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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

立憲主義の復権を目指した学生グループ「SEALDs(シールズ)」が解散!日本の政治に一石を投じる!

2016年08月14日 | 日本の政治

 

 明日、終戦記念日で、安保法制に反対してきた学生団体シールズも「終戦」を迎えるそうです。

 発足して活動し始めた当初から参院選までで解散すると言い続けてきたので、だらだらと続けるよりも印象は非常にいいですね。

 保守・右翼界隈からは猛烈にたたかれたシールズですが、それだけ彼らにとって邪魔な存在だったということを意味しており、影響は絶大でした。

 表面的には、シュプレヒコールがラップ調ということで、ファッションなどもかっこよくて目立ちましたが、私は次々と出してくるメッセージが非常に賢いのに驚きました。

 

 とくに、主張の三本柱の中に、安保法制反対、立憲主義の確立と並んで、個人の尊厳を確保する政策を入れてくれたのは非常にうれしかったし、驚きました。

 彼らに力をもらったのは若者層以上に中高年層だったようです。彼らに刺激を受けてオールズやミドルズが結成されましたし、彼らが主催者に加わるとなると、デモ・集会の人数がぐっと広がり大きくなりました。

 

 彼らに対してはナショナリズムを感じるとか、個別的自衛権の行使を否定していないなどとの左側からの批判も根強くありました。

 私も彼らをカリスマ視する風潮には乗らないようにしていましたが、私は彼らの影響はマイナスよりもプラスの方がずっと大きかったと思います。

 今は、1年あまりのさわやかな活躍、お疲れ様でしたといいたいです!

 

 

シールズに参加した皆さんが、なりたいものになれ、やりたいことができますように。

ありがとうございました!

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8.15解散 結成から1年3カ月、政治に若者の風

 
 
 戦後71回目の終戦の日となる8月15日、安全保障関連法の廃案などを訴えてきた学生たちのグループ「SEALDs(シールズ)」が解散する。先月の参院選で改憲勢力が伸長し、憲法改正の発議が現実味を帯びている。それでもシールズは結成から1年3カ月、既成の政党や運動体にはない斬新な表現や活動のスタイルで政治を揺さぶり、若い世代の存在感を示してきた。【山崎征克、平川哲也】
 

 シールズは2015年5月3日の憲法記念日に、東京都内の明治学院や立教、上智などミッション系の私立大学生たちが結成したとされる。メンバーは集まることもあるが、集まれなくても無料通信アプリ「LINE(ライン)」などで手際よく物事を決める。「安保法制反対」でゆるやかにつながり、東北や関西、沖縄でもグループが生まれた。

 グループは国会前や各地で集会を開き、安倍政権批判を展開。若い世代の共感を呼び、抗議のうねりは安保関連法が成立する昨年9月に頂点に達する。その後も活動を続け、今年の参院選では野党共闘の成立に貢献した。

 グループの解散は当初から参院選後と決まっていた。中心メンバーの一人である奥田愛基(あき)さん(24)は公示前に取材に応じ、解散について「さびしくはない。むしろすがすがしいくらいの気持ち。今後もっとできることがあると思っている。解散が惜しいと思うなら自分で動き出してほしい」と語っていた。

 同じく中心メンバーの明治大大学院生、千葉泰真(やすまさ)さん(25)は13日、これまでの活動を振り返って「参院選の野党共闘など新しいことができ、貴重な時間だった。変化のきっかけみたいなものを社会に残せたのではないか」と話した。安保関連法が施行され、参院選では改憲勢力が3分の2を超すなど力量の限界を受け止めながらも「シールズという名前はなくなるが、社会の一員として常に自由や民主主義と向き合いながら生きていきたい」と決意を語った。

 シールズ関西も13日に大阪市内で記者会見した。メンバーの神戸大大学院生の塩田潤さん(25)は「(参院選で)改憲の危うさを伝えきれなかった反省はあるが、市民参加型の選挙としては大きな前進が見られたと思う」と強調。「日常生活と政治を近づける成果はあった」と語った。

