ジャンダルムへの想い(終)
16/09/24 22:22
〈届かぬ想い〉
風雨は夜明け前に収まり、陽が昇る頃には、雲の隙間から青空が見えていた。朝、温泉宿の露天風呂に入ると、昨日までは雲を引いて隠れてた錫杖岳(2,168m)が眼前に聳え立っている。
僧侶が持つ錫杖の様な頂きを持つ、北アルプス末弟の山。こんな良いロケーションの旅館だったのね。昨日は雨で全く分からなかったよ。
この好天が1日早く来てれば、昨日は夜明け前からアタックがかけれたのに。
昨日まで天候が悪く、今日から天候が回復することは事前に分かっていた。けど、休みはずらせないので、仕方がない。多分、西穂高岳〜ジャンダルム〜奥穂高岳のルート敗退は、6回目だと思う。
旅館のボイラー室で乾かしていた装備を回収し、部屋で荷物をパッキング。ビーグル号に積み込み、温泉宿を出発。
直帰するのも何となく面白くないので、北上して富山を抜け、日本海側まで出て、小松にある「日本自動車博物館」を観光。
20世紀初頭からの2輪、3輪、4輪が幅広く展示されているかなり立派な博物館で面白かったけど、まぁこんな事でもなけれは、立ち寄る事はなかったかな。モヤモヤ感は拭えない。
小松から北陸道に乗り、名神へと高速を繋いで無事帰着。達成感の無い山行が終わった。
北アルプスには、メジャーな難ルートがいくつかある。これまで、その踏破はそれなりに果たしてきたが、その中でも最もメジャーな難所のひとつが、西穂高〜ジャンダルム〜奥穂高の岩稜帯縦走ルート。
毎年、挑戦しているわけではないので、6回失敗しているという事は、おそらく足掛け10年以上は敗退を繰り返してると思う。
このルートを踏んだ事があるかないかで、ある意味、経験値の証明にもなる。気持ち的に、ここをクリア出来ないと次のステップに進めない。
けど、こう毎回雨天敗退が続くと、このルートに対する気持ちが折れちゃうね。さて、来年もやるかどうか…荒天の中、西穂独標(2,701m)まで行けただけでも良かったかな。
本当に残念。
気持ちが整ったら、また挑戦しよう。
お疲れさまでした。
残念の気持ちが伝わってきます。
神様が今日は来ないほうが良いと足止めしているのでしょうね。
そう思って悔しい想いを鎮めてください。
・・・荒天の中、西穂独標(2,701m)まで行けただけでも・・・・良し
登頂おめでとう
写真は載せ方挑戦します。
お疲れ様でした。