夕食の献立は多彩であった。次々に運ばれてくる料理とその説明には、ただ頷くばかり。美味・珍味に舌を巻く。三人は酒宴であるが、私は素面。初めて料理の一つ一つを味わった気がした。
夕食の献立は
食前酒 ローズ酒
前 菜 針魚わらび 海老真蒸
空豆 梅の甘露煮 よもぎ豆腐 天盛 サメ軟骨梅風味
竹の子と烏賊の木の芽和へ
刺 身 季節の四種盛り合わせ
料理長一押し甘露醤油
焜 炉 鯛のコラーゲンスープしゃぶしゃぶ
添え野菜 薬味一式 特製ポン酢
替り鉢 本日の取れたてお好みの一品・・・鯛の塩焼き
油 物 春野菜の天婦羅 タラの芽 姫竹 蛸の唐揚げ 天出し
酢の物 鞆産えびじゃことあさりのヌタ
花蓮根 からし酢味噌
食 事 景勝館漣亭特製お茶漬け色々
鯛・紀州の梅・ちりめん・葉山葵・針大葉・山葵
青葱・胡麻・玉あられ・地のり
香の物 安芸むらさき 大根麦味噌漬け
果 物 苺のプリン メロン
夕食後ゆったりと湯につかった。天然のラジュウム温泉という。起源も古そうであるが、効能も多そうである。時間差だろうか、誰も入ってこない。疲れが体から溶け出していくようだった。部屋に戻ると、F君が今日の政治状況に熱弁をふるっていた。
朝食も地方色豊かであった。レストランのバイキングと違って、一品一品が愛すべきものに思われた。
お目覚めジュース アオリイカ刺身 神辺町のしょうゆ 魚のすり身入り揚げ豆腐のお味噌汁 自家製ざる豆腐 世羅町温泉卵 山くらげの梅和え
当館オリジナル岩のりくらげ さつまあげ 鯛豆ちくわ 小鰯の梅煮 さよりのみりん干し お漬物 広島県産こしひかり