みんなのリライブPark ~リライブフードアカデミー~

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就職した卒業生紹介 水越さん

2011年07月26日 | 夢と現実が手をつないだ卒業生たち

こんにちは。リライブフードアカデミーのnosakaです。

今回は、夢をかなえて食業界にデビューを果たした
リライブの卒業生を、このブログでご紹介したいと思います。

今日ご紹介するのは、リライブフードアカデミーの
ベーカリープロコースのマスタークラス(現場研修クラス)を修了、
今春、東京・広尾の東京フロインドリーブ
(ドイツパンの老舗。神戸本店は1924年創業。東京店は1970年オープン)
に採用された水越健二さん(39)です。

―今の仕事を志したきっかけを教えてください

「パンが好きで好きでしょうがなくて…ではなくて、
 僕の場合、動機があまり純粋ではないのかもしれませんが、
 『職人』という生き方に何となく感じたあこがれがきっかけです」

「一日一日、決まり切った仕事をして過ごすことを
 当たり前だと思っていてもおもしろくない。
 ものを作るという仕事はどうだろう。
 ものといっても、人の暮らしにかかすことが
 できないものを作ってみたい。
 食べ物はどうだろう…パン職人!?
 発想が安易すぎるかも知れませんが、本当にそんなだったんです」

リライブに入学するまでは、
都内のホテルで深夜のメンテナンスの仕事をしていたという水越さん。
ずっとこのままでいていいのだろうかという思いがありました。

自分を変えてみたい、という気持ちを漠然と持って過ごす毎日でしたが、
どうせ変わるならまったく違う自分になってみたい、
そんなことを思うようになり、そしてリライブ!

大きな転身でしたが、水越さんにはとても心配なことがありました。
・・・実は、水越さん、自他ともに認める「不器用人間」で、
自分がものをつくるという仕事をするなんて
それまで考えたこともなかったというんです

― 一番不安だったことは何ですか?

「不安ですか?全部不安でしたよ。
 だって、自分を変えてみたいって、
 変われるのかどうかもわからないんですから。
 それもこんな不器用人間が。
 年齢のことも心配でしたし。
 でも、入学前のカウンセリングで、
 『何もかも恵まれた条件で
  スタートできることなんてあり得ないですよ』

 先生にいわれたことも一歩踏み出すきっかけとなりました。」

ベーカリーの稲垣先生もよく言われるのですが
『最初から器用な人間なんていない』
自分で信じたこのことばがキーワードになりました、と
水越さんは言います。

「今、就職してみて思うことなんですが、
 本当に自分は器用になったわけではない。
 なんで自分はこんなことができるようになったんだ?と
 不思議に感じることもあったのですが、それは、
 必要なことを見て覚えることができたから。
 だからできるようになったのだと思います」

「…必要なことをみて覚えるということは、
 実はこれはリライブの授業でいつも先生に言われていたことです。
 まず見なさい、仕事の手順を覚えなさい、
 言われたとおりにやりなさい。
 
 実際にベーカリーで仕事をすることになって
 初日に言われたこともほとんど同じことですが、
 少し違ったのは
 ある日突然、『では、やってみなさい』といわれたことです(笑)。
 見て覚えるという姿勢を忘れずにいられて良かったと思いました。」


「それからもう一つ。
 リライブで身につけられて本当に良かったと思ったことがあります。
 現場での挨拶や物の置き方の決まりといったマナー。
 こういうことって現場では教えてもらうものじゃなくて、
 当たり前にできるべきものなんです。
 これが出来ない人には仕事がまわってこない。それを僕はできた」

リライブのベーシック、アドバンス、そして現場研修で学んで
本当に良かったと水越さんが思うこと、
それは何度も何度も繰り返して失敗したことと、
失敗から学ぶということを知ったこと、だと言います。

―就職を目指しているリライブの後輩の受講生へのメッセージを

「うまくできないと思っているなら
 たくさん失敗すればいいと思います。
 そうやってすこしずつでも、小さなことでも
 出来ることを増やしていけばいいんです。
 どんなに小さなことでも、それが出来るようになること…
 僕の「積み上げる弱い魔法」です。
 それが自分を変えていった。
 いろんなことに弱気だった自分が、人に信用される人間になれた…
 就職はその結果だと思っています」

昔、何かしっくりしないままの気持ちで生きている自分がいた。
昔、漠然としていた自分の姿が、
無我夢中でパン作りに取り組む今の自分に変わった。

「今はまだ将来のことを具体的にどうしようとはいえません。
 まだ一歩を踏み出したばかりですから。
 時折、あこがれていたパン職人としての人生が始まった
 喜びをかみしめながら、毎日、無我夢中で働いています!」


(食人入り口で撮影)

東京フロインドリーブ 
〒150-0012 東京都渋谷区広尾5丁目1-23 MAP
TEL 03-3473-2563
ドイツパンの老舗中の老舗、
1924年(大正13年)創業の神戸フロインドリーブの姉妹店です。
ドイツ大使館、フランス大使館がある町、東京・広尾の
歴史ある商店街に佇むお店は、外国の方ばかりではなく、
この町の古き良き時代をご存じのお客様で賑わいます。


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