LOVE AND GLORY

-サイキックの眼-

「反抗期」が無かった・・。

2013-11-10 15:24:11 | サイキックの眼

       
       
「反抗期」が無かった・・。
      
         
カウンセリング・鑑定のご依頼内容をお聞きし窺うと、殆どの方が「反抗期」を経験していないことが解ります。
僕もそうでした。
      
厳密に言うとですが・・。
「反抗期が無かった・・」と言うよりは、
「反抗が出来なかった」と言うほうが当てはまります。
      
親に反抗が出来なかった理由は様々です。
      
* 親に反抗をしてはいけなかった。 初級です。
* 親に反抗する理由が解らなかった。 中級です。
* 親に無視・虐待されていた。 上級です。(失礼)
      
      
親に反抗する事は、してはいけません。
悪い子なので、それは問題です。
躾が悪い。性格が悪い。
    
こんなカンジで、息が詰まる想いをしてきました・・よね?。笑泣
そして、誰も信じなくなってグレたりして。
    
「反抗期」が有った人は、親が子供の話しを聞くことの出来る関係・環境があった人なのです。
いえいえ・・もっとちゃんと言うと、親が子供に意識を持っている。
愛している!とまでは言いません。
時には逃げたい時もある・・。
色々な生活状況がある。
日々忙しくて、いっぱいいっぱいで・・。
               
些細でもいい。
少しでも意識を向けられていると、
子供は「反抗」出来るのです。
      
「子供に対し意識をもっていること」
      
つまり、反抗期が無かった人とは、
「親から意識を向けられていなかった人」
ということが言える・・。
    
ちょっと?断定しすぎ??。
    
ではね。
両親共に生活に余裕があり、親子が一緒に居る時間も多かった。
だけど反抗は出来なかった。
マンガやドラマで良くあるシチュエーションですが。
反抗する理由が無かった・・見当たらなかったのでしょうか?。
いいえ、親が子供に意識が薄かったり・・無かったりなのです。
    
「子供の為に最高のモノを与えている」
(よくあるドラマの脚本・・笑)
「でも僕の本当の気持ちなんて解ってないじゃないか!!!」
子供は親にくいさがって、なみだナミダでお話しはここで終わるが・・。
    
      
私達 老若男女 すべての人。
    
みんな 『自分の本当の気持ちを受け止めて欲しいのです。』
    
理解し合う。??
難しいでしょう?。
互いに理解しあいましょう。
そうよく言いますが、どの世界でも長続きしません。
子供の気持ちを理解しましょう。
皆さん・・良く努力されています。
だけど・・手応え?がナカナカ解らない。
またどうして良いのか解らなくなる。
    
少しずつ理解を深める努力と根気。
    
しかし、本当に欲しているのは何なのか?。
      
それは。
      
『自分の「存在」を受け止めて欲しい』
    
親に子供は「存在」を受け止めて欲しいのです。
その経験が無い事が・・人生の最大の苦しみの根源なのです。
    
愛して欲しい。
認めて欲しい。
      
愛して欲しいから・・必要以上の努力をしてしまった。
愛して欲しいから・・人を愛する努力に疲れ果ててしまった。
認めて欲しいから・・勉強で良い成績を残す努力をした。
認めて欲しいから・・相手の言い成りになってしまっていた。
    
本当に一番に大切なのは。
   
『一人の「存在」として子を受け止める親の気持ちと意識だけなのです』
    
それには親となる自身が、自己の意識が自立していること。
自己意識が自立していると、子供の自己意識を尊重します。
親に一人の存在として認めてもらえている子は、他者の存在を認める姿勢を持つのです。
    
「自己意識の自立」とは、自己の持つ喜怒哀楽を乗り越えている姿です。
   
話しを「反抗期」に戻しますが。
小さな子供の頃。
物心から自意識へと成長する中で、様々な出来事から起る溢れる気持ち「喜怒哀楽」を親にすべて受け止めて欲しいのが我々に欠かせない事なのです。
      
しかし。
皆さん。喜怒哀楽の感情に余裕が無いのが現状です。
喜怒哀楽を親子が互いに交わす事なんて・・無かったんですものね。
向田邦子氏脚本「寺内貫太郎一家」のドラマの中くらいで・・。
    
如何に我々の社会は、気持ちや感情が成長していないか・・と言うことです。
    
感情は危険。怖い。
喜ぶなんてはしたない。
怒ったら負け。
泣いちゃダメ。
楽しむことは隠れて・・。
    
      
「反抗期」が無い。
    
親も経験が無い「反抗期」を、子供が出来るわけありません。
    
この世には、親が嫌いで産まれてくる子は一人もいません。
子供は、無条件で親が好きなのです。
好きだから反抗したいのです。本当はね。
自分の「存在」を確かめたいから、親にぶつかりたいのです。本当はね。
「お前は間違ってない」
そう言って、親から信頼して欲しいのです。
自分の気持ちや力を親に試してみて、自分の大きさを知りたいのです。
    
「反抗期」とは、大事な自己確認なのです。
相手が親でなければ、意味がありません。
大人になってからでは・・難しい成長作業となります。
      
最近の大きな例で言いますと、ミノモ○タ氏の親子関係。
テレビ局に勤める息子・次男は、親の手中にある。
きっと子供の頃から変わらず、手中にあるのだろう。
だけど、次男も成長したい。自立欲が我慢できない。
そうすると、親を壊してしまうしか方法が無い。
一人の人間として、認める意識が親にあれば良かったが、この場合の親は支配意識しか無かったといえます。
親の支配から逃れる為に、親を破綻に追いやる事件を起こしたのです。
    
又は、非行に走り・・暴走族等になる子の例では。
家の近所でバイクをビンビンふかす子。
これは、親が聞く耳を持つ可能性があるのを子は知っているから、このような反抗表現をとる。そして警察に捕まり・・親が迎えに来て反省する。
    
聞く耳を持っていない親の場合、子供は非行に走りません。
非行に走っても、反応が無いのを知っているからです。
      
    
僕のカウンセリングをご依頼下さる方々の中、「反抗期」は無かった・・と仰る事例内容は様々です。
    
反抗なんて言えなかった。
出来なかった。
反抗するような状況ではなかった。
親が嫌いだった。
無視だった。
そう言われてみれば無かったかも?。
      
    
大人になって、感情が出せず・・何故か我慢の連続。
それも長く続きすぎて、訳が分からなくなって追われてしまう日々。
子供の気持ちが怖くなってしまう・・。
歳をとった親の気持ちがウザイ・・。
      
気持ちと出来事と想いと感情と行動と・・・・・・。
ひとつひとつピースを拾い上げて、ほったらかしでやりかけになった自分のパズルを完成させる作業をします。
      
「反抗期」の感情。
見つめなおしてみて下さい。
      
       
サイキック  山本 浩二
      
      

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