 シールズ関西は東京と同様15日に解散する。一方、沖縄のグループは活動を継続するという。


 ■ことば

SEALDs

 首都圏の学生らが2015年5月に結成し、国会前などで抗議行動を行ってきた。立憲主義を軸に格差是正や平和外交、市民の政治参加などを訴えている。名称は「Students Emergency Action for Liberal Democracy(自由と民主主義のための学生緊急行動)」の頭文字を取って名付けた。

 

「SEALDs」15日解散 安保関連法に反対 

2016/8/14 19:32 日本経済新聞

 安全保障関連法は憲法違反で戦争につながるとして、安倍政権を批判する首都圏の大学生らが2015年に結成した若者グループ「SEALDs(シールズ)」が終戦の日の15日、解散する。

 シールズは「自由と民主主義のための学生緊急行動」の英訳の略称。国家権力に憲法順守を求めるとともに、リベラル勢力の結集を訴えた。安保関連法成立後も活動を続けたが、「緊急アクション」として発足したため、参院選後に解散する考えをメンバーが昨年から公表していた。

 安保関連法案の審議中は毎週金曜日に国会前でデモを主催し、「民主主義って何だ」と問い掛けた。打楽器を鳴らし、リズムに合わせて訴える独特のスタイルは抗議活動のイメージを大きく変え、関西や東北でも同様の団体が生まれた。

 中心メンバーの奥田愛基さんは法案審議の中央公聴会で「国会前の抗議に来てほしい」と安倍首相に呼びかけた。〔共同〕

 

 

解散記者会見に臨む奥田愛基さん(前列左から3人目)ら「SEALDs」のメンバー=16日、東京・永田町の衆院第2議員会館で

写真

 安全保障関連法に反対する若者グループ「SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動、シールズ)」が十六日、前日の解散に伴う記者会見を都内で開いた。二〇一五年五月の結成以来、「民主主義って何だ」とラップ調で問い掛ける独特のスタイルで、市民発の活動に新たな可能性を広げた。メンバーたちは「終わりの日が始まりの日」と話し、政治参加が当たり前となる社会実現に向け「次の誰か」に希望を託した。 (辻渕智之、北川成史)

 会見は午前十時スタート。中心メンバーの奥田愛基(あき)さん(24)は「解散会見なので今後についての質問には答えられません」とユーモアを交えて切り出した。「安倍政権にNOだからだけでやってきたわけじゃない。大事なのは日常と自身の生を肯定すること。どう生きたいかを思い悩み、この社会何なんだと問いかけながら、逃げずに答え続け活動してきた」と語った。

 若者音楽のラップが好きな牛田悦正(よしまさ)さん(23)はデモでもリズミカルに訴えた。「市民が政治に参加するのを当たり前の文化にする動きは始まったばかり」と呼び掛けた。

 ネット上で批判的な書き込みもされた。専門学校生の寺田ともかさん(23)は「たたこうと思えば材料はいくらでもあったと思う。私たちは普通の未熟な大学生」と振り返る。「この未熟さや普通さが次誰かが行動する勇気につながっていればうれしい」

 広報担当だった今村幸子(さちこ)さん(22)は「最近健康的じゃないなと思って野菜を食べたり、そんな感覚で参加した」と話す。デモでは登壇するメンバーが「私」を主語に日常の目線から紡ぐように政治を語ってきた。「友達とか家族の人生、日常をよくするため、できることをしたかった。政治って、そういうものだと思う」と笑顔で締めくくった。

◆「危機的状況」沖縄は継続

 沖縄在住や出身の学生らでつくる「シールズ琉球」は解散せず、活動を続ける。中心メンバーの元山仁士郎(じんしろう)さん(24)=国際基督教大、宜野湾市出身=は「沖縄では自由と民主主義、そして国の基盤である憲法にとって危機的な状況がまだ露骨に表れているので」と話す。

