ゆずりは ~子想~

幼い葉が成長するのを待って、古い葉が譲って落ちることから名付けられた「ゆずり葉の樹」。語りつがれる想いとは・・・

生きてていい?死んだ方がいい?

2014年09月06日 | 観劇・読書・感想記
福岡県でご活躍されている助産師、内田美智子さんの講演会へ行ってきました。

お話の内容は、

今の子どもたちの、食生活のこと。

内田さんは、ティーンエイジャーの性の問題に関わっておられ、
望まぬセックス、望まぬ妊娠、そして中絶の相談や、処置を職務とされています。

思春期の子ども達の、心の問題、引きこもり、家庭内暴力、不登校などにも
携わっています。

そして、年々増加していくこの問題の原因をつきつめたところ、

「子どもの食」につながったと言います。


現代の食卓に並ぶ、食事は、

一昔前の「ごはん、味噌汁、焼き魚、おひたし、煮もの」という、バランスのとれた和食ではなくなり、

朝ごはん「なし」もしくは、「総菜パン」のみ

昼ごはん「おかし」「カップラーメン」「冷凍食品」「コンビニ弁当」のいずれか

晩ごはん「カップラーメン」「冷凍食品」「コンビニ弁当」「家族人数分用意されていない、魚やおかず、大皿料理」


これらは、何か問題のある特殊な家庭で繰り広げられる食卓ではなく、

ごくごく一般的な家庭での、普通の献立なのだそうです。


わたしは、お料理作ることが好きなので、

これらの写真を見せられた時、唖然としました。

わたし自身、あまり食品添加物が多い食卓は、身体が反応してしまい、具合が悪くなるので、

手抜きするときも、ままありますが、

できるだけ、台所で作る、自分の料理を食べてもらうよう努力しています。


内田さんはおっしゃいました。

「学校の授業で、いくら“命”の授業をしても、

家庭で、“命を粗末にするな”と言っても、

食卓に並ぶのが、コンビニ弁当で、

目の前でタバコをすぱすぱ吸われながら言われても、

親は、自分の命を大切にしてくれている、と感じるでしょうか?」と。。。


もっともなことだな、、、と感慨深く思いました。


食事は、命を作る場所

食卓は、あなたの命を尊重する輪

何かの命をいただき、自分の命を繋ぐ時間

そして、家族同士が、認め合う場所

そんなふうに思うわたし。


まともな食事を与えられなかった子どもは、

いつの日か問題を起こすようになるそうです

「どんな自分も、愛してほしい」

「こんな自分だけど、認めてほしい」

「生きていていい?死んだ方がいい?」

その、確認作業のために、問題を起こして、

親や大人たちに、気付かせるためのサインを出します


社会学的には、

「親でなくてもいい 

たった一人の大人が

その子のことを認めてくれるだけで

その子はきちんと育つ」と言われているそうです


わたしは、やっぱり、そんな大人の一人になりたい、

そう決心したのでした







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