花ごよみブログ

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ちょっと失敗作です。

2017-01-29 10:11:30 | ギャラリー 春蘭

 みなさまご存じの通り金閣宝です。

本物でありさえすれば 無加温であれば 

金閣宝の系統はありませんから

美しい紺冠をかけるほど葉先がふくよかに丸くなり

金閣宝らしさにあふれてきます。

この株も親は良かったのですがうちの温室の屋根が苔で汚れていて

思った以上に遮光されていたみたいです。

そのため昨年出芽のころのバルブの張りや新木の根下ろしが遅れたのでしょう。

紺冠が甘くなりすこし徒長させてしまいました。

もちろん年末の雨降りの日に自分で高圧洗浄で屋根の苔や汚れを洗い流しましたので

いまの様な綺麗な色合いになりました。

この昨年の失敗を教訓にこの冬は明るくなった屋根で遮光を抑えて

結構な直射光を取り入れていますが

やはり柄物ですね。

日を採ると柄の冴えが増し重厚感が出て来たように感じます。

この新木の出来ではお客様からのご質問にたいして

”こんなふうに作れば良く出来ます!”とか言え無い恥ずかしさが有ります。

自分の経験上 金閣宝は葉先が丸く出来る時は

支度している新芽の時点ですでに芽が丸く出来ていて

先端がとがった芽の場合は紺冠が浅目で葉先が尖ることが多いように思います。

これは金閣宝に限らずだと思われますが

例えば胡亭だろうと娘子であろうと

ずんぐりと葉幅引き葉先丸く仕上がる時は

芽の時点で明らかな違いがあり

丸く出来る時は芽が丸くずんぐりと可愛い形をしているような気がします。

※私自身の見たこと・経験したことから考察した個人的見解であります。

 したがってその判断を言いきるだけの知識もございません。

 恥ずかしい話ですが自分程度の知識では”知ってます!”などとは数かしくて言えず

 言い切れるのはやればやるほど自分の知識の無さを知るばかりです。

 分からないことだらけですから~楽しい世界です!

 

 


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