ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

今、あえて、菅直人にエール!

2010-07-12 22:56:55 | 政治経済
あまり政治向きのことは書かないのですが、今日だけは書きたくなりました。

菅さんご自身で、民主党惨敗の原因は自らの消費税発言といっていましたが、そんなことはありません。
最大の理由は、今回併せてわずかに2議席という泡沫政党を連立の相手として選んだ不明と、その泡沫政党に振り回された政権運営能力のなさだと思います。

政治家に、というよりも、リーダーに必要な資質は真摯さと信念、大局観と決断力と思います。
思いおこせば01年、小泉純一郎が首相になった時は、バブル崩壊、日経平均株価は7000円を切り、就職難で、今以上にひどい時代でした。
小泉さんが打ち出したのは「骨太の方針」「聖域なき改革」、「国債発行30兆円以下」を公約として財政再建を掲げ、「米百俵」の精神を唱えて国民に忍従を訴えました。
小泉さんが退任した06年には、景気回復、日経平均株価は17000円にまで伸長、税収は伸び、国債発行は25兆円に押さえられました。

今はどうでしょうか。
「国民が主役」を唱えて政権交代を果たした民主党は、税収が40兆円を切るまでに落ち込んでいる緊急事態にもかかわらず、自らのマニフェスト実行のための大型予算を組み、44兆円もの国債を乱発しました。
これはもう事業仕分けなどで何とかなるような金額では全くありません。
耳障りのいいことばかりの彼らに国家の大計はあるのでしょうか。
いかに非難されようが、国民に現在の窮状を真摯に説明して理解を求め、自らのマニフェストを修正、子供手当てなどのばら撒き政策を中断するのが責任ある政権与党の取る道なのではないでしょうか。

G20は「日本を除く先進国は13年までに財政赤字を半減させる」という声明を出しました。
裏を返せば、国家財政が格段に悪い日本は、無理だからやらなくてもいいよということ。要するに、日本は、先進国の中でおミソにされているのです。
鳩山政権で外相を務めていた菅さんは、その実態、その屈辱をよく知っていて、だからこそ首相になった時に、都合の悪いことに口をつぐんでとりあえず選挙をやりすごそうとすることが出来なかったのだと思います。

私は民主党の支持者ではありませんが、今の日本の首相は菅直人です。
民主党に彼以上の人がいるとも思えませんし、ここはもう彼を応援するしかありません。
ちゃんと大局観とビジョンを持って、現状を正しく国民に説明してほしい。
納得がいく説明さえしてくれれば、日本と日本人にはこの難局を乗り切る力がある、そう信じます。
俺で駄目なら衆院解散総選挙、菅さんにはそれくらい開き直ってリーダーシップを発揮してほしい、そう願って止みません。
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