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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

ほらね ミサイル防衛実験 また失敗

2010年12月16日 | 人権保障と平和
バンデンバーグ空軍基地から発射された迎撃ミサイル。実験には失敗
=米ミサイル防衛局の提供写真


飛んでくるミサイルをこちらのミサイルで撃ち落とすなんて、ピストルの弾をピストルの弾で撃ち落とすようなもの。
早撃ちガンマンだって相手より先に抜いて撃って相手の胴体に命中させて勝つわけで、相手の撃った球を撃ち落とすなんてマトリックスのキアヌ・リーブスでも無理。

まあ、そう言い続けてるんですが、なんとこのミサイル防衛にアメリカだけで10兆円使ってるんですって。

で、日本列島を守るために毎年1000億円。総計1兆円使うなんて自民党時代から言っているわけですが。
日米、軍需産業にドンだけ大盤振る舞いなの、この不景気&財政危機のときに。


もちろん、弾丸にレーダーついてたり、地上からコントロールする訳じゃないけどね。
だいたい、実験って、いついつどこから撃つかわかってるんだもん。
本番と違いすぎるでしょ。

「石を投げると事前に警告されれば、誰でもかわせるものだ」
フィリップ・コイル クリントン政権で国防副次官補を務めた。

まずね、下の記事にあるような偽のミサイルや、飛んでくるミサイルがさらに擬似餌&目くらまし、フレアを出して防衛する側のミサイルを攪乱するの。
当たりやしないって。

ミサイル防衛されるとわかってりゃ、同時に一杯撃てるように相手も準備する。
相手の軍拡を招くだけ。

さらに、下の記事の実験では発射から着弾まですごく距離と時間があるんだけど、朝鮮半島から、なんとかドンを撃たれて、日本列島に着くまでに撃ち落とすなんて、さらさら無理なんですよ。10分くらいなんだから。

ミサイルに当たってもその先端部分の核弾頭に当てるのは至難の業。
日本海や日本列島が放射線汚染されることに変わりはない。



戦争中毒の軍需産業&防衛族の夢物語、もとい、サギに大金使うのはやめて、真剣に作らせない・撃たせない平和外交による安全保障を考えなきゃ。

考えた結果が核武装&先制攻撃って人もいるんだけどね。
それ、防衛?
真剣なのか知らん。



米国、長距離弾道ミサイルの迎撃実験失敗 今年2度目
2010.12.16 Thu posted at: 15:48 JST

(CNN) 米国防総省のミサイル防衛局は15日、同国が唯一保持する長距離弾道ミサイルによる迎撃実験を実施、同実験に失敗したと発表した。今年1月に続き2度目の失敗。

長距離弾道ミサイルが、標的となる中距離弾道ミサイルを撃ち落とせなかったもので、原因は不明。両ミサイルの発射は成功、レーダー、ミサイル探知などの機器も正常に作動したという。今年1月の実験失敗は、接近するミサイルの軌道などの情報を伝える早期警戒レーダー「Xバンドレーダー」の不具合が原因だった。
新たな実験の期日については、今回の実験失敗の原因を究明した後に設定するとしている。
ミサイル防衛計画の一環である2回の実験はいずれも太平洋西部のマーシャル諸島・クワジェリン環礁にある米陸軍ミサイル実験場から中距離弾道ミサイルを、迎撃用の長距離弾道ミサイルは米カリフォルニア州バンデンバーグ空軍基地から発射していた。
北朝鮮やイランのミサイルの脅威などを踏まえるミサイル防衛計画の開発には1000億ドルが投じられているが、これまで多くの技術的な問題に直面している。2008年12月の実験では迎撃ミサイルが標的を撃墜したものの、おとりと本物のミサイルを判別出来なかった欠陥が明らかになっていた。
国防総省はミサイル防衛計画関連の実験を15回実施しているが、成功したのは8回。米アラスカ、カリフォルニア両州にある地上配備型ミサイルシステムに問題があるとする指摘もある。
.

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10 コメント

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久々の (ray)
2010-12-16 19:02:39
平和ネタですなあ。。。しみじみ。

また上にネのつくウの方々のご来訪で閲覧数が再び増えるのだろうか(笑)

小ネタ過ぎるかな。莫大な無駄遣いなんだけど。
返信する
ウさん来い! (なべび)
2010-12-16 21:05:31
きっと,何も知らないのに適当なこと分かったように書くなとか,売●奴め,とかそういう感じの言葉が踊るんちゃいますか。
楽しみだな。眺めるだけだけど。
返信する
昨日、柴田先生も (ray)
2010-12-16 22:03:59
骨を切らせて肉を切る!とおっしゃってました(汗)
返信する
Unknown ( )
2010-12-18 14:45:16
>だいたい、実験って、いついつどこから撃つかわかってるんだもん。本番と違いすぎるでしょ。

