タイ東北部から世界を見る

国際結婚、海外駐在、旅などを通じて感じたこと

イスラムにおける一夫多妻制

2006-02-20 | エジプト
エジプト人と一夫多妻制について語り合う機会がありました。

彼曰く、2人目の奥さんをもらうときには、1人目の奥さんからの了承をとらなければならない。また、2人目をもらう条件は、もともとは、1人目の奥さんとの間に子供が生まれないときに2人目をもらうんだ。ただ、自分の欲求だけで、2人目以降をもらうのではないとのことです。

女性が、ベールに包まれているのは、女性の人権を守るためだとも言っていました。弱い女性が身を守るために、ベールに包んで身を守ったのだと言っていました。中国の雲南省にも怒族という少数民族がいますが、怒族の年寄りの女性は、顔に刺青をしています。自ら、顔を汚すことで、自分の身を守っていたようです。そうして考えるとイスラム流のベールは自由を守るためのものとエジプト人が主張していたことも理解できるような気もします。

敬虔なイスラム教徒が言うことには、それなりの説得力があります。


インシュ・アッラー

2006-02-20 | エジプト
この言葉に、中近東およびイスラム圏で仕事(旅行)をした人は、ずいぶん悩まされたことだと思います。私自身、イスラム圏での滞在は長かったのですが、エジプトで、インシュ・アッラー(神のご加護にて)について語り合う機会がありました。

以前は、インシュ・アッラーと言われると、要は「わからない」「たぶん」のようなニュアンスを感じていたので、これは期待できないなとあきらめたところでした。

エジプトで友人に仕事を頼んだときに、インシュ・アッラーという答えが返ってきたので、わたしは、「インシュ・アッラーなんて回答はいらない。できるのかできないのか回答してくれ」というと、かれはすかさず「お前は、わかっていない。おれは、お前が言ったことはわかっている。おれは、ちゃんとお前に頼まれたことは終わらす。でも、俺たちの人生には何が起こるかわからないだろ。だから、もしかして、お前との約束を守れないこともあるかもしれない。それは最終的に神が決めることだ」

なるほど、わたしは何の反論もできずにかれの言うとおりだと、その後、インシュ・アッラーと言われても、「Maybe」とは解釈しないようになり、いらいらしないようになりました。

イスラム風刺漫画

2006-02-20 | エジプト
今年1月にエジプト人の友人から、今問題になっているイスラム教に対する風刺漫画がe-mailで送られてきました。彼は数十人に対して、メールを発信していました。私以外はエジプト人がほとんどのようで、彼はアラビア語でコメントをしていたので、内容はよくわかりませんでしたが、ひどい漫画だなとの感じはありました。日本でたとえたら、皇室批判のようなものでしょう。
デンマーク大使館焼き討ち、デモが始まったのは、その1週間後くらいでした。まったくもってイスラム社会の情報の早さには驚かされました。また、わたし自身にも、問題の風刺漫画が転送されていたことを考慮すると、エジプト人の友人からはイスラム理解者として認知されているのでしょうか?