ざっきばやしはなあるき  

雑記林花或木 Since 2005-01-01 
美術とか映画とかなんとなくぶろぐ 

ユメ十夜

2007-01-28 23:58:28 | 映画[や]

ユメ十夜 オフィシャルサイト

 「原作 夏目漱石」という文字列が重々しい10話オムニバス。「こんな夢を見た」で始まる夢の物語なので、まあ、何が起こっても「夢だから」で済むってんで、もう何でもありありのハチャメチャ10話だ。もちろん根底には漱石の原作ネタがあるけれど、それぞれの監督がそれぞれの解釈で、好き勝手に噛み砕いて、好き勝手に消化して、好き勝手に排便したような感じ。だから10話相互にはつながりが無く、静かなストーリーのすぐ後にどんちゃん騒ぎが始まったりアニメが始まったりで一貫性は無い。一貫性は無いが、どれもトンチキのコンコンチキでいかにも夢っぽい雰囲気がして、充分に面白いし、飽きが来ない。そういうわけわからん「夢」らしさが一貫性を持っているとでも言えば言えないこともない。10分程度の作品が10話で1時間40分、エピローグとプロローグとエンドクレジットも入れて1時間50分。もし気の乗らない「夢」だったら10分待ってれば新しい「夢」が始まる。「運慶」には笑った。笑うしかなかったが、これなんかどっちかといえば原作に近いほうだった。本上まなみもよかったが、緒川たまきがかなりポイント高かった。
コメント

Dororo

2007-01-27 23:59:09 | 映画[た]

どろろ オフィシャルサイト

 手塚治虫の名作マンガの映画化。現役の子供たちよりも、むかし子供だったおとなげない人たちがたくさん見に来ていた。まったくホゲタラである。ばけもんもいろいろ出てくるけど、もっともっとおどろおどろしくキモイ雰囲気のほうが良かったかな。昔見たアニメの異質感が強く印象に残っている。でもまあ面白かった。
コメント

埋没!あれあれ?大辞典

2007-01-23 00:45:21 | news
 関西テレビ、フジテレビ系「発掘!あるある大辞典」のやらせが発覚。日曜日にはお詫びを放送していた。俺も見ていた納豆ダイエット。以前から毎朝納豆食ってるけど痩せないなぁ、生卵と混ぜてるからかなぁ、などと思っていたが、そーゆー問題ではなく、ありもしないデータを示して視聴者をだましてはいけない。こういうやらせがあると、いままでの放送の全てがうそっぱちではないのかと思ってしまう。素人には判断がつかないから、嘘だと思えば全部が嘘800になる。ついでに言えば、司会者のマチャアキも大嘘つきだったのかと視聴者は思ってしまうのだ。タレントのイメージにも傷がつく。自分も見ていた番組だけに虚しい。「埋没!あれあれ?大辞典」はおしまいである。納豆を便乗値上げしている近所のスーパーにもムッとしたが、やらせなんだから、早く元の3パック98円に戻してくれ。
コメント

それでもボクはやってない

2007-01-23 00:16:01 | 映画[さ]

それでもボクはやってない オフィシャルサイト

 満員電車で痴漢に間違われた男を描いた周防正行監督作品。目撃者探しや再現ビデオ作成、警察での異様な取調べ、留置所暮らし、繰り返し行われる裁判風景。よくある裁判の映画だが、ぜんぜんダルくない。犯罪組織の陰謀で犯人にされてしまう外国映画などよくあるけれど、自分にとっては別の世界の出来事としか思えない。それに反して、痴漢冤罪は、自分も電車で通勤する身であるだけに、明日は我が身の恐ろしさがつきまとう。ホントにやっちまってるならしょうがないだろうが、やってもないことを、やったと言わせられてしまうような不条理な世の中の仕組みに身の毛もよだつ気分である。女性がいつでも被害者というだけでなく、近頃は示談金で小遣い稼ぎをする極悪女子高生なんかもいるようだからなおさら怖い。白い子供も天井を這う血だらけ女も出てこないが、この映画を見ると、あまりの恐怖に満員電車に乗れなくなるかもしれない。まったく新春一番のホラームービーである。
コメント