 メンバーは約三十人。昨夏の終戦記念日に結成した。「敗戦後、沖縄は日本から切り離され、米軍基地が集中していく歴史を負った。参院選でも新基地建設の反対派が勝ったのに、一顧だにされない。沖縄切り捨てという同じことが違う形で繰り返されている」

 沖縄では多くの人に、米軍基地で働く友人や親類がいる。「リアルに利害関係がある中」で反対の声は上げづらい。それでも活動を通し、「政治のことで主張することも『あることだよね』っていう街の風景にできた」と自負する。

 米兵らによる事件が絶えず、同世代の二十歳女性が殺害遺棄された事件を受けた六月の県民大会で登壇、スピーチした。「今言わなければ、誰が言うのか。これからを生きる世代に対して責任がある。特に子どもや女性にもっと生きやすい社会をつくっていきたい」

 

 

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19 コメント

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Unknown (SPIRIT(スピリット))
2016-08-14 21:59:19
そうですねえ、奥田さん達がここまで斬新な運動が出来たのは、愛真高校という受験勉強よりも考える力を養う学校で学んだということも大きいでしょうね。
現行の偏差値・受験重視の教育からすると明らかに異端で、早い話が織田信長や坂本龍馬みたいな感じです。

僕も千葉泰真さんに何回か会って、いろいろ教わりました。
かえすがえすも、SEALDsが解散した後は僕達がしっかりしなくちゃという感じですね。
返信する
Unknown (ラッキー)
2016-08-14 23:37:37
お疲れ様でした。

そして、また明日から新しい政治団体を創りましょうm(__)m

【沖縄・高江弾圧から見える憲法改正の恐ろしさ】
http://ameblo.jp/tiger-mask-fighter/entry-12184829736.html
返信する
解散ですか……。 (リベラ・メ(本物の))
2016-08-15 06:39:25
解散…ですか……。正直に言うと、もう少し活動して欲しかったなぁ……。寂しくなる…。
返信する
Unknown (ギネスビール)
2016-08-15 07:13:35
悪いんですが私はこのシールズとかいう連中は評価していません。

色々な相手に下品な言葉で噛み付いてて、元気付けられるより引いてた人間の方が多かったんじゃないかと思います。

奥田氏がTVで薄っぺらな意見を出してコメンテーターに一蹴されてやり込められてたのは見てるこっちが恥ずかしかったです。

それに、何かこの人たちいつも同じ意見の仲間とばかり固まってて、新しい仲間を増やそうとか違う意見の相手と議論しようって意識がまるで感じられなかった。

デモや集会で何万人動員できてもそこに来ていない人間にこそ訴えられなきゃ選挙で勝てないっていうのに。

まあ結局何が言いたいかって言うと私はシールズという団体には今の市民運動の可能性よりも限界を見せつけられた気がしたんですよ。
長文すいません。
返信する
Unknown ()
2016-08-15 14:38:41
当初から参院選で解散する予定だったんですね
SMAP解散に合わせて解散したんかと思ってましたw
私はシュピレッヒコールよりもっと政策を訴えるべきと思ってましたから余り評価してません。
しかし匿名で誹謗中傷ばかりのネトウヨよりは余程良いと思います。
お疲れ様でした。
返信する
SEALDsの解散は、痛手です。 (菊池一郎)
2016-08-15 20:06:25
SEALDsは、勉学などをしなければならない年頃という事もあり、ダラダラとした存続をせず、綺麗に辞める事になりました。

ただ・・・リベラル系の力は、衰えているように感じる昨今、左派のSEALDsは、リベラル・左翼方面の方々にとって、とても勇気を与えてくれる大切な存在だったと思います。

