レッドスター・グループCEOの松川政裕でございます。
去年新しく試みた手法で印象深いのはGoogle公式スマホのNexusシリーズの最新作「Nexus5」の
公式発表前の事前予約という前代未聞の販売手法でございます。
為替リスクもあるのに事前予約とは、そもそもマスコミの皆さんに記事にしていただけるか
自信がありませんでしたが結果として海外でも大きく報道されるなど宣伝広告としては大成功
することができました。
おかげさまで当初目的のお客様への利益還元の目的を達することができましたことを深く感謝
いたします。
今回は当初から赤字が予想されましたので、キャンセル希望の場合は喜んで返金をさせて
いただいた方もいらっしゃいますが、多くの方々に安価に買えたと喜びの声も頂戴することが
できました。Nexus5の出荷台数はシリーズでは過去最大の2000台を超えました。当社としては
かなり大きい数字です。
スマートフォンの世界的リファレンスモデルであるGoogle公式スマホのNexusシリーズを初代モデル
から取扱い始めて5年になりますが、だいぶ裾野が広がってきたと思います。詳しい方のみならず、
よく分からないけど買ってみようというお客様が大変増えてきたんだなと今回感じました。
スマートフォンをキャリア様はじめとする法人の開発者向けに販売し、スマートフォン市場を
牽引してきたと勝手に自負しておりますが、スマートフォン分野では、そのお役目の終了もそろ
そろかなとも感じております。大手がくるまでがベンチャーの活躍できる時間だからと考えるからです。
デジタル家電分野においてはベンチャーとして目利きの役割を微力ながら果たしてきましたが
その苦労は並ではありませんでした。最初は自宅の住所を使って普通にやっておりましたが
普通ではなかなかうまくいきません。不特定多数のお客様に販売していく客商売の難しさは枚挙に
暇がありません。
そこで色々冒険的な手法を試しながら、失敗と成功を繰り返し、それこそ全てを失いながら、ここまで
生き残っております。
自分でいうのもおかしな話ですが、私はもともと人が良くて性善説に立つ人間ですが、それでは
うまくいったことがありません。知り合いのベンチャー企業もほぼ全てが消えてなくなっています。
特にひとが良い人はあっという間に連絡がとれなくなります。今でも、もし起業の相談を受けたら
絶対やめたほうがよいと助言します。
生き残れるかは、感情ではなく、冷徹な経営理念、信念、執念を貫く経営が実行できるかどうかに
かかっています。
かといって人間は合理的な存在ではありません。ひとの感情や感性をうまく導くマーケティングが
今の私の課題です。いずれ起業に関する本でも書きたいと思っています。
おかげさまで今では沖縄にもスタッフがいるなど何人かで運営できるようになりました。
おかげさまでニュースサイトでも常連になるなどある程度のネームバリューは持つようになり
ました。
これもみなさまのご支持の賜物と感謝しております。
今はウェアラブルに加え、また新しく3Dプリンターも開始したしました。
3Dプリンターって、私の出身業界であるDTM(コンピュータミュージック)業界と似てるなと感じています。
ローランドさんがその昔、ローランドDGをつくって、プロッターや3Dを始めたときは「一体何考えてんだ?」と
正直思いましたが、流石はローランドさんは先見の明があるなと今は感心しております。
昔いたことのあるイーフロンティアさんでもShadeやってますし、因縁みたいなのを感じております。
3Dプリンターという新しい市場の誕生を歓迎し、成長の一助になりたいと思います。
最後にNexus5を購入されたお客様にお願いですが、注文してキチンと届いたことを一言で結構です
ので、流行のツィッターとかフェイスブックやブログなどでつぶやいていただけると嬉しいです。
ぼやきでも結構です。赤字分は宣伝広告費に計上しております。
悪評も評なりとは申しますが、さすがの実害に見かねてNexus4のときは1件だけ訂正して欲しいと
スタッフからメールいたしました。そのお客様にはもちろん悪意はございません。ただ、届くのが
遅いので届かないとつぶやいてそのまま忘れていらっしゃっただけでございます。
普通に届けば当然問題ないので、つぶやかれることはありません。静かにしているのが普通です。
当社が普通じゃないことをするので悪評をつぶやかれるのです。
今後も業務改善には努力いたしますが、当たり前にやっている限りは当たり前の結果しか得られないと
どこかのCMでも言っております。普通じゃないことは続けてまいりたいと思います。
私の信条
「ベンチャーは存在感があってナンボ」
「売れなきゃ文句いわれることもない」
言っちゃいけないけど言ってみたい愚痴
「じゃあ、お前やってみせろよ」
では、私も去年の自身のことを省みるとともに、皆様のご多幸をお祈り申し上げて年始のご挨拶とさせて
いただきます。
レッドスター・グループ
グループCEO
松川政裕