小島烏水 版画コレクション展

2007-01-22 23:33:42 | 美術[か]
小島烏水 版画コレクション展@横浜美術館

 横浜に育った小島烏水というコレクターの集めた絵画などが横浜美術館に900点ほど収蔵されていて、そのうちの250点を展示する。招待券をもらったので行ってきた。浮世絵から西洋までいろいろな版画や、水彩、油彩など、多岐に渡っている。北斎はもちろんのこと、ミレー、ゴーギャン、ルノワール、ピカソなどの版画もある。ちょっと棚に飾りたいような小柄な作品も多かった。お気に入りは歌川(一勇斎)国芳の「ほふづきづくし 夕立」「ほふづきづくし かん信」擬人化されたほおずきが剥いた殻を手足に見立てて元気良く動き回っている、面白そうでちょっと不気味な絵である。
コメント

特別展「江戸城」

2007-01-21 23:59:41 | 美術[あ]
特別展「江戸城」@江戸東京博物館

 日曜日だけあって大賑わいの江戸城展に行った。といっても外まで行列なんてしてないけど、いい感じのお祭り程度のにぎやかさだった。江戸城天守閣と松本城天守閣の50分の1モデルが並べて飾ってあった。高さ60メートルの江戸城は松本城の2倍程度の大きさだったようで、目線を下げて眺めるとその差がよくわかる。12分間のヴァーチャルリアリティ映像で在りし日の江戸城を再現させていた。なぁるほどこうなっていたのか。当時の下級武士は目にすることのできなかったはずの上座から見た情景なども面白い。昨年末に出光美術館で見た「江戸名所図屏風」なんかも出張してきていた。国立近代美術館からも発掘された「破片」が出張してきていた。常設展示室のフロアでは「北斎展 - 風景画の世界」という企画展もやっていて、「冨嶽三十六景」「諸国瀧廻り」「諸国名橋奇覧」などを展示していた。ギメで賑わう太田記念美術館などから出張北斎がきていた。
 妥協老人卍(-_-)卍
コメント

アダム・ブース個展(西麻布)

2007-01-20 23:54:30 | 映画[あ]
 西麻布の九美洞ギャラリーでアダム・ブースというイギリス人画家の個展をやっている。俵屋宗達の描いた白い象に影響を受けたという日本画を描く日本在住の外国人。象というと去年見た伊藤若冲も思い出させるし、アダム・ブースのサイトを見たら、象のような、そして何か別の不思議なキャラクターが描かれていて、面白そうだと思い行ってみた。たまたまアダム・ブース氏もいて、カルマちゃんのことや、小さな像のことや、仏教画の靴のことなど、流暢な日本語で話してくれた。純日本的な花鳥画の中に、なにか得体の知れない生き物がなにげなく溶け込んでいるのが面白い「Looking after Karma」。マッチ箱の額に囲まれたまつげの長い象もよかった「ファンタチィック象」。

 2月10日~17日にセシオン杉並展示室という所で「日本に魅せられた作家たち」という展覧会も開催されるようだ。イギリス人アダム・ブースと、アメリカ人スタン・アンダーソン、中国人ヤン・シャオミンの合同展である。

 銀座から移ったという九美洞ギャラリーへは六本木駅から行ったが、地図がないとたどり着けないような秘境の裏街道の奥地にひっそりとあった。←言いすぎ。この場所でひとが来るのかと心配になるが、21日に開館する国立新美術館も近いので、今後は訪れる人も増えるかも。
コメント

悪夢探偵

2007-01-14 23:40:10 | 映画[あ]

悪夢探偵 オフィシャルサイト

 他人の夢の中に入り込むことのできる悪夢探偵。なんかパプリカと似ているので見に行った。似てない。悪夢探偵に扮するのは松田龍平、なのだけど、hitomiのほうが目立ってるし、出番も長そうだし、セリフも多そうだし、主役は誰なんだ? 出てくる人たちがみんな死にたがっているし、みんな暗い。やたら後ろ向きな映画である。バックオーライ。
コメント

Art@Agnes

2007-01-13 23:55:33 | 美術[あ]
 神楽坂のアグネスホテルで、アート・アット・アグネス2007が13日、14日に開催される。ってんで行ってきた。ホテル全室を使っていろいろなギャラリーが出展するという、かなり変わったイベントで、面白そうだったので期待していた。500円払って、2階から5階までの31室を順番に巡り歩いていると、宝探しの気分である。ゴミだか宝だかわけわからんものもあったが、芸術とゴミは紙一重だったりするので、それもありかな。土曜日の昼ごろ入ったのだが、部屋のドアやバスルームのドアで迷路のようになった部屋めぐりだけに、大混雑になったらかなりヤバイかなと思った。