米国とロシアは早期警戒衛星で世界の全ての弾道ミサイルの発射を瞬時に探知する事が可能です

>ミサイル防衛されるとわかってりゃ、同時に一杯撃てるように相手も準備する。相手の軍拡を招くだけ。

核ミサイルの配備には膨大なコストが掛かります
北朝鮮のような貧乏国家には日米のMD網を突破するための核ミサイルを保有することは非常に困難
日本のMDの一番の目的は北朝鮮の核ミサイルの迎撃です
また中国の仮想敵国は軍事費年60兆円米国なので、
防衛費年4兆7千億円のという中国の半分しか防衛費が無い日本がどうしようが中国の軍拡は止まりません

>日本海や日本列島が放射線汚染されることに変わりはない。

今回の米国の実験はGBIと言われる長距離弾道ミサイルの迎撃で、宇宙空間での迎撃です
またイージス艦搭載のSM-3での迎撃も宇宙空間での迎撃ですので、放射能汚染の心配はありません
そもそも核爆発での被害に比べれば、迎撃の被害など微々たるものです
核爆発に伴う熱線や爆風を防げるんですから

>戦争中毒の軍需産業&防衛族の夢物語、もとい、サギに大金使うのはやめて、真剣に作らせない・撃たせない平和外交による安全保障を考えなきゃ。

韓国は北朝鮮に過去約10年間太陽政策という平和外交をしていましたが、北はその金で核開発をしていました
返信する
あまり特定したくないんですが。。。 (ray)
2010-12-18 19:03:47
北朝鮮が日本用に核弾頭を装備するとしたら大陸間弾道弾といえるテポドンではなくて、ノドンでしょう。

これは移動式ですよ。

また、2~300発あると言われている。

別に核弾頭を装備したのは一基あればよくて、あとはダミーにつかってもかまわないわけです。

発射から10分ほどで日本列島に到着する1発のノドンを、まして、何発か何十発か同時に発射されたノドンのうち核弾頭を搭載したものを、日本海に浮かぶイージス艦から発射して迎撃できると考えるのは正気の沙汰とは思えません。

失敗した実験内容と見比べてください。
防御で来っこない。

まして、9・11のような攻撃には全く無効のミサイル防衛。

日本には無駄使いできる金がないんです。そのことも考えてください。
返信する
Unknown (f)
2010-12-18 21:54:19
迎撃が無理だというのなら
核武装しましょ
撃たれないためにはそれが一番確実

ていうか、現実的な話としては、実際に
核武装しなくても、「もし核を打ってきたら直ちに核爆弾つくって反撃するぞ」と
警告するだけでも十分効果的
そのためにも直ちに9条改正しましょうね

返信する
Unknown (Unknown)
2010-12-29 01:32:09
>撃たせない平和外交による安全保障を考えなきゃ。

北鮮の砲撃を受けた島に行って是非考えて下さいよ。
返信する
Unknown (Unknown)
2011-07-13 11:42:19
成功しましたが、何か?
返信する
今、必須なのは核テロ対策、糞真面目な話、、、起こった後では手遅れだから (professorship)
2011-07-14 03:04:41
 Anti-Missileの実験は、普通、コンピュータのシミュレーションであって、その後に実地で実験するのです。これは、コンピュータの性能と宇宙通信の精度によって、成果が決まります。
 その点、日本の技術陣が、世界のNo.1だから何も、インフェルオリテイで劣等感に陥って、即核武装とか北朝鮮、中国の核弾頭ミサイル兵器が怖い、などと言うに及ばない、
 エッヘンッ!(威張るな)「どこからでも飛んで来い!矢でも鉄砲でももてこい」と、大らかに悠然と構えていようか、、、
 生意気だって?でも外に方法が、ないんだもの(泣く)、空涙でいいんだ。冗談は、これくらいで、考えてみると、第二次世界大戦以来、原爆の投下、核兵器の爆撃などは、一切なかった。仮に、日本が襲われても、例外となる稀な現象だから、不運と諦めるのだな。
 では、次に、その実証に入ろう。かつて、北朝鮮が日本列島を越えて、ミサイルを実験発射した時に、自衛隊のアンチ・ミサイル部隊が、パック型装備で、東北地方の福島周辺へ出動した。これはなぜか?東電の福島原発を防衛するためだったと、言われている。本当かな?
 もしも、この原発一基に落下すれば、標準型の原発爆発は水爆一発分の威力だから、日本列島の本州が全滅する。しかし、6機並んで設置されているので、原発銀座の一発に当たって、隣接する原発の爆破を誘導すれば、近隣の北朝鮮、韓国、中国、ロシア、その他ハワイを含むアメリカ大陸まで、放射能被爆の弊害が及ぶ。地球の半分が、影響を受けることになる。
 現代戦の優先順位は、核兵器と原発事故による被爆であって、特殊部隊が対応するので、その実践訓練を欠かせない。3.11震災以降、アメリカ軍が、空母を主力の「友達」支援と称し、東北地方に安保同盟軍陸海軍部隊を、自衛隊と共同訓練と称して展開した。
 日本の自衛隊も、今回の経験から被爆地へ出動hして、核爆発想定の「核災害対応、特殊部隊」を新たに編成した。平和憲法に拘わらず、核被爆に対処する必要性を、この体験したFukushimaの原発罹災によって、否応なく目覚めさせられた。
 今、現在のところ、現在なすべきことは、先ず、国内の核施設、核燃料輸送、原子力関係の大学など核研究所などで、核物資の保管、テロリストの襲撃、盗難などを発生しないよう、厳重に管理する体制の整備ではあろう。
 日本は、世界的にイスラエルと南アフリカ(何れも核保有を名目的に否定)以外で、核燃料サイクルの核物質を、核兵器製造に転用可能な、公式認定の”潜在的核保有国”なのだ。
 現実に立って真摯な態度で、諸外国の疑惑を受けないよう対処することが、切に望まれる。(笑わない、真摯な態度を)
 ところで、クウェート戦争、イラク戦争と、実践で使用されたアンチ・ミサイル実弾は、全部、迎合の標的ミサイルに当たらなかったのだ!実践と実験は、その成果を評価する場合に、必ずしも標的命中の信頼性が、同じという訳に行かないのが常。予備校テストと実践テストに、まま差が生じるのと同じ。カンニングの誤魔化しは、後に禍根を残すから、要注意!
 日本国内の対テロ核燃料、原子炉爆破など、厳重な対策は殆んどないに等しい。警備が機能していないから、約40年前の核テロ駆逐対策創世記を、この度の原発危機によって、新たに問題提起されている。
 重大マターです。
 
