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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

僕は大阪府知事。今、謙虚に振り返る時、感謝の気持ちで一杯です。

2011年05月29日 | 橋下維新の会とハシズム

大阪府知事に選挙で選んでいただいてからの激動の日々があっという間に過ぎました。

とうとう、私と志を同じくする「大阪維新の会」の府議会議員の方々が議会の過半数を占めるようになりました。本当にありがたいことです。

思い返せば、学生時代。僕は先生達にとっては扱いにくい生徒だったと思います。いつも権威に反発して生きてきました。あのころ、先生方もおつらかったでしょう。よくぞ私を放逐せず、見守ってくださいました。

司法試験に若くして合格した当時、自分の力で合格したと傲り高ぶったこともありました。そんなとき、友が教えてくれました。お前の才能もGiftだよ、と。

和文英訳するときに、日本語の「才能」を意味する言葉に、talentとgiftがあります。後者のギフトは、才能とは天が与えてくださるものだと言うことですね。

実際、勉強をする知力も、努力を続けられる気力も、それを支える体力も、私の持って生まれたもの。それは私が誇るべきものではなく、親に、ひいては神様に与えられたものです。良き師との出会い、良き妻、良き友との出会いも、実は自分の力が働くのはわずかなもの。私が子宝に恵まれたのも同じです。

テレビ界に呼んでくださった島田紳助さんにも本当に感謝しています。

あのころ、私は毎日毎日、商工ローン系の顧問会社の代理人として、大阪簡易裁判所の原告席で取立て訴訟の原告代理人をやっていました。被告の方々の中には、私の生まれ育った実家を思い出させるような、気の毒な方もおられました。しかし、私は容赦せず取り立てるしかありませんでした。そんな満たされない仕事を続けていて、いつしか、奇抜な格好をして強がるしかなかったのです。それをおもしろがって引き立ててくださったのが島田さんやテレビ界の皆さんでした。

最初は面白いことが言えなくて焦りました。そんなとき、いろいろ教えてくださった芸人の方々もいらっしゃいました。最後まであまり面白いことは言えなかったのですが、人気が出れば皆さん笑ってくださいました。半ば笑われていたのかも知れませんが、それでもありがたいことです。

そして、とうとう夢だった政治家になることができました。選挙の時には自民党、公明党など府議会与党の方々に本当にお世話になったものです。自分のテレビでの虚名、それもテレビ電波が高めてくれたものですが、それがどれだけ具体的に票に結びつくかわからなかった。しかし、与党の皆様は、私を候補者として擁立してくださいました。ローラー作戦で本当に素晴らしい成果を上げてくださった与党の方々にはお礼の言葉もありません。

今、自民党などから多数の議員を引き抜くように作ってしまった「維新の会」。私はいつも人が作ったものを利用させていただくばかり。きっときっとご恩返しをしたいと思います。

そして、今、曲がりなりにも私が知事としてつとまっているのは、本当に900万府民と、大阪府の職員、公務員の皆様のおかげです。

私は最初に入れていただいた事務所は自分の性格上長続きせず、すぐに独立開業し、次々と新人弁護士を雇いましたが、本当に長く勤めてくれる人が少なかったのです。今から考えると自分はちゃんと弁護士業も弁護士事務所経営も学んだことがなかったため、まともな事件の引き継ぎもできず、経営者としての能力にも欠けていたのです。もし、テレビ界に進出できず弁護士業だけを続けていたら、懲戒事件があの事件だけですんでいたかどうか自信がありません。

小さな法律事務所を経営することさえ満足にできない、そんな私ですから、日本で二番目に大きい地方自治体を切り回す能力などありません。私にできることは、テレビ界で売っていただいた顔を利用することだけです。私のアイデアを形にしてくれるのも実行してくれるのも、みな、大阪府の優秀な公務員たちなのだと、日々思い知らされています。

中央政府はもちろん、地方自治体でも、実際に行政の現場にいるのは公務員の皆様です。首長が行政ではありません。現場の公務員が行政なのです。

私は良く民間に学べなどといいますが、私の知っている民間とは商工ローンとテレビだけです。実際に学ぶべきなのは私自身なのでしょう。

私を教え導いてくださった先生方も地方公務員。大阪府下の公務員を大切にすることが、私を選んでくださった大阪府民の皆様を大切にすることにつながると、今、謙虚になって考えています。

こうして、すべてのものに生かされている私。支えられている私。

どうもありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。

 

 

 

こんな私ですが

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