それが消えて無くなるのですから・・・リベラル・左翼方面のダメージは計り知れないものがあると思います。

SEALDsの解散は、とても痛手だと思いました。


SEALDsの皆さんの今後のご活躍を祈ります。
返信する
何も傷跡残ってないよ (すずき)
2016-08-16 09:55:12
なんにも傷跡は残ってないよ。

馬鹿な若者数名が、共産党への就職口をつかんだだけで、他は何もない。

デモに参加した人たちは、何をどこまで理解して参加していたのか・・・・。戦争法案なんていうけど、まったく理解してないよね。思い込みが強くて、話を聞けない、現実を見ることが出来ないアホの集まりだよ。
返信する
ネトウヨの王道 (一国民)
2016-08-16 12:55:06
またもや現れましたね、ネトウヨ。しかも、ネトウヨの王道を行くような意見を浴びせて来て、だ。

>馬鹿な若者数名が、共産党への就職口をつかんだだけで、他は何もない。

それが本当かどうか証明せよ。どうせ、侮蔑的な意味で比喩的に持ち出して書いたことだろうから、嘘もいいところだが。

>デモに参加した人たちは、何をどこまで理解して参加していたのか・・・・。

法案の危険性を最も理解し、法案による最大の被害者達だ。


>戦争法案なんていうけど、まったく理解してないよね。思い込みが強くて、話を聞けない、現実を見ることが出来ないアホの集まりだよ。

戦争法という俗称は的を得ている。日本側が積極的に戦争を起こすことはまず有り得ないだろうが、日本とは直接関係無い紛争に積極的に関わる事になるのは間違い無い。紛争に武力で関わる事がより積極的な国際貢献だと、交渉で貢献する今よりもより良い事だと思い込んでいるバカの発想の典型例だ。

紛争など、第三者国から見れば、当事国同士の破壊行為で国力を低下させるだけの愚劣な行為でしか無い。そこに仲介役で武力行使などせずに当事国を交渉の席に着かせ、停戦に持ち込むことこそが最高の貢献だ。

ところが、紛争を抑えるために一方の当事国に武力支援する、あるいは中立国として武力で当事国両国に武力行使するなど何の正義があろうものか。紛争とは関係無い国の人間が人を殺す事になる。それこそ好戦国との烙印を押されるだけで何の国際的メリットなど無い。それどころか、武力行使で何の損害も被る事無く済むなど有り得ない。日本とは全く関係無い事で、尊い人命、自衛隊員の命が奪われる危険が高いのだ。

貴重な自衛隊員であるからこそ、日本の防衛とは無縁の事象で命を落とさないように皆、危惧しているのだ。だから安全保障法制に賛成する一般人にこそ想像力が欠けている。自分と関係無い思っているからこそ武力行使しろなどと平気で言えるのだ。紛争当事者になることの意味がまるで分かっていないのだ。
返信する
そりゃ筋が違うでしょ (大阪浪人)
2016-08-17 00:03:29
"評価していません" ですって? そりゃ筋が違うでしょ. 政治経験も, それどころか社会活動の経験さえない, または乏しい彼らが政治家を動かし, 政党の枠組みにさえ揺るがせたのですから, むしろ大したものです. 彼らは日本の名誉を救ってくれたのですよ. 日本人に民主主義が実践できないわけではないのだ, と. 引き替え, 我々オッサンオバハンは何ができたというのです? 評論家ぶってあーだこーだ言ってみても, 行動と成果が伴わないでは, ただ馬齢を重ねた憐れな中年の繰り言, そうでなければ若さへのヤッカミにすぎませんよ. 大人なら, 彼らよりもっと大きなムーブメントを起こしてみせてから, 彼らに注文をつけるべきだと思いますね. もうこの国は手遅れ, 破滅に向かうだけですが, せめてあの若者たちのために, できる限りの悪アガキをしてみせようじゃないですか.
返信する
Unknown (鳥越九郎)
2016-08-17 13:19:28
菊池さんの言う通りですね。
たとえば都知事選挙では、これであと少なくとも三十年は、リベラル側が勝利することはないでしょう。
返信する

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