レコメンデーターNotebook

仕事・生活に必要な情報やレポートのノートとして使用しています。

特筆すべき日本人の特性

2007-12-20 11:32:21 | Marketing+Sales
2007/12/20 ITPro記事

マイクロソフトでは科学的なアプローチで日本人の特性を調べてみた。一昨年、某米国大学の人類工学の教授に協力してもらい、世界規模で人種による行動特性の違いについて調査を実施した。世界14カ国の18~60歳の男女を対象に調査し、20以上の人種、2万人以上から回答を得た。たとえば、「コミュニケーションを開始する際に相手の状況(状態)が気になるか」という質問に対し、「強く思う」~「まったくそう思わない」の9段階から選択してもらった。数百にも及ぶ調査項目のうち、「コミュニケーション」にかかわるものの中で、特筆すべき日本人の特性(=他人種との差異)は以下のものである。

(1)相手の気持ちを気にする繊細さがある
(2)本質を率直に表現しない
(3)ノンバーバル・コミュニケーション(非言語対話)が少ない
(4)時間・場所・状況をわきまえてコミュニケーションを行う
(5)人間関係(社会的立場、上下関係、親密度)によって切り分ける
(6)邪魔されたくないという意識が高い

 この結果を見ると、日本で携帯メールが普及している理由が分かるような気がする。日本人は、相手の邪魔をしないように、相手が適切なタイミングで情報が取れるようにメールを好む。電車の中や会議中の通話は抑制し、親密度の高い相手には絵文字つきのメールを送る。

 いやおうなしに受信するIMは「相手を邪魔したくない」「邪魔されたくない」というDNAを持つ日本人には、好ましくないツールであるように思われる。しかしながら、結果とスピード、部門を越えて効率的な意思疎通が求められるビジネス環境においては、メールや電話では十分とはいえない。不在の相手に何回も電話をかける、緊急を要するメールが埋もれて返事が来ない、といったコミュニケーション・ロスがたびたび発生するからだ。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20071203/288530/