隈研吾氏「聖火台は競技場の中に設置可能」

3月5日 6時38分 NHK


 
2020年東京オリンピック・パラリンピックのメインスタジアムとなる新国立競技場の聖火台の設置場所について、競技場のデザインを担当する建築家の隈研吾氏がNHKの取材に応じ、構造上は競技場の中に置くことが可能だという見解を示しました。
新国立競技場の聖火台の設置場所を巡っては、整備計画に含まれていなかったうえ、屋根に木材を使うため、上部にする場合は消防法上、問題になるおそれがあるとして、競技場の外になる可能性が出ています。
このため、遠藤オリンピック・パラリンピック担当大臣をトップとする検討チームが来週にも初会合を開き、設置場所を決めるための議論を始める見通しです。
こうしたなか、競技場のデザインを担当する隈氏が4日夜、NHKの取材に応じました。この中で隈氏は、聖火台について、「当初から開会式の計画を踏まえて設置場所を決めるものだと考えているので、現段階で決まっていないのは問題はない」と述べました。そのうえで、木材を使っている点について、「スタンドの最上部に置けば、その上が鉄なので危険性は少ないし、屋根の上に聖火台を載せても耐えられる」と話し、構造上は競技場の中に置くことが可能だという見解を示しました。
隈氏は「設計に携わる自分としては、聖火台は『どこにでも置ける物』だと思っている。演出家が決まらない今の段階で大騒ぎするよりも、開会式の演出が決まったときに議論すればいいのではないか」と話していました。
 
 

聖火台まさかの盲点…五輪相「まず内か外か」協議


 
遠藤利明五輪担当相

 

 2020年東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場の聖火台設置場所について、政府、事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)、大会組織委員会などによる検討チームの責任者となった遠藤利明五輪担当相は4日、閣議後の記者会見で「(競技場の)内か外か、最低限度必要な部分だけ今回は決める」との方針を明らかにした。

 五輪開会式のクライマックスを飾る聖火台への点火は、過去も聖火リレーの最終走者とともに演出上の秘密となってきた。東京五輪の開会式の演出はこれからの議論となるため、遠藤氏は「サプライズ(驚き)も必要」と述べ、聖火台の具体的な設置場所や形状などは時間をかけて検討する考えを示した。

 新国立競技場の聖火台は費用の高騰で白紙撤回された前計画では屋外に設置予定で、新計画ではJSCが盛り込んでいなかった。遠藤氏は「前計画の時(議論が)済んだような気がしており、組織委とJSC、我々の間で議論がされてこなかった」と、盲点となっていたことを明かした。

 また、国際オリンピック委員会(IOC)は、聖火台の設置条件に「開閉会式の際は競技場内の誰からも見える」「競技期間中は競技場外からも見える」などを求めている。1964年東京五輪の主会場だった旧国立競技場は聖火台と一体となって語り継がれたこともあり、新国立でも遺産にすべきだとの声は強く、遠藤氏は「IOCのルールにのっとり、皆さんの意見を聞いて決めていく」と述べた。【芳賀竜也】

 
 

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