 ベッドの上からベランダまで使って、作品を展示してある。さらにバスルームも有効活用、バスタブの中やシャワールーム、洗面ボウルの中まで作品を飾ったりデコレートしてある部屋もある。さすがに便器の中だけは無いだろうと思っていたら、1部屋だけ・・・・あった。うんこはついていなかった。

 東京画廊の部屋にあった、金田勝一氏のレーシングカー模様のシュモクザメみたいな作品がすごく気に入った。この人のことは知らなかった。

 BOICE PLANNINGの部屋だけ扉がしまっていて、中に入ると、白いバスローブを着た十数人の男女がみんなでじっとこっちを見ていたので、「ぅおっお」と腰が引けるような違和感満点な迫力に圧倒された。そして彼らは観客を見ながらさまざまな動作や表情を繰り広げるパフォーマンスを始める。妖しげな宗教団体にも思えるような奇妙奇天烈な空間ができあがっていた。見る人もそれぞれいろんな顔つきで見てるのだろうが、俺の場合は、笑いそうになるのをこらえて目だけ半笑いの困った顔になっていたんじゃないかな。絵画、立体作品の展示がほとんどのイベントで唯一のパフォーマンス部屋だった。インパクトありすぎで、立ち直るまでに何部屋か空しい思いをした。これは必見だ。
コメント (1)

ぐるっとパス2006

2007-01-03 21:58:13 | 美術全般
ぐるっとパス2006収支報告

01. 上野動物園・・・¥600
02. 国立科学博物館 【常設展】・・・¥500
03. 国立西洋美術館 【常設展】・・・¥420
04. 江戸東京博物館 【「江戸の誘惑」肉筆浮世絵展】・・・割引額¥260
05. 江戸東京博物館 【荒木経惟「東京人生」写真展】・・・¥600
06. 東京都写真美術館 【コラージュとフォトモンタージュ展】・・・¥500
07. 東京藝大美術館 【ユニヴァーシティ・ミュージアム合同展】・・・割引額¥200
08. 下町風俗資料館 【特別展 下町の寄席】・・・¥300
09. ブリヂストン美術館【プリズム:オーストラリア現代美術展】・・・¥1000
10. 山種美術館【竹内栖鳳とその弟子たち】・・・¥600
11. 船の科学館・宗谷・羊諦丸・・・¥1000
12. 日本科学未来館・・・¥500
13. 相田みつを美術館・・・¥800
14. 旧東京音楽学校奏楽堂・・・¥300
15. 国立科学博物館付属自然教育園・・・¥300
16. 東京都庭園美術館【アール・デコ・ジュエリー】・・・¥1000
17. 松岡美術館【花鳥画への誘い】・・・¥800
18. 泉屋博古館 分館【中国陶磁】・・・¥800
19. 大倉集古館【中国古代の暮らしと夢】・・・¥1000
20. 森美術館【ビル・ヴィオラ:はつゆめ】・・・割引額¥300
21. 東京オペラシティアートギャラリー【伊東豊雄・建築】・・・¥1000
22. 朝倉彫塑館・・・¥400
23. 東京国立近代美術館フィルムセンター・・・¥200
24. 出光美術館【名品展2】・・・割引額¥200
25. 科学技術館・・・¥600
--------------------------------
ぐるっとパス 購入額¥2000       トータル回収金額 ¥14180

 11月と12月に「ぐるっとパス」を買って使ってみた。前から気になってはいたが、実際に使えるのかどうか心配で買うのをためらっていた。が、まあ、役に立たなかったとしても2000円だし、と思って買ったら、すぐ元は取れたが、そこは生まれながらの貧乏人で、できる限り使ってやろうと思い、使わなくちゃという強迫観念に苛まれながら2か月間過ごした。←言いすぎじゃ。 パスがなければ行かなかったかもしれない施設にも行ってみて、新たな発見をしたり、がっかりしたり。買うちょっと前に割引もなしで「大竹伸朗展」に行ってしまったし、「仏像展」は書店のレジに置いてある割引券付きしおりのほうが割引率がよかったので、そっちを使った。また、交通費で足が出そうなエリアは外した。

