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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

菅直人 責任と言う言葉が軽すぎる 「出処進退について責任を持ちたい」 「償還財源責任を持って確保」

2011年07月30日 | 日本の政治

「復興財源、責任持って確保」…首相記者会見

読売新聞2011年7月30日(土)01:35

 菅首相は29日夜、首相官邸で記者会見し、東日本大震災の復興基本方針について、「復旧の次のステージである本格復興に向けて政策の全体像を示すものだ。基本方針をベースに(2011年度)第3次補正(予算案)の編成など復興への取り組みを本格化させていく」と述べた。

 基本方針で焦点となった復興財源については、「復興債を発行し償還財源も責任を持って確保すると強調した。

 自らの退陣時期に関しては「出処進退について、6月2日の代議士会、記者会見などで申しあげた言葉については、責任を持ちたい」などと述べるにとどめた。

 経済産業省原子力安全・保安院が「やらせ質問」を要請していた問題については、「事実なら極めてゆゆしき問題であり、徹底的な事実関係の究明と厳正な対処が必要だ。原子力の安全を担当する部署がそれと矛盾することをやっていたとすれば、保安院そのものの存在が問われる」と厳しく批判した。


この記事の記事の見出しを見て、一瞬、私は目を疑いました。

だって、たぶん、この首相は来月8月にはおやめになるわけです。10兆円、20兆円とかかる復興財源に「責任」を持てるわけがないではないですか。

おまけに、いったん退陣表明しておきながら、いつ辞めるとも明言せずにだらだら、だらだら首相の地位にしがみついているわけですよね。自民党の末期に安倍、麻生両元首相が本当に国民のフラストレーションをいや増しに増して、とうとう自民党政権をぶっつぶした(ぶっつぶれた)時以上の惨状になっています。なのに、「出処進退については言葉に責任を持ちたい」って、もはや日本語としての意味が分かりません。

でも、良く良く読むと、彼の中では首尾一貫しているんですね。復興財源として公債を発行するための法律を作ることをいつの間にか首相を辞めるための条件ということにした。ついては、それができるまでは辞めないよん、と言うのが「復興財源は責任を持って確保」「出処進退についても言葉に責任を取る」という意味なんでしょう。

 

しかし、復興のために国債を発行したら、それは借金なんですから結局返さないといけないんですよ。財源に責任を持つというのなら、ちゃんとお金を返せるめどをつけるというのが本当でしょう。彼は、そこには責任を取る気は全くないわけです。

「そんときゃ、オレをイジめたあんたらが苦労してくれ」と言わんばかりです。

末尾の記事では

「自分の内閣が必要なことをしっかりやれているか、私なりに注意深く見ているつもりだ。100点とは言わないが、やるべきことはしっかり取り組んでいる」

 と自己評価して答弁したと載っているのですが、不注意きわまりない(爆)。

この国の借金をまた増やすのだから、それを返すときのことも考える。

しかも、国債償還のための財源は、消費税ではなく、所得税・法人税・相続税という直接税のの累進課税率を上げて、この国の格差を縮小する方向にする。

そこまで法制化するというのなら、確かに一国の宰相として責任を取ったと言えますが、彼は新自由主義者で、さらさら弱者救済なんてことには熱意がないのです。

なにが最大多数の最小不幸。なにが市民運動出身か。

 

 

 私は、子どもの頃、小林一茶の「やせ蛙 負けるな一茶 ここにあり」という句に深く感銘を受けまして、それでダメ虎タイガースも見捨てずに応援を続けられたのです(1960年代からファンをやっている人間は、今みたいに、常に上位争いをして、年俸が12球団1!なんていうイケ好かない球団になってから好きになったにわかファンとはひと味違うぞ。ヤクルトに続いて広島、横浜頑張れ! 笑)

ですから、大人になっても、「水に落ちた犬は叩かない」を信条に、世間がめたらやったら袋だたきにする状態になったら、浦島太郎のように助けてやることはしなくても、せめて自分の棒は引くようにしてきたんです。

 

 

だけどなあ、なんか、この人は、人としてのあり方が間違いすぎている。海江田さん、与謝野さん、小沢さん、鳩山さん、などなど、子どもの教育に悪い人が政界で目立ちすぎてます。

 

私心がない。

私は、そういう政治家が活躍するのを見てみたい。

 

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かなりのダメ虎とイケてるトラ

 

 

 

会見で質問に答える菅直人首相=首相官邸で2011年7月29日午後9時25分、藤井太郎撮影
会見で質問に答える菅直人首相=首相官邸で2011年7月29日午後9時25分、藤井太郎撮影

 菅直人首相は29日夜、首相官邸で記者会見し「復旧・復興、原子力事故の収束に向け、全力を挙げて責任を果たしてまいりたいと改めて決意した」と述べ、当面の政権運営に改めて意欲を示した。そのうえで「(復興)基本方針をベースに11年度第3次補正予算の編成など、復興への取り組みを本格化していく」とも語った。

 会見では退陣時期に関する質問が相次いだが、首相は「(退陣表明した)6月2日の(民主党)代議士会、その後の記者会見などで申し上げた言葉について責任を持ちたいと考えている」と述べるにとどめた。一方で「自分の内閣が必要なことをしっかりやれているか、私なりに注意深く見ているつもりだ。100点とは言わないが、やるべきことはしっかり取り組んでいる」と政権運営に問題はないとの認識を示した。【田中成之】

毎日新聞 2011年7月29日 23時39分(最終更新 7月29日 23時46分)

 

ここんとこ、ずっと無責任な感じだなあ・・・・・(涙)


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