい、せっかくの小型ボディーが台無しなのです。
そこで、ここは一つ、ストラップを無理やり付けてしまおうという、
ある意味暴挙とも取れる行動に移ったのです。
まずはrx1950と同じ筐体を採用しているh4150へのストラップの取り付けを
詳しく解説している文市さんのページを参考にします。
そこでやっている方法を再現するためには若干の分解が必要なので、
さっそく精密ドライバーを手に取り分解作業にトライしました。
あれ…………?
…………ネジが回らないよ? (;´Д`)ノ
なんと手持ちの+精密ドライバーでは、本体裏のネジが回せないのです。
まさか無闇に分解しないようにネジ穴を殺してあるのか、と思ってよく見ると
なるほど+の精密ドライバーじゃ回らないはずです。
ちゃっかり特殊ネジを使っていやがります。
ネットで調べてみると「星型ネジ」や「トルクスネジ」とか呼ばれるネジであることが判明。
もちろんこんな特殊ネジを回せるドライバーがうちにあるはずも無く、
ストラップ取りつけ作業は、この日は仕方なく取りやめとなりました。
年末だったのでこの作業は年をまたぐハメになったのです。
で、ここからは昨日の話です。
工具が無いなら買ってくるしかありませんので、
最寄駅の近くにあるホームセンターにトルクスネジ回しを探しにいきました。
トステム系列であるこのお店、ガーデニングからDIYまで幅広い商品が売っています。
ここなら必ずある、そう思ってワクワクしながら探したのですが……無い!
メガネ用のやたらと小さなドライバーなんかはあるんですが、
トルクスネジ回しなんてマイナーな工具までは売っていませんでした。
こうなったら意地です。幸いにもRemは東京23区住まいなので、
こういったマイナーなものを探す手段はいくらでもあります。
向かった先は新宿タイムズスクエア内の東急ハンズです。
そしたらちゃんとありましたよ、トルクスネジ回し。
ヘクスローブって書いてありましたね。
数種類ある中で実際に当てて確かめたところ、1.3mm穴のものでした。
型版としてはT4というものだそうです。
これ一本で500円は高いのやら安いのやら……
きっとこの先使うことは無いものなので高いかなぁ(汗)。
さて、これで分解の準備は整いました。
まずは背面の電池カバーを開けてみます。
なにやら危険な文句が出てきましたねぇ。
このシールの下には基盤固定用のネジがあるのですが、
シールを破ってしまうと本格的に分解したことになり、保証対象外になります。
それは嫌なのでここは触らないようにしてストラップを取りつけます。
まずは安全のためバッテリーパックを外します。
余談ですが、1950はエントリーモデルとしては珍しく、
交換可能なバッテリパックを採用しています。
これは外出時の電池切れの時のために予備の充電池を持って歩けたり、
将来充電池を使い古して性能が落ちたときに買いかえだけで済ませられる
(組み込み式の場合は修理扱いで工場に送らないといけない)
などといった利点があります。このあたりは安い割に優秀ですね。
さて、参考ページを見ながら分解作業を進めていきます。
分解とはいっても別にバラバラにするわけではありません。
トルクスネジを外し、表面と裏面のカバーをこじ開けて隙間を作り、
ネジ穴の周りにストラップを置いて挟みこむだけです。
とりあえず本体上部をこじ開けて隙間を作ります。
これが意外と力がいりました。
爪で作った隙間に爪楊枝を挿して広げ、さらに千枚通しでスペースを確保します。
ここにストラップを通して、ネジを締めなおせばいいのですが、
どうもストラップが変なところに挟まってしまい、カバーが閉まりません。
しかもカバーのどこかで軋むような嫌な音がします。
買って一ヶ月もしないうちに壊してはマズイので、この方法は諦めました。
他に方法はないだろうか。あります。
4,5年前のPocketPCやPalm-size PCは1950と同様にストラップホールが無かったのですが、
当時はネジを緩めてそこにストラップを巻きつけて固定することで、
無理やりPPCにストラップを付けるということをしていました。
今となっては伝統の技(?)ですが、ここはひとつこの方法に切り替えてみましょう。
まず、ストラップの輪っかを二つに折りたたみ、ビスと一緒にネジ穴にねじ込みます。
そしてあとはゆっくりと、しかし確実にネジを締めていきます。
このとき閉め方がゆるいとストラップを持った瞬間にネジがはずれ、
本体が落下するという悲惨な事態を招く必要があるのでしっかり締めましょう。
ただしもともと無理やり紐を通しているわけですから、
あまりにきつく締めると筐体のどこかにダメージがいく場合があります。
くれぐれも自己責任で、丁度いい締め具合にしてください。
というわけで出来上がり。
結局大した作業じゃなかったですね(汗
強度面で若干心配ではありますが、別にストラップを持ってグルグル振り回すわけでも無し、
ひとまずこの程度で実用上問題ないと思われます。
さて、ストラップをつけた状態でrx1950を使ってみると、すごくいいです。
使用時にカバーをつける必要がなくなったので、
コンパクトサイズを失わずに、実にスマートに使うことができます。
今回の作業で1950により愛着がわきました。
ちなみに私は何度も落とした末にiPAQにドリルで穴を開けて強制的にストラップホールを作成しました。
ストラップホールって必須だと思うんだけどなー。
PocketPCとなるとそうはいかないですもの。
壊したら絶対自分じゃ直せないですからねぇ。
内心ドキドキしながらやってました。
うまく付けられてよかったです。
ネジを締め終わって電源ボタンを押したら点かなかった、
なんてことになったら、豆腐の角に頭をぶつけて死んでしまいます(笑)。
ストラップホールは、私も絶対必要なものだと思うんですよねぇ。
ケータイより手に収まらないし、なおかつ壊れやすいものなのに、
どうして付けてくれないんでしょうか。
iPaqは初代からほとんどの機種につけてないですよね。
ひょっとすると、旧コンパック社員のこだわりなのかなぁ。
確かにデザインを損ねるかもしれないけど、
落下事故の末液晶を粉々にした経験のある身としては、
ストラップホールは絶対につけて欲しいものです。
品切れ品切れと大騒ぎで実機が珍しいはずなのに、運が良かったのか誰も弄ってなかったので、これ幸いとキーボードを打ってみたり画面を縦表示から横表示にしてみたり初体験のタッチパネルをペンでつついてみたりしました。
最初はアプリケーションの立ち上げ方が分からず、「Wardどこ? というか、どうやってこのメールソフト終わらすの?」とか迷ってましたが、なんとなくボタンを押してたらスタートページ的なものが出てきたのでそっからなんとかWard起動。思い通りに行かないのが逆に楽しかったですね。
HPのPDAも、触ってみたいですねぇー。ではではー。
標準の状態では使いにくいことこの上ないですからねぇ。
でもソフトを追加したり設定をいじったり、レジストリを書き換えたりして、
自分なりに使いやすくチューニングしていく過程が面白かったりするんです。
いつでもどこでも使えるものを、自分が使いやすいように作り上げる。
これがPocketPCの醍醐味でもあります。
ただ、hpのrx1950は初めて使う人が買うべきデバイスじゃないと思います。
スペックが低めなのでできることが限られているんで、
自分がやりたかったことができない、なんてことが起こりかねないんです。
もしもPDAに手を出すときは、それなりのスペックのものを選んだほうがベターですよ。
そういう意味ではW-ZERO3はそれなりのスペックなんで、
ウィルコムはなかなかイイ線ついてるなぁと思ったりします。