松岡美術館で出会った、ディエゴ・ジャコメッティ作「猫の給仕頭」が気に入った。
東京オペラシティアートギャラリーでは、河内良介の不思議な雰囲気の鉛筆画を発見した。
泉屋博古館 分館では、ダフ屋を発見した。
朝倉彫塑館は前にも行ったが、彫塑館そのものが芸術品だと再認識した。
国立西洋美術館ではW41HとニンテンドーDSで作品解説の実験デモをやっていた。
相田みつを美術館は行ってみたら意外にハマった。
国立科学博物館付属自然教育園は都心とは思えぬジャングルにびっくりくりくり。
東京都庭園美術館は何度か行っているが、裏庭の紅葉がこんなにイケてるとは思わなかった。
船の科学館はこんな機会でもなければ行かなかっただろうが、広いし、景色も良かった。
日本科学未来館や科学技術館も行ってみればいろいろ面白い。

 まあ、そんなこんなで、充分役に立ったが、連続して買うようなものでもない。2か月という期限はちょっときついかも。どうせ1枚づつしか券がついてないのだから、もっと期限を長くしてくれてもいいのではないか。対象施設も増えて欲しいし、企画展の割引額が屁のようなのが残念だ。というわけでちょいとハードな年の瀬を過ごしたが、今年は、まったりと行きたい展覧会だけ行っとくか、と思う京子の五郎である。

 ちなみに元旦は仕事だったので、その腹いせに2日は、東京国立近代美術館に「横山大観:生々流転」を見に行ってきた。山に生じた水が人里を流れて遥かな海に注ぎ龍になって天に上るまでを描いた幅40メートルの作品が、一直線に展示されていた。その他の作品及び常設展も含めた無料観覧日だったので、ぐるっとパスはお呼びでなかった。朝一で行ったら、図録をプレゼントされた。なぜか2年前の「小林古径展」の図録である。余っていたのかも。幸い持ってなかったので、ありがたくいただいてきた。1月7日、2月4日、3月4日も無料観覧日となっている。そして明日は仕事である。
コメント (4)

謹賀新年2007

2007-01-01 01:08:41 | Weblog
 大晦日のテレビは各社争って格闘技を放送するような既知外地味た愚行がなかったので、裏でガキの使いとK1を録画しながら紅白豚合戦をBGMに雑用をしていた。そしたらDJ乙魔のバックダンサー全裸スーツ騒動。見ていてリアルだったので、あ、やっちゃったなと思った。紅白みたいに堅苦しい番組は、今年は何が起こるのかと心配したり期待したりしながら見るにはうってつけかもしれない。南極観測船も出てこないし、コンピュータのせいで日本野鳥の会もお呼びでなくなったようだ。美川・小林の化け物衣装合戦も、悪霊キャラに見える。ああゆう妖怪が世界征服を企む敵役で、正義の味方にやっつけられて小林幸子なんかは最後に改心して良いキャラに変わるのだが、手下の陰謀で命果てるという筋書きにぴったりの衣装である。応援に駆けつけるお笑い芸人は、多かれ少なかれどこか「残念感」を感じさせて気の毒である。勝手に気の毒がってるだけだが、本人は大満足鴨新米。

 そんなこんなでカウントダウンはTBSのCDTVで倖田來未を見ながら迎えた。DJ乙魔とバックダンサーがここでもおっぱいスーツを使いまわししていた。ラストは張りぼてチンポコ丸出し。でも民放だとあんまりやばそうに感じないのだなぁ。

 とはいえ、元旦から出勤である。去年は3月から仕事を変えたので、その反動でもなんでもないが、たまたま今年は正月出勤なのである。なんとなく年を越したが、テレビでもつけてないと実感がわかないし、1年が過ぎるのがやたら早く感じる。なんかもうまばたきしているうちに何十年も経って老衰でご臨終になりそうである。老衰で死ねれば合格だろうけど。老衰まで生きていられるかどうかが今後の課題である。仕事を変えることが去年の目標だったとするなら、今年の目標はもう一段ステップアップってことかも。とりあえず早急な目標は、年賀状の図案を考えることだな。このブログも丸2年経った。これからもどうでもいい独り言を書き続けようと思う。そのためにもgooブログにはスパムTB対策をぜひきっちりやって欲しい。
コメント