返信する
直接の敵性国家とどう付き合うか、先ず教育の偏見を排すことから始める相互理解 (professor)
2011-07-14 04:21:59
 北朝鮮問題を、どのように考えら良いかと、実は本気で調査研究したことが、ありました。 その関係者として、国内外の在日朝鮮人組織、朝鮮総連が、最高国家機関の朝鮮労働党傘下で、総連中央委員会規約に「朝鮮総連は朝鮮労働党南北統一戦線に加盟している」と、明記されています。
 この規約が、国家賠償法訴訟で、文書の開示となったもので、国際関係として日本国内では、日本国憲法、その他法令に従って頂く必要を、避けられない。
 現在も、北朝鮮が一触即発の対日関係にあることは、拉致問題と原爆実験、ミサイル開発の動向を見れば、敵性国家の様相を疑わざるを得ない。こうした場合に、北朝鮮系在日朝鮮人の朝鮮総連は、フランス革命のナポレオン戦略にあったように、「第五列」のトロイの馬の役割を果たすと想定されて、国内の拉致テロリスト警戒を怠ることもできない。
 では、日本の住民として、拉致と北朝鮮の適性を防ぐため、安全保障を求めるには、一体、どうすべきだろうか、難問である。その対応として、一番根幹を成すのは何と言っても、在日朝鮮人組織である朝鮮総連が、学園を傘下にして実質的に朝鮮学園を、対日反戦教育の管理下に入れ、偏向教育を行う問題である。
 そこで、国内の日本人関係者を当たってみると、在日北朝鮮総連傘下の朝鮮学校を調査研究して、その実態を把握している学者、研究者などが、一人もいない。
 仕方ないので、自分で直接に調べて、学校法人朝鮮学園校舎を、朝鮮総連県本部が占拠する事実について、県知事の学校法人認可、その運営補助金を知事と市長が交付する公益性の欠如、学園固定資産を目的外の政治団体のために兼用する”非課税、減免税”などの違法性を、解明した。
 そして、平成22年4月2日最高裁判決の長野地裁判決確定によって、右の違法行為を是正した。これは、判例タイムズに、判例となって、載された。これは、決して朝鮮半島に対する第二次世界大戦以前、最中など、植民地時代の偏見とか、権的な処理を求めるものではない。
 公正と正義、人権保障の立場に立って、国際関係を前進するため、先ず以って教育上の対日敵性視、旧植民主義の偏見を捨て去ることが、平等の国際関係を近隣の人々と築くために、必要です。 
 教育に基礎をおいて、対等の人間関係を近隣国民らと良好に交流できなければ、相互に不利で不幸な関係を、続けることになる。よって、住民として行政に対して、正義と公正を求めざるを得なかった。
 こうした努力も、時には必要でして、その上に拉致問題、原爆開発の核拡散、ミサイルなど、隣国地域の共存と発展によって、良好な交流を展開するよう努めたいものです。
 以上、ちょっとお固くて面倒な理屈のようですが、身近なところから物事を解きほぐして、相互理解を高めたいと思います。
 その基礎条件を訴訟の中で、深めました。
 
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